ここから始まる馬鹿っぷる 

Presented by 緋川亜紗子様

その日オスカーは大変張り切っていた。もう、それはそれは、これ異常なくらいに…ではなくて、これ以上はないくらいに張り切っていた。なんと言っても、今日は結婚式なのである。そう、愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい愛しい(以下10億回続く)アンジェリークとの。

ここまでの道のりは長かった。もう、それは聞くも涙語るも涙の試練の道のりだったのだ。ただし、聴く方は笑いすぎの涙ではあるのだが…。だって、なんてったってアンジェリークは聖地のアイドルなのだ。だから、女王陛下を筆頭に守護聖、その副官&秘書官、王立研究院の職員、宮殿の侍従・女官たち、チュピにメカチュピ、おまけに余所の宇宙に行ってるはずの新宇宙のお嬢さん方、更には一般人のくせにことあるごとに聖地に遊びに来る旧教官&協力者たち。そういった諸々のお邪魔虫から有形無形の 数多の妨害を受けてきたのだ。尤も、愛しいアンジェリークのためなら例え1日3食、ついでにおやつと夜食がクリーンピースのマヨネーズあえ10kgだって食べてしまえるオスカーだったから、そんな妨害に屈することなく、『いつでも来やがれ、カモ〜ン』てなもんや三度笠だったのだが。

まぁ、とりあえずそんなこんなで、なんとかかんとか、この6月1日、晴れて華燭の宴を催すことになったわけである。結婚が決まったとき、寝込んだもの2名(J&R)、呪いの人形を作ったもの3名(C&O&M)、式場を爆破しようとしたもの1名(Z)、悪魔と契約しようとしたもの2名(2L)。守護聖たちは大騒ぎだった。他のアンジェリークファンまで含めると大事なので詳細は省くが…。しかし、結局はアンジェリークの幸せのため、という、涙を緑川ダム300杯分くらい飲んだ女王ロザリアの鶴の一声によって、アンジェリークの結婚式の準備はそれはそれは大掛かりなものになったのである。

リュミエールは楽団を用意し、オリヴィエがマリエを用意する。不本意ながらオスカーの燕尾服も。ジュリアスは会場と料理を手配し、更には一流のサービスを誇るホテルのバンケットの人員を借り切ってきた。マルセルは会場を彩る花を用意し(このため、聖地から花が消えたらしい)、ルヴァとクラヴィスはアンジェリークのために吉日を占う。あくまでもアンジェリークのためである。ゼフェルとランディはそれそれ使いっ走りとして奔走し、この準備期間に10kgほど体重が激減したらしい。

そして、今、オスカーは花婿の控え室にいる。付き添っているのは、副官のヴォルフガングだけである。他のメンバーは全員花嫁の控え室で最後の説得を試みているらしい。

(ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ………。やっと…やっとこの日がやってきたぜ!)

オスカーは心の中で笑う。自分の世界に往っちゃってるオスカーは、傍にいるヴォルフガングがその笑みを不気味に思ってズサ〜っとばかりに100歩ほど引いたのを知らなかった。

(今日は…今日は…待ちに待った初夜だ!!!!!!!)

オスカーの目がきらきら光る。それはそれはそれはもう、待ちわびていたのである。

結婚式はとても大事だ。自分としても楽しみにしていたし、アンジェリークが何より大切に思っていたことも知っている。けれど!オスカーにとってはそんな儀式よりもこっちのほうが重要だった。

実に長い禁欲生活を送ってきた。アンジェリークは今どきの少女には珍しく、処女でなければヴァージンロードを歩けないと思っているのだ。勿論そう思わせたのは紫の髪を持つ魔女に違いない。ひょっとしたら水色の髪の優しそうな好青年の仮面を被った悪党も1枚噛んでいるかもしれない。が、とにかく、純粋すぎるほど純粋なアンジェリークはそれを信じ込んでしまって、オスカーとしては苦しくも長い禁欲生活を強いられていたのだ。

しか〜〜〜し!後数時間の後には目くるめく愛欲の日々が幕をあげるのだ。

「ふふふふふふふふふふふふふふふふふ。………」

ぼた。純白の燕尾服に真っ赤な染みが落ちた。

「あ〜〜〜〜何やってんですか、オスカー様!」

ヴォルフガングは慌てて駆け寄ると、すかさずハンカチを水で濡らし、どこから取り出したのか酵素入り洗剤をつけた歯ブラシで叩いて染み抜きをする。 実は欲求不満が慢性化しているオスカーが鼻血を噴くのは日常茶飯事になっているので(だから、真っ白だったSP2の正装は早々に変更になり、以後、彼の正装に白は使われなくなった)、不本意ながらオスカーの副官は鼻血の染み抜きに関してはプロ級になっていたのである。

とりあえず鼻血の染みは落ちたものの、完璧とは言いがたい。うっすらと残ってしまっている。溜息をつくとヴォルフガングはオリヴィエに相談に行こうかと思案する。

だが、オスカーはそれを止めると、飾られていた真紅の薔薇を1輪手に取る。幸いというか、鼻血がついたのは胸元だったのだ。実に器用なところに鼻血を落としたものである。(鼻血鼻血言うな!;オスカーの声)

丁度そのとき、式場の職員がオスカーを呼びに来た。お時間です、と。

そして、オスカーは愛するアンジェリークと永遠の愛を誓うために、式場へと向かったのである。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

式は滞りなく終わった。『アンジェリーク・リモージュオフィシャルファンクラブ』『補佐官様を守る会』の面々は膨大な涙を流し、危うく式場の教会は床上浸水するところだった。

純白のマリエを纏ったアンジェリークはさながら地上に舞い降りた天使のよう。傍に立つオスカーはそれを守る騎士のようで完璧な一対と、出席者はしぶしぶながら認めざるを得なかった。

ちなみにアンジェリークをエスコートしバージンロードを歩む役目はアンジェリークたっての願いでルヴァに決まった。尤も、その役目はアンジェリークをオスカーに渡す、と言う役目だったから、他の守護聖はほっとしてものではあったが。

さて、涙の挙式も終わり、てんやわんやの披露宴に名を借りたパーティも終わり、新郎新婦は新居へと向かったのである…。

「チッ、あのおっさん、引っかからなかったな」

忌々しそうに新郎新婦を見送ったゼフェルが言う。横のマルセルもうんうん、と頷いている。実はオスカーへの飲み物、食べ物には様々な薬を仕込んでおいたのである。下剤に始まって、最後はトリカブトまで(をい!)。しかし、オスカーはそれらを一切口にしなかった。オスカーとしては当然の用心である。ちなみにオスカーが飲むはずだった下剤入りシャンペンはオリヴィエが飲んでしまい彼は今ワシントンクラブに篭りきりになっており、同じくオスカーが食べるはずだったローストチキン(トリカブト入り)はランディの胃袋に収まったものの、彼の能天気パワーがすっかり毒気を抜いてしまっていた。

大人の守護聖たち(WCにいる1名を除く)はこれから新居で行われる忌々しい行為を考えないようにするために珍しく外界の酒場に繰り出してしまった。少年たちは、自宅で涙を飲んで眠るしかないのだが、それができるはずも無く、やはり、外界へと繰り出していくのだった。

そして…一人残された女王は…。最後の仕掛けが発動するのを楽しみにしていた。そう、アンジェリークがオスカーと結ばれることを願っているから、仕方ない。けれど、そうあっさりとは行きませんことよ、を〜ほっほっほ!

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

寝室で、アンジェリークはどきどきしていた。全身が心臓になったのかと思うくらいどきどきしている。

結婚式・披露宴が終わって、新居に入るとき、オスカーはアンジェリークを抱き上げて館に入った。アンジェリークがそれに憧れていたことを知っていたから、そうしてくれた。そして疲れが取れるように、ゆっくりお風呂にも入らせてくれた。アンジェリークをいたわってくれたのだ。

愛されてるなぁ…アンジェリークはそう思う。オスカー様のような素敵な男性とLLEDを迎え『続きはあなたの心の中で』となったわけだけど、それですら信じられないことなのに、結婚できたなんて…。

アンジェリークは鏡台の前に座り、豊かな美しい金糸の髪を梳る。纏うのは薄でのナイトドレス。純白でシルクの肌触りの良い、それでいてセクシーなデザインのものだった。飛空都市にいた頃、唯一アンジェリークとオスカーを打算無く応援してくれたシャルロッテさんが今日の日のために態々贈ってくれたものだった。

(今日…これから…私…オスカー様と結ばれるのね…)

キャッ。自分で想像して真っ赤になるアンジェリーク。視線は今オスカーがいるバスルームに向けられる。

どうしよう…初めてだから怖いな…でも、ロザリアと勉強したから、大丈夫よね…?

どきどきする胸を押さえてアンジェリークは頷く。実は全くそういう方面に疎かったアンジェリークのためにロザリアが教材を取り寄せてくれたのである。もともとは、アンジェリークがオスカーとそういうことにならないよう、恐怖心を植えつけるために用意されたものであった。だから、ロザリアが用意したのはもろに陵辱・或いはSM系のアダルトビデオだった(だから、アンジェリークもオスカーとの婚前交渉を頑なに拒否したのだ)。

だが、さすがにもうそれが避けられない状況になったときにロザリアはアンジェリークの恐怖心を少しでも取り除くべく、「あれは特殊な世界だったんですって。私も知らなかったものだからごめんなさい。これが正しい(?)教材よ?」とちゃんとした(?)How to もののビデオを見せたのである。ただし…それがかなりの巨根の持ち主のビデオだったのは、やはりアンジェリークを少しでもセックスから遠ざけたい、と言う意図もあったのだが…。実際、「あんな大きなものが入るの?私壊れちゃう…」とアンジェリークは怖がっていたのだから…。

 

 

一方、鼻血噴き男。

「フフフフフフフフフフフフ」

本日何度目かの怪しい笑いをバスルームで漏らしていた。本当はアンジェリークと一緒にお風呂♪といきたかったのだが、来るべき初夜のために、ぐっと我慢したのだ。アンジェリークの体力を少しでも温存しておかなければ。

「お前も今までよく我慢したなぁ…」

下半身に語りかける、性欲魔人。下半身では彼の息子さんがいつでもオッケー状態にスタンばっている。

「……」

だがさすがにこの状態ではベッドイン即発射、なんてことになりかねない。オスカーは仕方なく、息子さんを慰めるのであった。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

「アンジェリーク…」

「オスカー様…」

アンジェリークを抱き上げたオスカーは寝室にアンジェリークを運び、そっとベッドの上に下ろす。

「この日を…待ってた。俺のアンジェリーク」

優しい、けれどどこか切ない声でオスカーはアンジェリークの耳元に囁く。その声が情欲で掠れていたが、経験値不足のアンジェリークはそこまで気づかない。だが、オスカーの切なそうな声はアンジェリークの初めての経験に対する怯えを取り去っていた。

「私も…です。やっと…私たち、ひとつになれるんですね」

アンジェリークが恥ずかしそうに微かな声で言う。その言葉に思わずオスカーはそのまま突入してしまいそうになるが、何とか理性を総動員して抑え込んだ。

「ああ…俺たちは今、これからひとつになるんだ」

優しくオスカーはアンジェリークに口づける。初めての彼女が感じているであろう恐怖を取り去るために。

キスだけなら、既にたっぷりアンジェリークはオスカーに仕込まれている。はじめは重ね合わせるだけだった口付けが次第に互いの総てを貪るかのような濃密なものに変わっていく。

アンジェリークがキスに酔っている間にオスカーは素早くアンジェリークの衣を剥いでいく。流石にそこは百戦錬磨のテクニシャンである。口づけを解いたときにはアンジェリークもオスカーも一糸纏わぬ生まれたままの姿になっていた。

(や〜ん、いつの間に…)

口付けの余韻でボーっとしていたアンジェリークだが、流石に裸にされたことには気づいて、恥ずかしさが襲う。だが、目の前のオスカーの逞しい、それでいて美しい肢体にアンジェリークは目を奪われる。

「綺麗だ…アンジェリーク」

オスカーは眩しいものを見るかのように目を細め、アンジェリークを見つめる。

「オスカー様…」

その視線が恥ずかしくてアンジェリークがキスをねだると、オスカーはそれに応えてくれた。

オスカーは口づけを交わしながら、手をアンジェリークの胸に這わせる。掌に柔らかく、弾力のある肌が吸い付いてくる。この年代にしては少々小ぶりな乳房だが、オスカーはそんなこと頓着せず、アンジェリークの双丘を揉みしだく。

唇を合わせたまま、乳房を愛撫し、その先端の蕾をつまむ。そこを立ち上がらせるように指で捏ね、刺激する。

「う…ん…」

アンジェリークが苦しげに口づけを解いたのを機にオスカーは両の蕾を、一方は指で他方は唇で刺激する。

(…なんで、オスカー様、おっぱい吸ってるの…?お乳なんて出ないのに…)

アンジェリークは今とっているオスカーの行動が解らずに頭に「?」を浮かべる。

『解らないことがあったら遠慮なく聞くんだぜ、お嬢ちゃん』

かつてオスカーが自分に言った言葉が蘇る。ただし、それはオスカーが補佐官の仕事で悩んでいたアンジェリークに言った言葉だったのだが…。しかし、どこまでも素直なアンジェリークは、そのオスカーの言葉の通りに行動する。

「あのぉ、オスカー様?どうしておっぱい吸うんですか?私、まだ母乳出ませんよ?」

………………………………………………………………………………………………………………………

「…………………………………………………………気持ちよくないか?」

オスカーは若干上目遣いでそれでもアンジェリークの乳首に吸い付いたまま、尋ねる。それがアンジェリークに奇妙な感覚を与える。

「んっと…くすぐったいです」

ふむ。まだ快感を感じるまでには至っていないらしい。だが、くすぐったいところは性感帯だ!よし!

オスカーはさらに蕾への愛撫に熱を込める。爪先で掻くように刺激し、舌で転がす。時折強く吸い上げる。

「オスカー様ったら…そんなにチュウチュウ吸って赤ちゃんみたい(クスッ)」

………………………………………………………………………………………………………………………………

こうなったら意地でも…!オスカーは磨き上げた舌技を駆使してアンジェリークに快感を与えようとする。その甲斐あって、次第にアンジェリークは艶っぽい吐息を漏らすようになった。

「や…やぁ…ん…オスカーさまぁ…」

「気持ちよくなってきたか?お嬢ちゃん」

「んん…わかんないぃ…わかんないのぉ…」

舌っ足らずに甘えるような声でアンジェリークは応える。おっしゃー!感じ始めてきたな。

「それが気持ちいいってことだぜ?」

オスカーはそう言って、硬く立ち上がったアンジェリークの蕾を舌先ではじく。するとアンジェリークの口から押さえ切れないイイ声がこぼれる。

それに気をよくしたオスカーは更なる段階に進む。唇では蕾を愛したまま、片手をアンジェリークのなだらかな腹部に走らせる。アンジェリークがくすぐったがるところは特に念入りに。

アンジェリークの表情を窺うと既に快楽の泉に浸っているのか瞳は潤んでいる。それを見たオスカーはアンジェリークの秘められた泉に指を這わせる。そこは既に露を湛えしっとりと潤んでいた。

「ああ…こんなに濡らして…」

「えっ!私お漏らししちゃったの!?」

………………………………………………………………………………………………………………………………………

途端にアンジェリークはべそをかく。

「や〜ん、オスカー様嫌いにならないでくださいっ。私、おねしょなんて7歳のときに治ってるのにぃ。え〜〜〜ん、どうしてぇ??」

7歳までおねしょしてたのか、お嬢ちゃん…。じゃなくて!

「違うんだぜ、お嬢ちゃん。お嬢ちゃんは気持ちよかっただろ?だから、俺を受け入れるために躰が準備して、ここを濡らしたんだ。お漏らししたわけじゃないんだ、安心していい」

オスカーは気を取り直して、アンジェリークを宥める。

「本当ですか?」

涙に濡れた目でアンジェリークはオスカーを見上げる。若干上目遣いのその表情はなんともいえない色気を持ってオスカーを誘う(会話の内容は別として)。

オスカーは仕切りなおすべくアンジェリークにキスを与え、アンジェリークがそれに応え始めたところで再度、秘処に指を這わせた。そこを守るように重なる花びらをほぐし、秘められた宝玉を探し当てる。そこは既に硬く立ち上がっていた。その事実にほっとして、オスカーはさらにアンジェリークの快楽を高めるべく指先で優しく宝玉をこね始める。

口づけを解いたアンジェリークの唇からは絶え間なく濡れた吐息が漏れる。白い頬を薔薇色に染め、初めて感じる感覚に戸惑っているようだった。けれど、そこに嫌悪はない。

(よし…大丈夫だな)

オスカーは一人頷くと、アンジェリークの中に人差し指を入れる。中はきつく、そこで自身を包み込まれることを想像すると、オスカーの腰に疼きが走る。

(痛い…入ってきたの…?)

アンジェリークは突如襲った痛みに意識がはっきりする。

(でも…想像してたのより小さいし…短い…。なんだ、これくらいなら大丈夫だわ…)

………何か勘違いをしているアンジェリークである。尤もオスカーはそんなこと知らないわけで、アンジェリークの中を解きほぐすべく指を蠢かす。そして少し緩んだところで中指を入れ、指を増やす。

(あれ…?大きくなったの?でも…これくらいなら、平気かな)

オスカーの指に与えられる快感に翻弄されつつ、アンジェリークは思う。やっぱり未だ勘違いしている。

そして、オスカーは、と言うと。当然アンジェリークの勘違いは知らないので、自分を受け入れてもらう為の準備を入念に施す。出来れば1回イッておくと楽なのだが…そう思って、アンジェリークの中の快楽の源を探り指を蠢かす。

やがて1点をこすり挙げたとき、アンジェリークの背が撓り、そこがいい場所なのだとオスカーに知らしめる。オスカーはそこを重点的に攻め、アンジェリークを初めての忘我の境地へと押し上げたのである。

そして、アンジェリークがまだエクスタシーの余韻に浸っているうちにアンジェリークを貫くべく、指を抜いたとき…。

「お…終わりですか?オスカー様…。思ってたより痛くなかったです…」

息がまだ整わないながら、アンジェリークがそう微笑んだ。

そのときにオスカーは始めてアンジェリークが勘違いしていたことに気づいたのである。

(俺のはそんなに短小だと思われていたのか!?)

そのショックでオスカーの息子さんが項垂れなかったのは流石としか言いようがない。

「…今のは指だぜ…?君に俺を受け入れてもらうための準備をしていたんだが…」

「えっ!そうだったんです………かっ?」

そのとき、アンジェリークは初めてスタンバイオッケーな『オスカー』を目にした。

「は……入りませんっ、そんな大きなものっ」

アンジェリークのその言葉に自信を得た『オスカー』はさらに大きさを増し、アンジェリークを驚かせる。

「大丈夫だ、お嬢ちゃん。愛し合う二人に不可能はないんだぜ?」

オスカーはそう言って優しく微笑むと、今晩何度目かの仕切り直しをするために、アンジェリークに口付けるのであった。

 

 

それから、オスカーがアンジェリークに突入したのはそれからずいぶん経ってからのことだった。

そのせいか、突入後3秒で発射してしまい、「これで終わりなんですか…?」とアンジェリークから暗に咎められるようなことを言われてしまう。

その後オスカーは汚名挽回とばかりに再度挑み……

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

「太陽が黄色いぜ…」

オスカーは既に中天を回った太陽を見上げた。隣には昨日結婚したばかりの新妻が安らかな寝息をたえてている。うっすらとその目元には隈が出来ている。

しかし、とってもとっても頑張った甲斐があって、アンジェリークは『夫婦生活』がどういったものかは理解してくれたらしい。

これからはオスカーの待ち望んでいた目くるめく愛欲の日々が始まるのであった。

 

 

 

 

 

と、行くといいのだが。どうでしょうね、ロザリア様?

 

 

 

 

おしまい。

  



はい!皆さん、オスカーさまの初夜はお楽しみいただけましたでしょうか?(笑)
こんな楽しいお話を二周年お祝いにいただけた私はとってもしあわせものですー!緋川さん、いつもどうもありがとう〜!

まずは緋川亜紗子さんからいただいた、お祝いのお言葉&コメントです!(原文のまま・笑)

「お姉さま!2周年おめでとうございます。お約束の『馬鹿っプル;初夜編』でございます。ああ〜〜〜〜こんなものお祝いにしていいんでしょうか!?しかも、これって18禁なんでしょうか!?なんか、収拾つかないですぅ。返品オッケーと言うことにさせていただきますので、とりあえずお納めくださいませ。

書いてて、この新婚がきっと「人はそれを『自業自得』と言う」につながるんだろうなぁ、と…。

相変わらずお馬鹿なオスアンでした。でも私本当にオスカーファンなんでしょうか?いくらどシリアス書いてる最中で歯止めが利かなかったとはいえ…。

気に入らなかったら返品OKですんで、送り返しちゃってください!

ではっ(逃げる)」

 をーほっほっほ!誰がこんな楽しくおもしろおかしいお話しを返品なんてするもんですかっ!そんなことをしたらもったいないお化けがでてしまうわー

なんだかんだいってもオスカー様しあわせだしねー。しかし3こすり半はいかん、3こすり半は。これじゃなんのために事前に一本ぬいておいたんだか…(いかん、私もお下劣に歯止めが…)でも、その後リベンジしたならOKね!ところで緋川さん設定で、この後オスカーさまは何回したのでしょうか?(笑)
そして、オスカー様にはこれから愛欲と幸せの日々、そしてアンジェには目の下の隈となかなか縁の切れない日々がまっているのですねー(笑)この辺はうちのオスアンと同じですな(笑)
きっちり挿入の描写まであるわけではないので、私的には15禁くらいか?でも、ウチには(建前上、18才未満のお嬢ちゃんはいらしてないことになってるので、まあ、特別に注意はいらないでしょう(をい)
ではでは、改めて緋川さん、どうもありがとうございましたー!

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