「ああ、オスカー様…」オスカーが根元まで自分の物を収めきり、しばらくやわやわと蠢く秘裂の感触に陶然としていると、アンジェリークもうっとりとした様子でオスカーの名を呼んだ。
オスカーは自分を呼ぶ声にキスで答えてから、アンジェリークを抱きしめながら薄い肩に顔を埋めた。
「…お嬢ちゃんの中は熱くてきつくて俺は溶けちまいそうだ…」
「お、オスカー様も熱くって大きくって、く、苦しいくらい…」
アンジェリークの小さな手がオスカーの背を必死に抱き返す。
「だめ…だ、もうお嬢ちゃんのお願いを聞いてやる余裕がなくなりそうだ…」
「いいの、オスカーさまのお好きなようにしてくださって、いいの…」
「いいのか?そんなことをいって…本当に…もう、押さえが効かなくなる…」
言い終わらぬうちに、オスカーは勢いよく律動を始めた。同時にもう一度アンジェリークの唇を塞ぐ。
「んんんっ…」
浅く、深く、リズミカルに、しかし、隠しようのない熱意をもってオスカー威風堂々たるものがアンジェリークの柔襞を押し開き、奥に分け入っていく。
声をあげるにあげられず、アンジェリークはくぐもったうめき声をあげる。
オスカーのものが奥にあたるたびに募っていく息苦しさに唇をのがそうとするが、執拗に追ってくるオスカーの唇からは逃れられない。
その間もオスカーの律動は激しくなるばかりだ。
「んんっ…ふぁ…あああっ!」
一際強く奥を抉られた瞬間、無意識に激しくかぶりを振ってアンジェリークは漸くオスカーから唇を自由にした。
同時に自分でも信じられないような甲高い声が喉から迸った。
こんな大きな声をあげてしまって、やっぱり恥ずかしい!
思わず瞳をぎゅっと閉じると、オスカーがなだめる様に優しい口付けをアンジェリークにしてくれた。
その口付けに促される様に瞳を開いてオスカーを見上げると、オスカーは少し上体をおこしてアンジェリークに微笑みかけ、アンジェリークの指を絡めてシーツに押し付けたうえで再び律動を開始した。
「ああっ…あん…はっ…あっ…」
「お嬢ちゃん、俺とひとつになれて嬉しいか?言ってご覧?」
「はぅっ…あ、嬉しい…嬉しいです、オスカーさまぁ」
「俺もだ…お嬢ちゃんが好きだから…たまらなく好きだから…だから、お嬢ちゃんがもっともっとよくなれるようにしてやりたい…」
オスカーは指を振りほどいてアンジェリークの背に回すと、自身は筋力で起き上がると同時にアンジェリークも抱き起こして自分の膝の上にのせて改めて貫きなおした。
「ああああっ!」
あっと思う間もなく体を起こされたかと思ったら、何をされるかもわからぬうちに抱きかかえられて貫かれた。
アンジェリーク自身の重みでより深深とオスカーのものが突き刺さっているような気がする。
「俺に抱きついてごらん、お嬢ちゃん」
言われなくても、すがる寄る辺を求めてアンジェリークの細いかいなはオスカーの背にぎゅっとまわされていた。
オスカーになら何をされてもいいと思った気持ちに嘘はなかった。何も心配はしていなかった。
ただ、自分がどうなってしまうのかが、少しだけ不安だった。
その気持ちが自分からオスカーにしがみ付く様に腕を回させた。
自分が今すがれ、いや、今に限らず何よりも安心して自分を預けられるのは目の前のオスカーだけなのだから。
オスカーはアンジェリークの腰を抱えなおして下から激しく突き上げた。
「くはああっ!」
アンジェリークの体が大きくのけぞる。
突き出された乳房を唇で捕らえて先端を時折吸いながら、オスカーはアンジェリークを揺さぶった。
「これはどうだ?好きか?お嬢ちゃん」
「ああっ…あっ…そんな、わかんない、わかんないのぉっ!」
向かい合って座した状態でオスカーを受け入れたのが初めてのアンジェリークに、それが好きかと問われても、なんと答え様があっただろうか。
しかし、オスカーにしがみ付いて、乳房を吸われながら突き上げられていると、もう、頭の中が真っ白になってしまい何もわからなくなってしまいそうだった。
「だが、嫌じゃないな?こんなに感じて、こんなに乱れてるんだからな?お嬢ちゃん…」
「ああっ…いやぁっ…」
「おやおや、こんなに気持ちよさそうなのに、嫌なのか?なら、こっちむきはどうかな?お嬢ちゃん」
オスカーは一度律動を中断すると、アンジェリークの体を半回転させ今度は後ろむきに抱きしめる形で刺し貫いた。
「あふ…や、オスカー様、なに?…」
「大丈夫だ、俺はここにいる、お嬢ちゃんを離したりしない。ずっと抱きしめている、お嬢ちゃんの中にいる…」
いうやオスカーはまた下から激しく突き上げた。
同時に背後から激しく乳房を揉みしだき、乳頭を摘み上げては指先で撚りあわせる。
白いうなじに舌を這わせて吸いあげることも忘れない。
「ああああっ!やぁっ!だめぇっ!」
一度に与えられた強い刺激にアンジェリークの体がびくびくと震える。
意識はせずとも、アンジェリークの秘裂はその激しすぎるほどの快楽にきちんと応えて、オスカーの物をきつく締め上げていた。
「だめじゃないだろう?…こんなに感じてるじゃないか…気持ちよすぎてだめなのか?」
口調にからかうような色が滲んでいたが、アンジェリークがそれに気付くはずもない。
オスカーから与えられる間断ない悦楽に意識を手放さずにいることで精一杯だった。
「ああっ!オスカー様、おかしくなっちゃうのっ、だから…ああっ!」
「いいんだ、もっとおかしくなって…それに、お嬢ちゃんが言ったんだぜ、何をされてもいいって…」
オスカーは強い快楽に翻弄され戸惑いをみせるアンジェリークがその戸惑いを忘れるほどに我を失わせてやりたかった。
性感が完全には開ききっていないアンジェリークは、意識を手放すことにまだどうしても逡巡を覚えてしまうらしい。
もっと深く、もっと激しく、体だけでなく心も揺さぶってやらねば。
快楽に我を忘れさせるには…そう、もっと羞恥を煽る体位がいい。
今ならきっと大丈夫だ。アンジェリークは自分が呟いた言葉に呪縛され今なら初めての事も受け入れる敷居が低くなっているはずだ。
現に座位で貫いたことにもさしたる抵抗や怯えを見せなかった。これなら…
オスカーはアンジェリークの背に自分の体を押し付けながらアンジェリークの腰をしっかり抱えた上で上体を倒した。
アンジェリークは一瞬不安そうな表情でオスカーを振りかえったが押されるままにベッドに手をつき四つんばいにさせられた。
その瞬間オスカーが後背から勢いよくアンジェリークを貫いた。
「ひぁああああっ!」
アンジェリークの背が大きく反り返った。
オスカーはアンジェリークの豊かな臀部を抱えて激しい勢いで腰を打ちつけた。
豊かな臀部がクッションとなるのでオスカーが相当激しい律動をしてもアンジェリークの体はこの律動を苦痛には感じまい。
むしろ激しい振動と圧迫がさらにアンジェリークを高みに押しやる力となるだろうとオスカーは考え、容赦ない力強さでアンジェリークを突き上げ続けた。
「ああっ!オスカーさま、こ…こんなかっこう…はずかし…ひぃんっ…」
アンジェリークが激しくかぶりをふって、シーツを虚しく掻き毟る。
言葉と裏腹に、その仕草で過ぎるほどの快楽にその身を満たされているのが手に取るようにわかる。
秘裂もびくびくと小刻みに震えてオスカーのものを絞り上げようとする。
「だが、いいんだろう?お嬢ちゃん、俺にはわかる。恥ずかしがってもいい、恥ずかしいと思うから余計に感じるんだ、もっと感じてくれ、俺を、何もわからなくなるほどに!」
オスカーが腰にぐっと力をこめて、あらん限りの強さで律動を繰り返した。
もう、アンジェリークに言葉をかけることも忘れた様にひたすら力強くアンジェリークを突き上げた。
「ひぁあっ!」
アンジェリークが最早体を支えられずに、シーツに突っ伏す。
全身が痺れ、頭は真っ白で何も考えられないまま、シーツに頬を擦りつけていた。
オスカーに持ち上げられた腰だけが高々と掲げられている。
酷いほどの勢いでオスカーの威容を誇るものがアンジェリークの花を貫いていた。
愛液に塗れててらてら光る自分のものがアンジェリークの秘裂を出入りする様が余す所なくオスカーの目に入り、その淫靡な眺めにオスカーの頭も沸騰した。
「くぅっ…だめだ…もう…」
最奥を抉った瞬間、耐えに耐えた欲望を迸らせた。
「ふぁああっ…」
同時にアンジェリークがのけぞり、体が小さい痙攣を繰返した。
アンジェリークは自分の下腹部に染み渡っていく熱い命の迸りに、この上なく満たされた思いを感じていた。
「あ、はぁ…はぁ…」
オスカーに貫かれた姿勢のままシーツに力なく突っ伏していたアンジェリークの上にそのままオスカーが覆い被さってきた。
体重をかけないように片肘で体を支えながら、片手でアンジェリークの頤を摘まんで後ろを向かせ口付けた。
後ろから羽交い締めに抱きしめたまま、体を横向きになおしアンジェリークに体重をかける心配をなくしてから、オスカーはアンジェリークの背中に唇を押し当てながら囁いた。
「お嬢ちゃん、今日したなかでどれが自分ではよかったか、わかるか?」
「え、ええ?そ、そんな…んっと…えっと…………よく、わかりません〜」
アンジェリークは考え様とはしてみたのだが、どの形で抱かれているときも、もう、何が何だかわからなくってという間の抜けたような答えしか返せないと思い至り、真っ赤になってそっぽをむいてしまった。
すると、背後から自分をだきしめているオスカーのくっくっという忍び笑いが聞こえてきた。
アンジェリークはがばと後ろに向き直った。
「お、オスカーさま、また、私をからかったんですね!私、真剣に考えちゃったじゃないですか〜!」
「そんなつもりはないぜ、お嬢ちゃんが自分で、これが好きっていうのがわかれば、それを多くしてやろうと思っただけだぜ?」
オスカーはしれっとこんなことをいった。
「ま、もっとも、みてれば大概察しはつくがな?後ろから突かれたのが思いのほかよかったんだろう?お嬢ちゃん」
耳元に息を吹きかえられる様に囁かれ、アンジェリークがまた耳まで真っ赤になってしまった。
「やだ、もう!オスカー様のばか!」
「図星をさされたからって怒ることはないだろう?お嬢ちゃん?」
「お、怒ってなんかいません!」
強がったりむきになったりするのはオスカーに付け入る隙を与えるだけなのだが、アンジェリークにはそんな駆け引きはまだまだ思考の範疇外だった。
そしてオスカーはまた、こういうアンジェリークの素直過ぎる反応がかわいくてたまらないものだから、いかんいかんと思いつつ、ついからかうのがやめられないのであった。
「なら、正直に言ってご覧?後ろから突かれるのはどうだった?」
「う…あの、その、なんか、すごくて…」
「どう、すごいんだ?」
「その、すごく…気持ちよくて…あんまり気持ちよくって、なんだかよくわからなかったんです。もう、許してください、オスカーさまぁ」
オスカーも今度は引き際を見誤らなかった。
もう一度アンジェリークにキスをおとしてから、アンジェリークにこう告げた。
「初めてでも、お嬢ちゃんが気に入るのがあってよかったな?俺も嬉しかったぜ?お嬢ちゃんが喜んでくれて。まだまだお嬢ちゃんがしらないやり方が一杯あるだろうから、少しづついろんなことを二人で試してみような?お嬢ちゃんがどれが気に入るかはしてみないとわからないからな?」
にやりと笑うオスカーに、アンジェリークは少々不安を覚えた。
いったいオスカーがどんなことを知っていて、どういうことを試すつもりなのかアンジェリークには想像もつかない。
オスカーが本心から自分が嫌がる事を強要したりしないのは、絶対といっていい確信があった。
そういうことに関しては、アンジェリークはオスカーに全幅の信頼をよせていた。
それでも
『何されてもいいなんて言わなかったほうがよかったかしらと…』
という考えが一瞬頭をよぎったことは否めなかった。
嫌じゃなくても、とっても恥ずかしいことを一杯されちゃうのかも知れないと思うと、思わず知らず、また頬が熱くなった。
『でも、私、いやがってない…今思ったけど、恥ずかしいけど、嫌じゃない…』
自分でも意外なことに、これは真実だった。
オスカーにどんどんはしたなくなっていくような自分がどう思われるかが不安だった。
だが、オスカーが乱れていい、悦びに率直であっていいといってくれてことで、知らず知らずのうちに心を縛っていた枷が外されたような軽やかな気分になっていた。
『オスカーさまって、すごい…私をどんどん変えていっちゃう…知らない自分を教えてくれる…』
アンジェリークの沈黙を誤解したのか、オスカーが
「心配しなくてもお嬢ちゃんのいやがることはしないから、安心しな?」
と、髪に口付けてきた。
「あ、はい、オスカー様はお優しいですもの、わかってます」
信頼と情愛を瞳一杯に湛えてアンジェリークがオスカーに微笑みかけた。
オスカーはその澄んだ瞳の輝きに、今度はあれもしよう、これも試して見ようと思っていた邪な気持ちが見透かされたような気がして、ちょっとどぎまぎしてしまった。
その動揺を誤魔化すかのように
「そ、そういえば、また汗をかいちまったな?軽くシャワーを浴びなおすか?今度は一緒に入ろうって言ったよな?お嬢ちゃん?」
と話題を変えた。アンジェリークが自分の誘いにどう出るかも見てみたかった。
「あ、はい、あの、いいですけど…」
アンジェリークはいやがってはいないようだが、もじもじしている。
オスカーはピンと来た。
「ははぁ。腰にきちゃって歩くのがつらいんだろう?俺がバスルームまで抱っこして連れて行ってやろうな。」
「ふぇ〜、そのほうがもっと恥ずかしいです〜」
「今更遠慮はなしだぜ?お嬢ちゃん」
オスカーはウィンクを投げてからアンジェリークの答えを待たずにさっさとアンジェリークを抱き上げ、バスルームに運んで行ってしまった。
『早速お嬢ちゃんの体を隅々までこの手であらってやろうか、逆に背中を流してもらうのもいいな、浴室の鏡の前で愛撫をしてみてもいいかもしれん。』
そこはかとなく楽しい思考に耽っていたオスカーは無意識に鼻歌を歌うくらいにご機嫌だった。
オスカーの腕の中で鼻歌を耳にしながら、アンジェリークはオスカーのこのご機嫌ぶりの背後にあるものにも気付かず
『はふ…疲れちゃった…シャワーだけ浴びたら早くねようっと』
なんてことを、のんきに考えていた。
それぞれの思惑を包み込む様に熱い湯のスコールが迸った。
Fin
しのちゃん様のちょーセクシーイラストは堪能していただけたでしょうか?(笑)そして、このイラストのファイルを開けた時の私の衝撃!お判りいただけるでしょうかっ!思わずのけぞってそのまま床に倒れ(私、ちゃぶ台にPC置いて床に座布団しいてキーボード叩いてるもので・爆)ごろごろのたうちまわりながらも、子供が側にいなくて、よかったぁああっ!と心臓ばくばくでございました。でもって、私は考えました。これはもう、まごうことなき真っ最中(爆)なのだから、この一シーンに見合った創作(モノローグじゃなくてね)を書く!書かねばならぬと(笑)そこで考えたのが「初めてのちゅう」ならぬ「初めてのバック」(核爆)と「おやぢHの先走り」(更に核爆)うちのオスカー様の性癖はおやぢ入ってますので結構言葉攻めが多い。(また、なぜかこれが評判いい・笑)でも、18才くらいの女のこがいきなり言葉攻めされたら、最初は戸惑うか傷つくんじゃないかと思ってこんな話にしてみました。それからイラストが背面座位だったから、このまま後背位に流れるのも自然でいいかな〜とおもいまして(笑)つい作者の好みが反映してしまいますね〜(自爆)内容は読んで戴いてお判りかと思いますが、補佐官アンジェとオスカー様のあまあまシリーズの系譜です。時期的には結婚後まもなくで、「ばいきんまん」のちょっと前くらいですね。由貴が文章書くの遅いものだから、UPするのに随分時間が掛かってしまってしのちゃん様には申し訳なかったです〜。読んでくださった皆様が燃えてくださるよう願ってます(笑)