オスカーの首に腕を巻きつけたまま、額を厚い肩へと預けて、アンジェリークは荒い吐息を鎮めながら、快楽の果てに爆散した意識を少しづつとり戻してしていた。
と、オスカーがアンジェリークの頤をくいと摘み上げ、まず唇にちゅっと音を立てて軽く口付け、そして、額と両の頬にも軽いキスをおとしたあと、改めて唇にながながと口付けてきた。
つい先ほどまでの何かに追いたてられるような性急さはすっかり影を潜め、今は満ち足りた穏やかさがオスカーを充たしているかのような、本当に優しいキスだった。
長い長いキスのあと、オスカーがアンジェリークの耳元で囁いた。
「これじゃ、汗を流したのか、汗をかいたのかわからないな?お嬢ちゃん?」
「もう、オスカーさまったら…」
まだ、とろんとした瞳で、それでも、アンジェリークが微笑みかえした。
「湯あたりしないうちに上がろうな、お嬢ちゃん。ここでもう一戦まじえてもいいが、のぼせるといけないからな?」
「やだ、もう…」
返事のしようがなくて、困っているとオスカーがシャワーのコックをひねり、アンジェリークと自分にざっと湯をかけて、体をさっぱりさせた。
そして、自分の腰にさっとタオルを巻きつけてから、アンジェリークを大判のタオルで頭からすっぽりくるむと、そのまま肩に担ぎ上げてしまった。
「きゃぁっ、オスカーさま、おろして、おろして!」
「お嬢ちゃんは、ならずものに略奪された姫君だ。さて、この後の姫君の運命は…俺にもわからん」
「やぁ〜ん、オスカー様、なにをいってるんですか〜」
じたばたしているアンジェリークを軽々とかついだまま、くっくっとたのしそうにわらいながら、オスカーは浴室を出た。
オスカーはアンジェリークをベッドにそっとおろすと、冷蔵庫をあけて、自分にはビールをとり、アンジェリークにはスポーツドリンクを手渡した。
「ほら、お嬢ちゃん、喉がかわいただろう?飲むといい」
「あ、ありがとうございます。」
頭から体にぐるぐる巻きにされていたタオルをようやく多少ゆるめて、腕を自由にしたアンジェリークはオスカーから冷えた飲み物をうけとった。
オスカーはぷしっと小気味よい音を立ててビールをあけると、美味そうにそれを呑み始めた。
アンジェリークは自分も手渡された飲み物に口をつけながら、見るともなしに、オスカーの喉がビールを飲むに連れ上下しているの、不思議な思いでみていた。
意地悪なのに、ものすごくやさしい。やさしいのに、たまにとっても意地悪…でも、そんなところが好き。たまらなく好き…
アンジェリークが、オスカーのことをぽおっと見ているのに気付き、オスカーは
「なんだ?お嬢ちゃんもビールがよかったのか?子供だと思っていたのに、いつのまにか、大人になったもんだな。」
と、悪戯っぽい口調で話し掛けてきたので、アンジェリークははっと我に帰り、うろたえながら、
「あ、いえ、違うんです…」
とだけ、やっとのことでいった。
オスカーが自分をからかっているのはわかったが、オスカーに見惚れていた自分を気取られるのが気恥ずかしくて、ムキになって反論する余裕も無かった。
「じゃ、なんだ?ちょっと味見でもしたくなったか?」
オスカーはそういうと、アンジェリークの座っているベッドのほうにやってきて、アンジェリークの隣に腰掛けた。
アンジェリークは、まだ頭からタオルをかぶったまま、しどけなく横座りにベッドの上に座っていた。
まきつけるでもなく、そのタオルが肌の上をながれ落ちるままにまかせて、体のそこここが覆われているだけだった。
肌の一部が見え隠れしている、そのぽわんとした、なんとなく頼りなげな様子が、また、オスカーをそそっているのに、当の本人はまったく自覚がないようだった。
「ほら、お嬢ちゃん、こっちをむいて」
そういうと、オスカーは一口ビールを口に含むと、アンジェリークに口移しでそれを呑ませた。
アンジェリークの口腔を強い炭酸の刺激と、鼻にぬけるようなほろ苦い味が一杯にひろがった。
「にっが〜い…」
アンジェリークがうえ〜という顔をした。なんでこんなものを、あんなにおいしそうに、オスカーが飲むのか、やっぱりわからなかった。
「ビールは冷えてないとうまくないから、口移しで呑むには、いまいち向いてないのは事実だが、お嬢ちゃんが大人になったとおもったのは、やはり俺の思い違いだったか。」
くっくっとまた、楽しそうに笑っているオスカーに、さすがにアンジェリークも少しむっとしてしまった。
「そんなに子供、子供って強調しなくてもいいじゃないですか〜。オスカー様に比べたら自分が子供っだってことくらい、いわれなくてもわかってます。」
飲み物をサイドテーブルにおき、口を尖らせてぷいと横を向いてしまったアンジェリークの肩をオスカーが後ろからそっと抱いた。
「怒っちまったのか?お嬢ちゃん…」
耳元で低い声で囁かれ、思わずオスカーのほうに振り向くと、細めたオスカーの瞳に傷ついたような光が宿っていた。
アンジェリークは一瞬言葉を飲みこんでから、いきなりオスカーの裸の胸に抱きついた。
小さな額が、オスカーの厚い胸板に強く押しつけられた。
「ずるい、オスカー様はずるい。いつも私の事をからかうくせに、そんな瞳をされたら、私、怒れない…」
「お嬢ちゃん…悪かった、冗談なんだ…。本気でお嬢ちゃんを子供だなんて、思ったことはない…」
「うそ…」
アンジェリークがオスカーの顔をみあげて、小さく呟いた。本当は、嘘だとは思っていないことが、拗ねた口調から伺えた。
「本当だ。ただの子供が、俺をこんなに夢中にさせるわけないだろう?俺を夢中にさせて、虜にして、振りまわして…本当に、君は…君って女は…」
オスカーは言葉を続ける替りに、自分の体を傾けてアンジェリークをベッドに横たえ、その唇を塞いだ。
だが、すぐその唇を離し、アンジェリークの眼を真摯な瞳で覗き込んで、切なげに囁きかけた。
「俺は君に魂のすべてを捕らわれた哀れな道化だ。いや、このならずものは、攫ってきた姫君の虜になってしまって、不釣合いな純愛を捧げているんだが、その愛を信じてもらえなくて、途方にくれているんだぜ」
アンジェリークが慌てた様に、オスカーをきつく抱き返してきた。
「そんなことない!私、オスカー様を信じてます。本当はわかってるんです。オスカー様がどれほど私を大事にしてくださっているか、いつも私のことを考えて下さっているか…」
「お嬢ちゃん…」
「膨れたりしてごめんなさい、オスカー様。好き、オスカー様が大好き。好きっていくら言ってもたりないくらい、オスカー様が好きなの」
「お嬢ちゃん、俺もお嬢ちゃんが好きだ。心の底から、夢中なんだ。あんまり、かわいくて、愛しくて、どうしていいかわからないから、つい、いじめたくなっちまう…って、これじゃ、俺のほうが、よっぽどガキだな…」
オスカーがもう一度触れるだけのキスを落した。
「お嬢ちゃんを愛してる、百万回言っても足りないくらいだ。言葉じゃ足りないからキスをしたい、触れたい、君を抱きたい…」
オスカーの言葉にアンジェリークも熱に浮かされたように答えた。
「私も、私だって、言葉じゃ足りないの。オスカー様を好きって気持ちは言葉じゃ伝えられないの、だから…抱いて。抱いてください、オスカー様」
「ああ、アンジェリーク…俺の天使…俺のすべて…」
オスカーが弾かれた様にアンジェリークに覆い被さり激しく口付けた。
深深と舌をさしいれ、アンジェリークの口腔内のすべてを貪ろうとする。
アンジェリークも怯むことなく、たどたどしくはあったが自分から懸命に舌をからめ、オスカーの唇を吸おうとする。
オスカーが体にまとわりついていたタオルをもどかしげに毟り取る様に取り去った。
アンジェリークの口腔を犯すように、深い口付けを繰り返してからオスカーは一度唇を離し、アンジェリークを、髪を梳きながら愛しげに見下ろした。
アンジェリークもうっすらと瞳を開いて、オスカーを見つめ返す。
翠緑の瞳の奥に、ちろちろと揺らめくような妖しい光が灯っている。
激しい口付けに、もともと熾火のようにくすぶっていた情欲が新たに燃えあがりつつあるのが、その瞳の色に見て取れ、オスカーの胸は熱くなる。
もっと燃えあがらせたい。乱してやりたい。自分の腕の中で歓喜の啜り泣きをあげさせたい。
何度アンジェリークを組み敷いても、その想いは色あせるどころか、より一層鮮烈になるばかりだった。
アンジェリークがオスカーを見上げて小さな声で強請った。
「オスカー…さま、ね、もう少し、暗くして?」
「俺はこのまま、お嬢ちゃんの綺麗な体をじっくりみていたいが…。それに、さっきまで明るい浴室で散々燃えたのに、今更恥ずかしくなったのか?」
オスカーはにやりと笑う。
アンジェリークは音がしそうな勢いで、耳まで真っ赤になってしまった。
「やっ、また意地悪おっしゃって…。だって、あのときは夢中だったから…やん、もう…」
消え入りそうな声で囁くと、瞳を閉じて顔を背けてしまった。
オスカーはそれを許さず、アンジェリークの頤をつまんで、自分の方に向けさせる。
「ふ…じゃ、また夢中になればいいさ。俺が夢中にさせてやるから…といいたいところだが、さっきからかったお詫びに、お嬢ちゃんのお強請りは聞いてやろうな」
ほの暗い部屋に浮かぶ白い肉体はそれはそれで乙なものだし、僅かばかり光量を絞ることで、アンジェリークが快楽に集中しやすくなると言うならそれにこしたことはない。
そう思ったオスカーはヘッドボードのあたりを探り電源を探した。
それらしいスイッチがあったので、それを押すと主照明がおち、替わりに天井に埋めこまれた極小さな無数のダウンライトが灯り、仄かな光で部屋を充たした。
小さな電球のその無秩序な配列から、それが夜の星空を模したもの、もしくはそのつもりなのが見て取れた。
アンジェリークが天井を見て、
「なんだか、星空の下にいるみたい…」
と、オスカーに聞かせるともなしに呟いた。
「外でしてるみたいで、ますます、燃えちまうか?」
また、オスカーが悪戯っぽい光を湛えた瞳でアンジェリークを見下ろした。
「もう!また、オスカー様は!」
こりずにからかい口調を繰り返すオスカーをアンジェリークは軽くにらみつけたが、その瞳も口元も微笑みを湛えていた。
「いや、するのはどこだろうと、問題じゃなかったな。俺がお嬢ちゃんを連れて行くところは、ただひとつだものな?」
にやりと笑って、オスカーはアンジェリークの手をとり、指をからめてシーツに縫いつけると、アンジェリークの首筋に顔を埋めて、白い首のすべてに舌を這わせ、そこここで止まっては軽く吸い上げたり、かるく肩に歯をたてたりした。
「あっ…あぁん…」
途端にアンジェリークが甘い嬌声をあげる。
浴室では、あまり自分の唇でアンジェリークを味わえなかったし、愛してやれなかったから、その埋め合わせをするかのように、オスカーは執拗に首から胸元へと、縦横に舌を這わせていく。
豊かな胸の間に顔を埋める様にして、白い谷間に赤い痕を残すほどに強く吸いあげた。
絡めていた指をほどき、手に余るほどの豊かな乳房を指を食いこませるように揉みながら、指で乳輪の部分をなぞる。
もっと強い刺激を欲するかのように、たちまち乳首が固くそそりたってくる。
「お嬢ちゃんは、ほんとに 感じやすいな。もっと触ってくれといってるみたいに、ほら、乳首がもうこんなになって…」
オスカーが指で先端を軽く擦った。
「あん…」
「ああ、お嬢ちゃんのおっぱいはほんとうにかわいいな…しろくて、柔らかくて…くっちまいたいくらいだ…」
オスカーは、乳房を揉みながら、執拗なまでの熱意をもって乳首を舌で舐り始めた。
乳首の輪郭を舌で確かめる様にときにはゆっくりと舐め上げたと思うと、突然素早く舌で乳首を転がす。
特に敏感な先端部分を尖らせた舌先でつつくように弾いたり、円を描く様に舌を動かしたり、緩急自在の愛撫を与えた。
「あっ…あん…あぁん…」
アンジェリークの唇から途切れなく甘い声が上がり始める。
自分からオスカーの燃え立つ髪に指を埋め、無意識のうちに自分の乳房に押しつけるかのように、腕に力がはいっていく。
「おっぱいを舐められると気持ちいいんだろう?お嬢ちゃん?」
オスカーはわざとアンジェリークの羞恥を煽るような言葉をなげかける。
「んんっ…やぁん…」
「こんなに俺にきつくだきついてきて…もっと激しくしてほしいんじゃないのか?お嬢ちゃんのおねだりはなんでもきいてやるぜ?さあ、どうして欲しい?」
翠緑の瞳に欲情の焔が燃え盛っているのを認め、オスカーはアンジェリークを追い込んで行く。
自分から求めさせることで、羞恥という掛金をひとつひとつ外して行こうと目論む。
「オスカーさま…もっと…もっと…いっぱい舐めたり吸ったりして…オスカーさまのこと、もっと感じたい…」
返事のかわりにオスカーは即座に行動で応える。
激しく乳房をもみしだきながら、乳首を交互に吸い上げ、舌で転がし、甘噛みを加えた。
口の中でこれ以上はないというほど固く尖っている乳首の感触が心地よかった。
「はぁっ…んんっ…あっ…あぁん…」
オスカーは乳房への愛撫を続けながら、片手を股間にのばしていく。
アンジェリークは促さずとも、自然と軽く足を開く。
与えられる快楽の期待に自然と体が開いていくその様子が、またオスカーには愛しい。
果たせるかな、アンジェリークのその部分は愛液で溢れかえり、シーツに沁みを作っているほどだった。
「すごく濡れてるぜ、お嬢ちゃん…」
「やん…だって、だって、すごく気持ちいいから…」
「ここももっと気持ちよくしてやるからな。お嬢ちゃん。さ、ここを指で弄られるのと、舌でなめられるのと、お嬢ちゃんはどっちがいい?」
焦らす様に花弁の合わせ目を触れるか触れないかという微妙な力加減で、ゆっくりと指でなぞる。
アンジェリークはじれったさそうに腰をゆらめかし、困った様な顔で逆にオスカーに問い返す。
「あの、オスカー様、どっちかじゃないと…だめ?」
「どうしてほしいのか、はっきり言ってご覧。お嬢ちゃんのおねだりは聞いてやるっていっただろう?」
意を決した様に、それでもおずおずとアンジェリークが訴える。
「あの、あの、両方して?両方はだめ?オスカーさまぁ」
オスカーがいきなりアンジェリークをきつく抱きしめた。
自分から言わせる様に仕向けたにもかかわらず、あまりのいじらしさと可憐さに理屈以前に体が動いた。
どうしようもないほど体が熱くなり、熱に浮かされた様な口調で、オスカーはアンジェリークに囁きかけた。
「なんでもしてやる。お嬢ちゃんの願いなら、なんでもきいてやる。俺がそうしたいんだ。だから、いってくれ。どうして欲しいか、恥ずかしがらずになんでもいってくれ…」
オスカーはアンジェリークの腰のあたりに座し、足を大きく開かせて股間に顔を埋めた。
指で花弁を激しくすりあげながら、片手で花芽を露出させて、徐にその宝珠を口に含んだ。
「きゃふっ…」
アンジェリークの腰がびくんと跳ねあがるのを、体で押さえつけ、溢れ出る愛液ごと花芽を吸い、舌先でつつき、ちろちろと弾く。
指は花弁をかきわけ徐々に秘唇の奥を探る様に伸ばされて行く。
坩堝の様に熱く燃え盛るそこに指を飲みこませると、アンジェリークの体がびくびくと小刻みに震える。
「あああっ…」
長い中指を根元まで飲みこませてから、軽く指を曲げて、坩堝の中味を掻き回し、柔肉の感触に酔う。
奥を突くたびに、指を逃すまいとするように蠢く肉襞と、きゅっと締め付けてくるその弾力に、自分自身を飲みこませたときの陶酔が否応なく思い出され、心は急く一方だ。
その間も舌は休むことなく、わざと水音をたてるように花芽を縦横に舐り、弄い、ときたまほんの微かに歯をたてたりした。
「ああっ、オスカーさまっ、おすかーさまぁっ!」
アンジェリークがうわごとの様に、しかし、確かな熱を持って、オスカーの名を呼ぶ。
「気持ちいいか?感じているか?お嬢ちゃん…」
「んっ…気持ちいいの…あんまりよくって、もう、もう、変になっちゃう…あっ、ああんっ!」
アンジェリークがそれでも、意識を飛ばすまいとこらえて、少し上体を起こしてオスカーの股間に手を伸ばしてきた。
猛りきった熱い滾りをやわやわと握りしめる。
「オスカーさま、私、私もオスカー様に…ね?私だけじゃいや…オスカー様も気持ちよくなって…」
「…お嬢ちゃん、ああ、ほんとうに、なんでそんなにかわいいんだ、お嬢ちゃんは…」
オスカーはアンジェリークに一度キスをしてから、アンジェリークの体を横向きにした。
そしてアンジェリークとは、頭を逆にして、自分も横向きに横たわり、アンジェリークの片膝をたたせるかたちで、太股を支え股間を開く。
そして、オスカーは自分の物がアンジェリークの口に届きやすい様に、少し体を折り曲げる。
体格差の大きい二人が同時に互いを慈しみあおうとするには、どちらかが下になるより、互いに横向きになったほうが、体が楽だからだ。
金の繊毛に縁取られた花は、愛液に濡れそぼってつやつやと光り、もっと愛してくれとオスカーに誘いをかけているかのように妖しくひくついていた。
アンジェリークのほうはというと、鋭角に屹立しているオスカーのものを魅入られた様に見つめており、それをどうやって愛するかに気を取られていて、自分の花もオスカーにまじまじと見られていることまで気が回っていない様だった。
アンジェリークは熱く脈打つそれにそっと手を添えると、根元の方から先端部分へと小さな舌を懸命に差し出して舐めあげていった。
張り出したカリの部分を、くすぐる様に舌先を小刻みに動かすようにして愛撫してから、先端へと唇をすべらせる。
なめらかなその部分に舌を回し、時折、合わせ目に舌を差しいれたり、軽く吸い上げたりする。
「オスカー様、気持ちいい?」
アンジェリークが一度顔をあげて尋ねた。
自らの淫らな行為に酔って、瞳は妖しく濡れ光り、頬を紅潮させている。
「ああ…上手だ、お嬢ちゃん。うまくなったな…舐め方がすごくいやらしくて、そそられる…」
「や…だって、オスカーさまが私に教えたんじゃないですか。一生懸命すると、オスカー様が誉めてくださるから、嬉しくて…だから…」
「ああ、俺を喜ばせようとしてくれるお嬢ちゃんの気持ちが嬉しいぜ、さ、咥えてみな…」
「んんっ…」
素直にアンジェリークはオスカーの言に従う。
アンジェリークの花びらのような唇に、オスカーのグロテスクなまでに逞しいものが包まれ、口中におさめられていく。
オスカーのものを半分程度収めたところで、アンジェリークの小さな口は一杯になってしまったようで、そこから徐に唇を上下させ始めた。
唇で輪郭を確かめる様に全体を擦りながら、時折舌を回したり、吸おうとしたり、一心にオスカーを悦ばせようと努める。
アンジェリークの愛撫に酔い痴れながらも、オスカーも、もちろん奉仕されるだけではいない。
自分の眼前で蜜を零しながら蠢いている花を指でこじ開け、秘裂に舌を差しいれた。
オスカーのものを咥えながら、アンジェリークがくぐもった喘ぎをあげた。
かまわずオスカーは舌の抜き差しを繰り返す。アンジェリークの愛液を啜り上げながら、柔襞を探る様に舌を蠢かす。
手は花芽を露出させ、先刻まで舌で弄っていた花芽を指の腹ですりあげ転がし始めた。
たまらず、アンジェリークが口を離して一声あげた。
「ああっ、だめっ、そんな…」
「お嬢ちゃんが言ったんだぜ、両方してくれって…それに、お嬢ちゃんの蜜があんまり溢れてくるから、きれいになめてやらないとな…」
オスカーがまた、秘裂に舌を差しいれて、愛液を掬い上げる様に舐めとる。
「くふぅ…ふぁっ…」
アンジェリークは懸命にオスカーのものを唇で擦り上げるが、しばしばオスカーの責めに耐えられず、口を離してしまう。
「お嬢ちゃんの蜜は甘いな…いくらでも舐めてやりたいぜ…それに、きりなく溢れてくる…どうしてこんなに溢れてくるんだ?お嬢ちゃんのここは…」
「あんっ、だって、そんな…」
「俺のものを咥えて、いやらしい気分になっているからだろう?早くこれでいっぱいに充たしてもらいたい、奥までついてもらいたいと思っているんじゃないか?そう思いながら舐めているから、こんなにぐっしょりここが濡れるんだろう?」
「いや…そんなこといっちゃ…」
アンジェリークは、オスカーのものに愛しげに頬ずりするように、首をふる。
「俺のものを咥えながら、ここを弄られると、余計におかしくなるだろう?まだいいのか?我慢できるのか?ほら…」
オスカーが、更に花芽をすりあげる速度を速めながら、花弁に唇をあて、襞がめくれかえるほど強く秘裂を吸い上げた。
「やあああぁっ!」
アンジェリークがその刺激に軽く達してしまったようだった。
息をあらげ、オスカーの大腿部に突っ伏してしまう。
「さあ、まだ舐めたり弄ったりしてもらいたいか?それとも挿れてもらいたいか?どっちだ?お嬢ちゃん」
アンジェリークの白い指がオスカーのものを弄ぶ様にうごめいた。
「もう…挿れて…オスカー様のこれを、私の中に、お願い…」
「ああ、お嬢ちゃん、いっぱい挿れてやるからな…」
オスカーはアンジェリークを体を横向きにさせたまま、片足を大きく持ち上げ抱える様にし、ベッドに投げ出されているもう片方の足を跨ぐ様に膝をついて、自分の体をアンジェリークの足と交差させる様にしてゆっくりと挿入していった。
いわゆる松葉崩しという形だ。
「くふぅ…ん…」
オスカーが滾りきったものを埋め込んで行くに従い、アンジェリークが切なげに眉をひそめて、自分の指を噛みながら満足げな吐息を漏らす。
根元まで収めきると、オスカーはそのまますぐには動かずに、アンジェリークを見下ろした。
「どうだ?お嬢ちゃん…これがほしかったんだろう?」
「あ…オスカーさま…なんだか、いつもより、もっと一杯な感じ…私の中が、すごく、オスカーさまでいっぱい…」
「ああ、お嬢ちゃんを俺で一杯にしてやりたいんだ…」
オスカーはアンジェリークの片足を抱え込んだまま、自分の物はほとんど引きぬかずに、繋がった部分をなるべく離さないように、腰を使い始めた。
接合部の密着度が高いのを生かして、花芽のあたりを強く圧迫しながら、自分のもので肉壁をかきまわす様に腰を回す。
激しく抜き差しはなくとも、秘裂全体を隈なく充たしながら、同時に花芽を腰全体ですりあげるように刺激されて、アンジェリークはいきなり激しく乱された。
「ふぁあああっ!あっ…ああっ…!」
「ほら、こうすると、また違うだろう?」
オスカーが円を描く様に自分の腰で花弁をこすり、熱い滾りをつきたてながら、抱えているアンジェリークの足の角度を変える。
外側に、内側に、足を高く持ち上げたかとおもうと、その力を緩め、アンジェリークが最も乱れる角度を探った。
「やっ…やぁああっ!そこ、だめぇっ…」
若干内側に、アンジェリークの足で自分のものを締めつける様にすると、アンジェリークもより胎内でのオスカーの存在感が圧倒的になるらしく、それゆえ、オスカーのものにも強い圧迫を感じさせた。
「すごい…すごい一杯なの…くるし…くらい…はぁっ…」
「くぅっ…、お嬢ちゃんの締め付けも、すごい…ぜ…」
オスカーは、接合部をさらに激しくすりあげるように、前後に素早く腰をゆさぶった。
「あっ…ああっ…!オスカー様ぁっ!」
その刺激にこらえきれず、アンジェリークが高みに登りつめた。
アンジェリークの背が大きく弓なりにそり、柔肉がオスカーのものを絞り上げる様に蠕動した。
一度放っていたオスカーはなんとかそれに耐えると、まだ、脹脛からつま先まで緊張の残っている足をそっと降ろして膝をつかせ、アンジェリークの臀部を抱えて体を半回転させ、高々と腰を上げさせて、間髪を置かずに後背から一気に貫いた。
「くはぁっ…!」
まだ、快楽の高みから降りてこられないでいたアンジェリークはなされるがままに、この強い注挿を受け入れ、更なる高みに押し上げられる。
「ああっ、そんな、そんな強くしたら、また、またいっちゃ…あああっ!」
オスカーは片膝をたてて、力強く激しく腰を打ちつける。
「こうして、激しくしてもらうのも好きだろう?ほら」
ずんっと、音がしそうなほど深深と突き刺しては、素早く腰をひき、また、更に鋭く肉の楔を打ちこむ。
「かきまわすだけじゃ、ものたりないんだろう?乱暴なくらいに奥まで思いっきりついてもらうのも、嬉しいんだろう?お嬢ちゃん…」
「やああっ…だめっ…あっ、ああっ!」
「後ろから激しく突かれると、犯されてるみたいで、余計におかしくなるんだろう?ふ…いやらしいお嬢ちゃんだ…」
言葉でもアンジェリークを嬲りながら、オスカーは律動にあわせて重たげに揺れる乳房に手を伸ばしその先端を摘み上げる。
「やっ、そんな…意地悪…はっ…あぁ…」
突っ伏してシーツに額を擦りつけ、アンジェリークが激しくかぶりをふる。
オスカーの言葉を否定すると言うより、あまりに深い愉悦ゆえの無意識の動作のようだった。
実際、オスカーが自分のものを引きぬくたびに、アンジェリークの肉襞は妖しくめくりかえり、絡みつき、オスカーのものを逃すまいと蠢いていた。
「すごく、感じているじゃないか…お嬢ちゃんのここが、俺を痛いほど締め付けてくる…たまらなく…いいぜ…」
「ああっ!オスカーさまぁっ!」
オスカーの率直な表現が、自分の花もオスカーに一方ならぬ快楽を与えていることをアンジェリークに知らしめてくれる。
自分もオスカーに悦びをもたらしているその事実が、またアンジェリークにとっても悦びとなり、更にアンジェリークを白熱化させ、乱し、狂わせる。
乱れ高まるアンジェリークの情動そのままに、肢体は妖しく躍動し、燃え上がり、オスカーを柔らかく締め上げ、より深い陶酔をオスカーにもたらす。
ひとつの波紋に波紋が重なり、その波紋が十重二十重とかさなりあって、大きなうねりとなりとなるように、互いの率直な悦びの表現が、さらなる悦びを互いに与え合い、大きな官能の渦になっていく。
その渦に身をまかれ、すべてを明け渡すような官能の痺れが、二人をのみこんでいく。
のしかかる様にアンジェリークを貫きながら、オスカーは、アンジェリークのどこまでもなよやかで、しなやかな強さに崇拝の念すら抱く。
自分の酷いほどの律動を余すことなく受け入れている白い臀部も、なだらかなラインを描くその白い背中も、自分の凶器に突き刺され、歓喜の涙をこぼしているその花も、すべてが本当に美しいとオスカーは思う。
この華奢な体が、簡単に折れてしまいそうなか細いからだが、自分の激情のすべてを受け入れ、それに答えてくれること自体が、オスカーには奇跡のような気がしてならない。
「お嬢ちゃん…お嬢ちゃんはなんでそんなに綺麗なんだ…どこもかしこも…」
アンジェリークの顔がみたい、何より美しい絶頂の表情をみたい、突然の激しい衝動に駆られ、オスカーは、素早くアンジェリークの体を反転させると、しなやかな足を抱えこんで正面からわけいった。
そして、そのまま、どこまで自分を受けとめてくれるのか、それを確かめるかのように、オスカーは更に激しく腰を打ち据えた。
アンジェリークがすがりつく様に、細いかいなをのばし、オスカーの肩にしがみつく。
「あっ…ああっ…やぁっ…壊れちゃう…くふぅっ!」
「お嬢ちゃんの喜びの顔を俺に見せてくれ、なによりも美しいあのときの顔を俺に、俺だけに…」
「ああっ!オスカー様っ!好きっ!好きなの!あ…あああああっ!!」
アンジェリークの顔が一瞬大きくのけぞったかとおもうと、先ほどよりさらに激しく秘裂が痙攣し、オスカーのものを締め上げた。
たまらずにオスカーも爆ぜた。
「くぅっ…好きだ!お嬢ちゃん」
オスカーの熱い精が脈打つ様にアンジェリークを充たす。
大きな波頭が砕けちっていくその最中にも、脈打つように最奥を叩いた熱い精が小さな波となり二度三度とアンジェリークを洗ったようだった。
ゆっくりと力なくシーツの海に沈みながら、アンジェリークはあまりの快楽に、しゃくりあげるように啜り泣いていた。
アンジェリークが無我夢中で掻き毟るように握り締めていたシーツは、その悦楽の深さを物語る様に、激しく乱れていた。
汗で額にはりついた前髪を愛しげにかき分けて、オスカーはまだ朦朧としているアンジェリークに軽くキスをおとすと、その体をきつく抱きしめた。
アンジェリークが弱弱しくオスカーの背を抱き返す。
腕に力がうまくはいらないのだろうに、それでも応えようとする、その力の弱さが、さらにオスカーの愛しさをかきたてる。
アンジェリークをもっと抱きしめたくて、でも、彼女の負担にならないようにと、オスカーは力の加減に気を付けながら、アンジェリークをだきしめ、もう一度キスをした。
長く口付けていたかったが、まだ、息のあがっているアンジェリークが苦しがると可哀想なので、早めに唇を離した。
キスが終ると、オスカーは自分の体をベッドに沈ませ、アンジェリークの体を半ば、自分の腹のうえに乗せるような形で肩を抱き寄せた。
アンジェリークはほほをオスカーの厚い胸板にあずけ、ほうとため息をついた。
オスカーは、やさしくアンジェリーク背に腕をまわし、その髪を梳いた。
アンジェリークがオスカーの胸の上で、指を躍らせながら、物憂げに囁いた。
「…ん…オスカー様、オスカー様は、本当は、朝から、ここにいらっしゃるおつもりだったんでしょう?」
オスカーはぎょっとした。官能の余韻も吹っ飛ぶ思いだった。
ドライブにいこうと言った下心は見え見えだったか、それとも、嘘をつかれたと思って、アンジェリークが気分を害しているのではないかと思って、オスカーは慌てて、取り繕おうとした。
「いや、お嬢ちゃん、それは、その、なんだ…」
アンジェリークがくすりと微笑んだ。わかってます、とでもいうような微笑だった。
「最初から、そうおっしゃってくださって、よかったのに…。私、この前のお休みに、オスカー様が、『今度の休みはホテルに行こう!』っておっしゃってたの覚えてました。だから、へんだなって思ってたんです。オスカー様が、約束を忘れるなんてめずらしいなって…でも、オスカー様がわすれてらっしゃるのなら、私から連れて行ってっていうのも、変だし、恥ずかしかったから黙ってたんですけど、オスカー様、本当は、前もって考えてらしたんでしょう?エアカーとか、予め予約しておいたって、ご自分でおっしゃいましたもの。だから、オスカー様が、お昼のあとに、『さあ、いくぞ!』っておっしゃったときは、ああ、やっぱり覚えてらしたんだ、オスカー様が忘れる訳ないと思ったって、思っちゃって、ちょっと、可笑しくなっちゃいました。」
その時のことを思い出したのか、アンジェリークがまたくすくすと笑った。
それで、あの時、車の中で、アンジェリークは笑みを噛み殺しているようで、妙に楽しそうだったのか、とオスカーは納得したが、オスカーは、別段気分を害した風には見えないアンジェリークに、それでも、恐る恐る訊ねた。
「ドライブに行こうって、俺が嘘をついて、計画的にここに連れてきたって、怒っていないのか?お嬢ちゃん…」
アンジェリークが肘をついて少し体を起こした。
「どうしてですか?ドライブなら、したじゃありませんか。オスカー様は嘘なんかおっしゃてませんよ。ただ、ドライブに行って、それから、ホテルに行こうって、最初から、おっしゃってくださってよかったのにって、私は、思っただけです。ね、オスカー様、この前のお買い物の時も思ったんですけど、オスカー様、時々、ご自分のしたいこと、黙っておしまいになるの。私のことを考えてくださっているからっていうのは、わかるんですけど、私、ちょっと寂しいです。」
「お嬢ちゃん…」
「オスカー様、私に言って下さったじゃありませんか。私のお願いを聞くのが嬉しいんだって。でも、私も同じなんです。オスカー様がしたいとおもってることをして差し上げるのが、私も嬉しいの。オスカー様が、こうしたいって、はっきり言ってくださった方が、嬉しいの。だから、黙らないで。なんでもおっしゃってください。あの、突然、したくなったでも、ホテルにいこうでも、なんでも…きゃん」
アンジェリークは恥ずかしがって、オスカーの脇の下に顔をうずめてしまった。
自分がアンジェリークの望みを叶えることに、無上の喜びを感じるのだから、言われてみれば、アンジェリークだって、自分が望むことを、してあげられたら嬉しいと言う、その気持ちはよくわかる。
だが、そう言われても、やはりまだ、オスカーは半信半疑だった。
「お嬢ちゃん、俺が突然そんなことを言っても、あきれたり、おこったりしないか?」
アンジェリークは本当に、きょとんとして、オスカーに問い返してきた。
「なんでですか?私、オスカー様と一緒にすることは、なんでも楽しいし、好きですもの。遠乗りも、ドライブも、お食事も、お買い物も、ううん、別にでかけなくたって、家にいるだけでも、オスカー様と一緒にいられて、一緒にできることなら、なんでも好きですよ。その、こういうことも…」
またまた、恥ずかしがってオスカーの胸に顔を埋めようとして思いとどまり、アンジェリークはオスカーの唇を人差し指ですっとなぞった。
その仕草に、オスカーの背筋がぞくっと粟立った。
「ね、だから、なんでもおっしゃって。オスカー様のなさりたいことをおっしゃって。黙っていられるほうが、私は、寂しいし、悲しいです。」
アンジェリークの仕草にも、言葉にも、オスカーはくらくらと眩暈を感じた。
まったく敵わない。
天使そのものの容貌と仕草なのに、その無邪気さで俺を惑わし、溺れさせる…まるで…という言葉をオスカーは飲みこみ、
「お嬢ちゃんには、全く…わかった。お嬢ちゃんを寂しがらせるようなことは、俺はしたくないし、するつもりもない。だから、これからは、思ったことは言う。でも、お嬢ちゃんも約束してくれよ?俺に言いたいことがあったら、なんでも、言ってくれ。おねだりでも、不満でもなんでもいいから。約束だぜ?」
「ふふ、わかりました、オスカー様」
相変わらずくすくす笑いながら、アンジェリークがオスカーの胸にしがみ付いてきた。
そのアンジェリークの頤をつまみ、オスカーは再び小さなキスを落す。
「じゃ、お嬢ちゃんの願い通り、俺は思った通りのことをいうぜ?もう一度いいか?」
アンジェリークが、一瞬目を丸くして、でも、また可笑しそうに笑って応えた。
「じゃ、私も正直にいいますね。いいですけど、ちょっとだけ休んでからにしませんか?私、少し、くたびれちゃいました。」
「俺も正直に言ってくれといった手前、無理矢理食っちまうわけにもいかないか…仕方ない」
大仰に肩を竦める仕草に、またアンジェリークが笑いを誘われた。
「オスカー様、好き、大好きです」
「俺も…愛してる。そう…そうだな、お嬢ちゃんとこうしてごろごろしているだけでも、これはこれで確かに楽しいな?」
にやりと笑ったオスカーに、微笑み返して
「ふふ、オスカーさまったら…でも、こういうホテルっておもしろいですね…ふ…ぁ…」
アンジェリークは、小さなあくびをすると、オスカーにしがみつくようにだきついてきた。
オスカーはその薄い肩を抱き寄せながら、こういった。
「お嬢ちゃん、ラブホテルはお気に召したか?そのうちまた来ような?」
アンジェリークは、ちょっぴり恥ずかしそうに、でも、どこか嬉しそうに、くすりと笑って答えた。
「お部屋によって、お風呂やベッドの形がちがってたみたいですものね。どんなのがあるのか他にもちょっと見てみたい…なんて、いったら、オスカー様 私のこと、あきれちゃいます?」
オスカーも嬉しそうに、にやにや笑うと
「そんなおねだりなら、大歓迎だぜ、お嬢ちゃん。なんなら夕食の後に、もう一件別のホテルをはしごしてもいいぜ?」
「ん、もう…ばか…」
アンジェリークが返答に困って、またオスカーの脇の下にかおを埋めてしまった。
オスカーはそのアンジェリークの頤を摘み上げて、軽くキスをすると、
「でも、とりあえずは、ここでもう一回、お嬢ちゃんをいただきたいんだがな…」
というと、アンジェリークの返事をまたず、今度はながながと口付けた。
口付けながら、オスカーは早くも、今度はどんなホテルがいいだろうかという楽しい考えに思いを馳せていた。
今度は客室の天井と壁面に大きな鏡がある部屋にでもするか、お嬢ちゃんが、恥じらいながらも乱れ高まるのがまた、かわいいんだよな、なんてことを考えつつ、アンジェリークの細い腰に腕を回しながら、今日は充実した休日だなぁと、オスカーはしみじみと幸せを噛み締めていた。
皆様、お楽しみ戴けたでしょうか?私はとっても楽しんでこの話を書かせていただきました(笑)まいさまのリクエストが、あまあまということでしたので、私が甘いと思われるシチュエーションを考えられる限り詰め込んだつもりです。ついでにリクエストに
>鏡の前Hと言葉攻め
もありまして、今回のオスカー様のセリフがいつにもましてHっぽいのはこの所為です。お風呂ネタがお好きなのも存じ上げてましたので、オスカー様にはお風呂でもがんばってもらいました(笑)まさにサービスカットオンパレードの創作になったと私は思ってますが、いかがでしょうか?(笑)