はちあわせ

ジュリアス&オスカー



今日こそ、決める!

オスカーは密かな決意を秘め、特別寮への道を急いでいた。

もちろん、行く先はアンジェリークの部屋だ。

金の髪の女王候補アンジェリークはその屈託の無い笑顔と、何事にも前向きな姿勢で守護聖たちの心を虜にした。

多くの守護聖が、彼女の笑顔見たさに頼まれもしないのに、せっせと力を送りつづけたため中央の島にエリューシオンの民が到達するのも、もうまもなくと思われた。

そして、ご多分に漏れずオスカーもその一人であった。

次の日に必ずお礼に執務室まで訪ねてくれる彼女の笑顔見たさに調子に乗って力を送っていたのだ。

『このままでは、自分の気持ちを打ち明ける前に、彼女は女王になってしまう・・・』

自分のしたことを棚に上げオスカーはあせっていた。

アンジェリークが自分に好意を抱いてくれているのは、彼女の態度を見れば明らかだ。

しかし、他の守護聖が彼女に好意を抱いている事も、間違いない。

自分が告白する前に他の守護聖に告白されたアンジェが、情にほだされて、いい返事でもしたら取り返しがつかない。

『何せお嬢ちゃんはやさしいからな。同情を愛情と勘違いしたりしたらその後が不幸だからな』

そんなことになる前に、俺がお嬢ちゃんを、真実の愛と言う花園に連れていってやるぜ・・・

そんなことを考えながら歩いていると、自分と同様に寮への道を歩いてくるものがいる。

オスカーの敬愛する、光の守護聖ジュリアスであった。

「これは、ジュリアス様、朝早くから、どちらへ?」

「そういう、おまえこそ、どこへ行くのだ。聖殿は逆方向だぞ」

お互いにいや〜な予感を抱きつつ、二人は押し黙ったまま歩を進める。

やはり、目的地は同じのようだ。

やがてアンジェリークの部屋のドアの前で二人とも立ち止まり、二人で先を争うようにチャイムを鳴らした。

 ぴんぽ〜ん

一瞬の間を置いて、アンジェリークが顔を出した。

「ジュリアス様、オスカー様、おはようございます。あ、お入りください」

彼女に招き入れられるままに二人はアンジェの部屋に入った。

先に口を切ったのはオスカーだった。

「よう、お嬢ちゃん、今日は俺と1日一緒に過ごさないか?」

するとジュリアスも負けじと

「今日は手が空いているので、おまえを誘いに来た。おまえさえよければ私と一緒に過ごさぬか・・」

セリフ自体は余裕がありそうに聞こえるが、握り締めたこぶしがジュリアスの決意のほどをうかがわせる。

『これは、ジュリアスさまも、本気だ』

とっさにそう感じたオスカーは、今日こそアンジェに告白すると言う決意をまた新たにする。

アンジェはいつになく真剣そうな二人の態度に心底困ったようで

「そ、そんな、私お二人のうちどちらかお一人を選ぶなんて、できません・・・」

あせったオスカーは畳み掛けるようにアンジェを問い詰める。

「それはなぜだ?お嬢ちゃん。俺たち二人のことは、なんとも思ってないからか?」

「ち、違います!お二人とも私にとって大切だから・・大好きな御方だから・・だから、選べないんです」

ジュリアスもオスカーだけにこの場をしきらせる気はないし、アンジェの気持ちを確認したいと言う思いは変わらない。

「それは、われわれ二人を同じ位、愛しているということか・・?」

「は、はい、私、私、いくら考えてもお二人とも、同じ位好きで、だから、オスカー様にもジュリアス様にも自分からは好きって言い出せなくて・・

 だって、お二人とも好きなんて虫のいいこと言ったら嫌われちゃうかもって思ったら、なんにも言えなくて・・」

「ジュリアス様、いくらジュリアス様といえど、、アンジェだけは譲れません」

当初の予定とは少々異なるが、この機会を逃す手はない!軍人らしく一瞬のうちに判断を下したオスカーはここで一気に勝負に出た

「アンジェリーク、君を誰よりも愛している。どうか、俺一人のレディになってくれ!」

オスカーの告白に機先を制された形のジュリアスだったが、彼とて、オスカーの告白を聞かされる為にここに来たのではない。

「アンジェリーク、おまえを愛している・・この私の誇り全てをなげうっても、おまえを手にいれたい・・」

思いもよらぬ怒涛の展開に、アンジェリークはすっかり混乱してしまった。

「そ、そんな、私、私、本当にお二人とも同じ位お慕いしてるんです。どちらかお一人だけ選ぶなんて、どうしてもできません」

アンジェリークは今にも泣き出しそうだ。

『このままじゃ、埒があかないな、彼女が俺とジュリアス様を同じくらい愛していると言うのも嘘ではなさそうだ。しかし、どうすれば・・』

ここまで考えたとき、オスカーのこころに、ふと、ある考えがひらめいた。

オスカーはにやりと笑うと、さりげなくアンジェリークに後ろから近づき、こう言った。

「お嬢ちゃん、それなら、俺とジュリアス様二人のものになるってのはどうだ?これなら、お嬢ちゃんも困らないですむぜ?」

「は?それってどう言う・・・?」

オスカーのほうを振り向いてしゃべりかけたアンジェの腰をオスカーは後ろから引き寄せ、細い頤に手をかけると、彼女の唇をオスカーが自分のそれでふさいだ。

半開きになったままの唇にやすやすと己の舌を進入させ、あっけにとられたままのアンジェの口腔を思う存分味わう。

「ん・・、むむっ・ぅんん・・」

アンジェリークが息も絶え絶えな様子になると、ようやくオスカーはアンジェリークの唇を開放し、

「俺とジュリアス様の二人で、お嬢ちゃんを思いっきり愛してやるってことさ・・」

ついばむようなキスを繰り返し、アンジェリークの耳朶を甘噛みしながら耳元で、優しすぎるくらい優しくささやいた。

「オスカー、そなたは何を言っているのだ・・」

ジュリアスもアンジェリークと同じくらい、オスカーの意図がわかっていなかった。

All or Nothing、何事においても白黒はっきりかたをつけないと気がすまないジュリアスにとって、愛の成就もしくは、きっぱりとした訣別以外の第三の道があるとは

到底思えなかった。

オスカーは片手で器用に制服のリボンを解きつつ、アンジェリークの耳朶から、うなじ、そして首筋へと休むことなく唇を這わせて行く

間断無い愛撫はアンジェリークに考える時間を与えない為だ。

ブラウスのボタンをはずしながらオスカーはジュリアスにこう訪ねた。

「ジュリアス様、二人のうちの一人とは言え、彼女に愛されてることがわかって、あなたは彼女をあきらめられますか?

 自分一人のものにならないなら、アンジェをいらないって言うのでしたら、俺はそのほうが都合がいいですが・・」

しゃべりながら、オスカーの手はいつのまにかブラウスのボタンを全部はずし終えていた。オスカーの手は次にスカートに伸びる。アンジェリークはなにがなんだかわからず、オスカーのされるがままだ。

「うっ・・そ・・・それは・・・私だとてアンジェリークをあきらめる気は毛頭ない」

「俺はどうしても、アンジェが欲しい。でも、それはジュリアス様、あなたも同じことでしょう。ここはアンジェに選んでもらえれば簡単だったが、彼女も選べないと言う以上、俺たち二人ともアンジェの恋人になればいい。」

「し、しかし、そのようなことが、許されるのか・・」

「アンジェと俺たち二人が同意していれば、誰に許しをこう必要がありますか?ジュリアス様。それにここで俺たち二人があきらめて帰った後にほかの奴らにアンジェをさらわれないという保証はないんですよ。

 クラヴィス様や、リュミエールもアンジェにご執心なのはご存知でしょう?」

「ぐっ・・・そ、それはその通りだが・・・もう、よい、オスカー、おまえの言いたいことはわかった・・・」

オスカーはジュリアスとのやり取りの間も、休むことなく手を動かし続けていた。アンジェリークのスカートがぱさりと乾いた音を立てて床に落ちた。

胸元は完全にはだけられ、白い清楚な下着があらわになっていた。

「きゃっ、わたしったら、いつのまにこんな格好・・」

抗議をかもし出しそうな唇を再度自分の唇で覆うと、オスカーはブラのホックを巧みにはずす。思ったより豊かな乳房がふるりと揺れた。

さすがにアンジェリークも自分がいまどれほど、あられもない姿をしているか気づいたようだ。

必死に体をよじって逃れようとするが、片手はオスカーにしっかりと捕まれていたし、胸に伸びてくるオスカーの手をもう片方の手で押しのけ様と暴れた為、もともと引っかかっていただけだったブラが完全に外れてしまい

薄紅色の先端もあらわに、マシュマロのような乳房がぽろりと零れ落ちた。

アンジェリークの乳房に目を奪われ、ジュリアスが吸い寄せられるように近づいてきて、アンジェの乳房にそっと触れた。

「あっ・・いや・・・ん」

ジュリアスの手のひらが胸の先端に触れるか触れないかの微妙な位置を行き来する。それはそのままジュリアスのためらいを表しているようだった。

オスカーはオスカーで後ろからアンジェを抱きすくめ、もう片方の乳房に手を伸ばす。わざと先端には触らず、周りの乳うんの部分を中指の腹ですりあげると、薄紅色の先端はさらに色味を増し、硬く頭を持ち上げ始めた。

生暖かい舌が、うなじと首筋を、行き来する。アンジェリークははだがぞくりとあわ立つような、しかし、決して不愉快ではない感覚に翻弄されていた。

「オスカー様、ジュリアス様、こんな、こんなこと・・、私いったいどうすれば・・・」

オスカーが、耳元でささやいた。オスカーの吐息が耳にかかるとそれだけで腰が崩れ落ちそうになる。

「お嬢ちゃん、お嬢ちゃんは俺たちが二人とも好きなんだろう?大丈夫、俺たちに全てをまかせてくれれば、いいんだ・・・」

ジュリアスもまた、アンジェリークの頤をつかみ、自分のほうに顔を向けさせ、ささやいた。

「アンジェリーク、おまえはおまえの心のままに、我等を受け入れればよい・・」

そして、そのまま、深い口付けをアンジェリークに与えた



ジュリアスはアンジェリークの唇を軽く吸い上げながら、徐々に舌を進入させて行く。

アンジェリークの舌は驚いたように逃れようとするが、ジュリアスそれを許さない。

口付けの角度を自在に変え、アンジェリークの舌を自分の舌で絡めとる。

最初はためらいがちだった手の動きも次第に自信にあふれたものになり、アンジェリークのやわらかな、しかし張りのある乳房を

やわやわと揉みしだき、薄紅色の乳首を指と指の間にはさみこむ。

ジュリアスの手が先端に触れると、アンジェリークの口からくぐもったあえぎが漏れ出す。

その反応に気をよくしたジュリアスは、乳首の先端を指の腹で円を描くようにすりあげたり、爪で軽く引っかくように愛撫する

アンジェリークの乳首はジュリアスの愛撫に硬くたちあがって行く。その存在を誇らしげに主張しているかのように・・

アンジェリークの舌を思う存分味わったジュリアスは、唇を1度離し、そのまま、唇を首筋から鎖骨のくぼみ、白い胸元へと滑らせて行く

「あ・・ん、ふう」

アンジェリークが、苦しげな、しかしどこか切ないように、息をつく。

ジュリアスは体を少しかがめ、唇でアンジェリークの乳房のラインをなぞり、硬くなった先端を軽く唇ではさんだ。

「あっ・・・」

耐えきれないように、アンジェリークが声をあげる。

ジュリアスはちゅっと音をたてて先端を吸い上げ、舌で転がしたり、軽く甘噛みして、その弾力を心ゆくまで味わう。

両手で両の乳房を下からすくい上げるようにして、先端をさらに自分のほうに際立たせ、左右の乳首に交互に愛撫を繰り返す。

「ああっ・・・やっ・・あん・・んんっ・・・」

ジュリアスに嬲られている先端から、電流のような感覚が全身にはしり、アンジェリークの口はもはや意味のある言葉をつむげない。

アンジェリークにはとっくに一人で立っている力は無いが、オスカーがアンジェリークの腰を支えているので、ジュリアスが支えずとも

アンジェリークがくずれおちてしまうことは無い。

しかし、たっていられない体を無意識に支えようとして、アンジェリークの腕はジュリアスの肩と頭にかけられ、ジュリアスの愛撫を

受けやすいように、自ら、ジュリアスの頭を自分の胸乳に引き寄せているかのようだった。

乳房への愛撫をジュリアスに任せ、オスカーは片手でアンジェリークの腰をささえながら、もう片方の手を腰から腿へと這わせていく。

ひざに力が入らないアンジェリークの内股にオスカーの手はやすやすと進入し、下着の上から、秘裂を軽くなで上げた。

下着の上からもそこがしとどに濡れていることがわかる。

「お嬢ちゃん、うれしいぜ、俺たちをこんなにほしがってくれるなんて・・な」

そのまま下着の中に手を滑り込ませ、あわあわとした叢をさっと撫でてから、指は花弁を目指す。

アンジェリークのぷっくりと豊かな花弁は、もはや蜜が溢れていた。

オスカーはじゃまな下着をアンジェリークの足首まで一気に下げた。そのまま中指と薬指で秘唇を後ろから前になで上げる。

「ひぁっ・・」

始めての感覚にアンジェリークの体がびくっとしなった。

かまわずオスカーは、二本の指を前後に動かしつづける。濡れきっている花弁はまったく摩擦を感じさせない。

むしろ、豊かな秘唇は自らオスカーの指に妖しく絡み付いてくるかのようだ。

アンジェリークの蜜を秘唇全体に伸ばすように動かしながら、花芽を探り出したオスカーは、そのまま指で花芽をこすりあげた。

「ひっ・・あぁぁっ・・」

さらに強い刺激に、アンジェリークはいやいやをするように頭をふり、両手はさらにぎゅっとジュリアスの頭を抱え込んでしまった。

「おまえは、かわいいな・・、もうこのように乱れて・・」ジュリアスがささやく。

「お嬢ちゃん、我慢することは無いんだ。もっともっと俺たちを感じてくれ・・」

オスカーもささやきながら、片手は秘唇を広げ、二本の指で秘裂を激しく前後にすりあげ、

もう片方の手指は花芽をはさみこんだり、指の腹で円を描くようにこすり、間断ない愛撫を与えた。

アンジェリークの花芽は硬くしこり、あまりに激しい刺激にアンジェリークはすすり泣きをもらし始める。

「もう、もう、わ、わたし・・なんだか、・・あっ、んん・・」

「もう我慢できないのか?しょうのないお嬢ちゃんだ・・」

オスカーはにやりと笑いながら指についているアンジェリークの蜜をなめとると、、アンジェリークをベッドに運んだ。

その間ジュリアスは、自らの長衣をぬぎ、額のサークレットをはずす。ギリシア彫刻のようなまばゆいばかりの裸身が現れた。

そして、胸を激しく上下させているアンジェリークに覆い被さり、

「まだだ、アンジェリーク、私にもおまえを味あわせてくれ・・・」

とささやいて、アンジェリークの股間に顔を埋めた。

ジュリアスの舌が、秘唇を押し広げ、蜜を掬い取る。花芽を探り当て、その形のよい鼻先でこすりあげてから舌先で縦横に嬲る。

「ああぁっ・・いやっ・・ダメ・・んんっ・・変に・・なっちゃ・・」

その声を聞きジュリアスはさらに舌を尖らせるようにして、花芽をはじく。

指とはまた違った、ぬめぬめとした舌の感触にアンジェリークは翻弄されつづけた。

「ふふ・・こんなに濡れて、つやつやとひかって、さらに私を誘うのか?おまえは・・・」

あとからあとから蜜がとめども無くあふれ出て、シーツにしみを作っていく。

「おまえの蜜はあまいな・・おまえの体はどこもかしこも、甘くやわらかだ・・・」

ジュリアスがささやくと、アンジェリークは恥じらいからか、いやいやをするように首を振る。

そこに、やはり自らの服を手早く脱ぎ捨て、褐色のたくましい裸身を晒したオスカーがアンジェリークの唇をふさいだ。

「んんっ・・ん・・ぅん・・」

唇をふさがれていてもジュリアスの花芽への愛撫に、自然と声がもれ出てしまう。

しかも今度はオスカーがアンジェリークの乳房をもみし抱きながら、薄紅色の先端を舌で転がし、吸い上げる。

絶えることのない、愛撫の嵐にアンジェリークの頭は真っ白になり、もうなにも考えられなくなっていた。

自分の神経は、愛撫を受けている乳房と秘裂にだけ存在しているかのようだった。

「もう、そろそろ、いいか?私ももう、おまえが欲しくて耐えられぬ・・」

ジュリアスはこうささやくと、アンジェリークの返答を待たず、アンジェリークの膝を立たせると

自らの体をアンジェリークの膝の間に割り入れ、ゆっくりと、己を秘裂に飲み込ませていった。

「あああっ!いやっ、いたい・・いたい・・やめ・・」

いくら潤みきっているとはいえ、破瓜の痛みは避けようが無い。アンジェリークの目尻から涙があふれ出た。

無意識のうちに腰が逃げようとするアンジェリークをオスカーがしっかりとささえ、

ジュリアスは下手に痛みを長引かせぬよう一定の速度で己を埋めて行った。

「お嬢ちゃん、大きく息を吐いて・・力を抜くんだ、そうすればいくらかは楽になる」

「辛い思いをさせてすまぬ、だが、おまえの中はなんと熱く、柔らかく、私をつつみこむのか・・・」

感に堪えぬように、ジュリアスの眉が苦しげにひそめられる。

「えっ・・えっ・・ジュリアス様・・、オスカー様、好き・・大好き・・だから、大丈夫です・・私・・」

すすり泣きながらもけなげに応え、ジュリアスに腕を伸ばしてくるアンジェリークにオスカーもジュリアスもさらに愛しさがつのる。

「お嬢ちゃん、俺が少しは辛くなくなるよう、気を紛らわせてやる・・」

「私もなるべく辛い思いをさせないようにしてやりたいが・・すまぬ、もう、自分が押さえられぬ・・」

そういうと、ジュリアスは、アンジェリークの膝頭を押さえ、ゆっくりと腰を動かし始めた。

ゆるやかに、円を描くように内壁をすりあげ、アンジェリークの反応をうかがう。

どこを刺激してやれば辛さより快感が勝るのか、見つけてやれれば、破瓜の痛みも少しは紛れよう。

オスカーはオスカーで花芽と乳首への愛撫に余念が無い。

こちらも、少しでも、アンジェリークを楽にしてやりたい一心で花芽を指でこすり、乳房を揉みながら先端を口に含み吸い上げる。

「あっ・・あん・・ああっ・・ぅんん・・」

アンジェリークの声が次第に辛いだけのものではなくなってくる。

そのうちジュリアスはアンジェリークの上方の内壁をこすると、アンジェの声が艶を増すことに気づいた。

「ここが、いいのか・・?」

ジュリアスが突き上げると

「あああっ!」

一際高い嬌声が上がった。

「ならば、もう遠慮はせぬぞ・・」

こう言うとジュリアスは、アンジェリークの細い足を自分の肩にかけ、一気に最奥を突き上げ、激しく動き始めた。

「あああっ、あっ、ダメ・ダメです、そんなに突いたら・・私・・わたし・・もう・・」

アンジェリークは全身が上気し、体中がほんのり桜色に染まっていた。

秘裂がジュリアスを激しくしめつける。しかしその感触はあくまでもやわらかで、襞はジュリアス自身に絡み付いてくるかのようだ。

賞賛するような瞳でアンジェリークを見つめ、

「ああ、おまえとともに、行こう・・私の全ては、もう、おまえのものだ・・・」

ジュリアスはこうささやくと、アンジェリークの最奥で己を解き放った。

体の奥をジュリアスの熱い欲望に叩かれ、アンジェリークの秘裂は激しく痙攣を繰り返す。

アンジェリークの頭の中は真っ白にスパークしたかのようだった。

意識を失いそうになったとき、

「おっと、お嬢ちゃん、俺のことを忘れないでくれよ」

という言葉とともに、オスカーがアンジェの中に入ってきた。

入ってきた瞬間、かすかな痛みを感じたが、ジュリアスのものとはまた違う感触に、アンジェリークの意識ははっきりと覚醒した。

「あ・・お、すかー・・さま?」

「そうだ、今度は俺を、全身で感じてくれよ・・」

そういうと、オスカーは己を根元まで一気に飲み込ませた

「あっ・・くぅっ・・」

「どうだ、お嬢ちゃん、俺とひとつになった感想は・・」

「あ・・オスカーさまと、ひとつになれて・・うれしい・・」

「ふっ、かわいいことを言ってくれるぜ、そらっ、ご褒美だ」

そういうや、オスカーは激しく腰を動かし始め、アンジェリークの最奥を容赦無く突き上げる。

ジュリアスに開かれた体が、自分の激しい責めをも快楽に変えられるだろう事を予想して。

ジュリアスの愛技の余韻に、いまだたゆたっていた体は、はたして、たやすく、高みに押し上げられる

「ああっ、んんっ、オ、オスカー様っ!オスカーさまぁっ」

自分の名をうわごとのように唱えつづけるアンジェリークを、オスカーは満足そうに目を細めて見つめる

「ふふっ、お嬢ちゃんの中は最高だな、きつくて、熱くて、この俺としたことが溺れちまいそうだ・・」

そう言うと、1度自分を引きぬき、アンジェリークをうつぶせにすると、今度は後ろからアンジェリークを貫いた。

「ああああっ!」

今までよりももっと深いところを突き上げられるような感覚に、アンジェリークはさらに乱れた。

枕に顔を押し付け、シーツをぎゅっと握って、押し寄せる快感に必死に耐えようとするが、

声が自然ともれ、オスカーのほうに自分から腰を突き出してしまいそうになる。

「ああっ、す、すごい・・・」

「ああ、もっともっと乱れてくれ・・俺の腕の中で・・」

オスカーはアンジェリークの双球をかかえ、さらに激しく腰を打ちつけた。

オスカーの動きに合わせて、アンジェリークの襞がめくりかえり、オスカー自身に絡み付き、しめつける

その締め付けの強さが、絶頂が近いことをうかがわせた。

「んんっ・・オスカーさま・・・わたし・・・おかし・く・・なっちゃ・・あぁっ」

「我慢しないでイっていいんだぜ、お嬢ちゃん、何度でも・・な?」

「ああああ〜〜っ」

一際高い声をあげると、アンジェリークはがっくりと崩れ落ち、そのまま意識を失った。

しかし、アンジェリークの秘裂はそこだけ別の生き物のように痙攣を繰り返し、

オスカーを激しく締め付けた。

たまらず、オスカーも己を解き放った。

「お嬢ちゃん・・最高だったぜ・・」

そして、意識の無いアンジェリークの唇に軽く口付けた。



「しかし、この部屋に三人はやはり苦しいですね」

「私の館に部屋を用意させよう」

「ベッドは大きめにしてくださいよ。それから使用人の目につかないで入れるような場所で無いと、なにかと・・」

誰かの話声でアンジェリークは目を覚ました。

ジュリアスとオスカーがテーブルについて何か話し合っていた。

『あれ、ジュリアス様とオスカー様?なんで私の部屋にいるの?それになんで私昼間からベッドに・・』

そこまで考えて体を起こそうとして、上掛けの下の自分が何も着ていないことに気づいた。

そして体を起こした拍子に感じた、下腹部の鈍い痛みと、体から何かが流れ出す感触が彼女に先ほどの情事をつぶさに思い出させた。

「きゃっ」

アンジェリークは慌てて上掛けで体を隠した。

アンジェリークが目を覚ましたことに気づいたオスカーとジュリアスがアンジェリークに微笑みかけた。

「よう、お嬢ちゃん、目が覚めたようだな。」

「まだ、体が辛いようだったら、そのまま休んでいてかまわないぞ。」

急に恥ずかしさがこみ上げて、アンジェリークは上掛けで、自分の顔を隠した。恥ずかしくて二人の顔が見られない。

「お嬢ちゃん、恥ずかしがることは無い。

愛しあっての行為に何ら恥ずべきことなんて存在しないんだ。」

「そうだ、われわれ二人に愛された自分を誇りに思うがいい。」

「それより、お嬢ちゃん、これからのことなんだがな。今度の土の曜日に迎えに来るからジュリアス様の私邸で今日の続きをしような」

オスカーがにやりと笑った。

「この部屋も悪くは無いんだが、いつも俺とジュリアス様の二人が同時に時間が空くとは限らんし、人目にもつきやすいしな。」

「えっ、ジュリアス様のお屋敷に?」

「ああ、私の屋敷にオスカーとともに来るがいい」

「えっ、あの、私・・お二人のことをこのまま好きでいて、いいんですか?」

「ああ、俺たちのほうこそ、もうお嬢ちゃんを手放すことなんて考えられん。お嬢ちゃんを抱いてますますそう思ったぜ」

「おまえは、われわれの言うとおりにしていればいい。悪いようにはしない・・・」

「ジュリアス様とオスカー様のおっしゃるとり・・」

「そうだ、そうすれば、皆が幸せになれる」

アンジェリークはもう何も考えられなかった。このまま二人に自分を委ねることがひどく魅力的に思えた

「はい、お二人のおっしゃる通りにします」

「それでいい。」

「お嬢ちゃんは良い子だな。良い子はあとでご褒美がもらえるぜ」

もう何も考えられない、もう何も見えない、ジュリアス様とオスカー様以外は・・・アンジェリークはぼんやりと二人の守護聖を見つめていた。


ゲームでデートの誘いで守護聖同士がはちあわせしたとき、
「どうして3人でなかよく遊びましょう!」という選択がないの?!と、
いつもリセットボタンをおしていた私。(特に1stと2ndが来た場合)
その妄想のいきついた先がこの話です。
もともとは、「禁断の果実」のオーナー、マダム・オスカー・あゆみん様に私がリクエストしたシチュエーションでして
いっそご自分で書いてみたらいかがですかと、あゆみん様がおっしゃってくださったのが、私が創作をはじめた契機となりました
この一言がなかったら今の私はありませんでした。あゆみん様、どうもありがとう!
ネットデビュー作なので、今読み返すと稚拙な部分が多々ありますね。
いや、今ならいい文章が書けてるかと言ったら、それは、まあ、別として・・・
しかし、3Pがデビュー作だった私っていったい・・・(爆)                        由貴

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