My Love Song

”My love is warmer than the warmest sunshin,softer than a sigh.

 My love is deeper than the deepest ocean,wider than the sky.

 My love is brighter than the brightest star that shines every night above

 And there is nothing in the world that can never change my love

 Something happend to my heart the day that I met you,something that I never felt before

 You are always on my mind no matter what I do and everyday it seems I want you more

 Once I thought that love was meant for anyone else but me

 Once I thougt you'd never come my way

 Now it only goes to show how wrong we all cam be

 For now I have to tell you everyday my love is(repeat)…"




オスカーはプレゼント魔だ。

出張の多い彼は、どこかに出向く度ごとに「お土産」と称してさまざまな物をアンジェリークにプレゼントする。

「お嬢ちゃんの顔を思い受かべていると、不思議と、吸い寄せられるようにお嬢ちゃんに似合いの品をみつける、いや、物の方から俺の目に飛び込んでくるんだ、『どうぞ、私を一番お似合いの人の所につれて行って』って訴えながらな」

というのがオスカーの弁で、その言葉に比例して贈り物はドレスやアクセサリーなど服飾品の類が多い。スイーツや生花を持ち帰ることもままあるのだが、それは彼の旅程と品物の日持ちがうまく合致した時のみとなる。その点、服飾品なら目にとまったその時、それが出張の日程の初日でも何の懸念もなしに購入できるし、オスカーによると、真実、質の良いハイジュエリーは時を超えて価値が不変なので、自身の変わらない愛の証とするにもうってつけなのだという。

たとえば、ある時、オスカーは

「俺とお嬢ちゃんの愛の絆を象徴する物をみつけた、受け取ってくれ」

といって差し出したそれは、2本の華奢なラインが組み合わされたクロスモチーフが特徴的な宝飾品だった。『愛の結び目』という二つ名をもつそれは、恋人同士の思いをつなぐジュエリーだそうで、フェミニンな雰囲気が実際、アンジェりークによく似合った。

また、ある時は

「まるで俺の思いを代弁するかのような物をみつけんだ、ぜひ、お嬢ちゃんに身につけてほしい」

といって幾重にも金の輪が連なり重なるジュエリーをアンジェリークに差し出した。

「この一連のアクセサリーの名は『ポゼション(所有)』というんだ、途切れることのない輪はいつまでも続く運命的な2人の愛を祝福する意味があるという。俺のいつまでも変わらぬ思いを君に…そして、願わくば、君がいつまでも俺のそばにいてくれるように…」

というオスカーの言葉と、どこか切なげな熱っぽい眼差しを受けた時、アンジェリークはオスカーの思いを全身で感じ、身が震える思いだった。

「嬉しい…ありがとうございます、オスカー様、私、心から嬉しいです、オスカー様。このアクセサリーに込められたオスカー様の思いが…」

そう伝えると、オスカーは安堵したような表情で、少し照れくさそうな笑みを口元に浮かべ、こう、言葉をつづけた。

「お嬢ちゃん、ありがとう、。俺も理屈ではわかっているんだ、君は『物』じゃない、所有することなんてできない、と。それでも俺は、こんな物に託してまで、お嬢ちゃんは俺のものだと、そして、俺もまたお嬢ちゃんのものでありたいと切に願い、この思いを君に伝えずにはいられないんだ」

「それは、オスカー様、私も同じ思いです、同じ願いを抱いてます、どうか、ずっと私をオスカー様のものに、そして、オスカー様は私のものであってほしいと…私ったら欲張りですね、オスカー様、あきれないでくれますか…」

「そんな欲張りなら大歓迎さ、お嬢ちゃん、俺の方こそ、俺のこの熱すぎる思いが君を焼け焦がしてしまわないか、君の負担にならないか、時折、心配になる」

「どうか、お心のままに…オスカー様の熱く強い思いに包まれることが、私には、何より、嬉しい…私、ほんとに幸せです。ありがとうございます、オスカー様…」

というようなやり取りが、オスカーの帰宅の度に繰り返されてきた。見るからに高価なジュエリーをプレゼントされた時、アンジェリークは最初「こんな高価な物をいただいてしまっていいのかしら…」と思ったりもしたが、すぐに、遠慮したり恐縮するより、満面の笑みと感謝で応える方がオスカーの喜びにも通じると悟り、以来、素直にオスカーの厚意を受け取るようにしている。

そして、そのたびにいつもアンジェリークは感じてきた、オスカーは、実際、プレゼント巧者だと。センスがよく、上質な物を見極める審美眼をもち、かつアンジェリークに似合いの物をみつけるのがうまい。その「見る目」のクオリティの高さだけでも相当なものなのに、そういう表層的な技を超越したレベルでオスカーは卓越している。贈り物に自身の思いを託すことが、そして自身の思いを託すのにふさわしいものをみつけることが、本当に巧いのだ。オスカーが贈ってくれる物は品物として一流で素晴らしいだけでなく(それを探すのだけでも、難しいことなのに)そのプレゼントには彼ならではの思いがいつも込められていて、その思いはひしひしとしみじみとしみいるようにアンジェリークに伝わってくる。この、物に思いを託し、伝える巧みさが、オスカーは本当にすごい、達人の域だと、アンジェリークは思う。

そして、自分を顧みるに、アンジェリークはとてもではないが、オスカーの半分どころか4分の1、いや十分の1もオスカーに伍せていない…気がする。ある人にふさわしい贈り物を見出し、贈る…単純なようで、すごく難しいことだとアンジェリークは身にしみて感じている。

毎年のことではあるのだが、この時期…オスカーの誕生日が近付くこの時期ほど、アンジェリークが最も頭を悩ませ、小さく…はない胸を煩悶で満たし、自分を顧みる時は他にない。オスカーへの贈り物、それは解を見つけるに最も難しい命題なのだ、アンジェリークにとって。

「オスカー様へのプレゼント…オスカー様に喜んでいただけそうなもの…うーん、何がいいんだろう…良いもの、ふさわしいものがなかなか思いつかない自分のこのふがいなさを思うに、オスカー様ってほんとにすごいお方だわ…」

経験値の差、といってしまえばそれまでだが、生きてきた歳月が、自身の身に積み重ねてきた歴史の重みが違いすぎる、それは事実だ。

でも経験値の差を言い訳にはしたくない、妥協するのもあきらめるのも嫌だ、だって、オスカーの誕生日は1年に1度の、1年中で一番大切な日なのだ。毎日でも伝えたいと思うオスカーへの愛を、よりによってその日に伝えずしてどうするのか。もちろん愛の言葉はいつも惜しみなく伝えている、でも特別な日には言葉だけでなく何かに自分の思いを託したい、託して、それをわかってもらいたい、と思う、思うのだが、考えるほどにこれが難しい。

基本、オスカーは必要な物はすでになんでも持っている。そして、必要とするものが女の身である自分ほど多くなくても事足りてしまってもいる。オスカーは、オリヴィエと違って装飾品をあまり身につける方ではないし、あまりとっかえひっかえもしない。正装は守護聖の衣装だから、フォーマルなソワレ関係の物は、それこそお忍びの時しか身につけない、お忍びで正装する機会はそう多くは無いし…プライベートに出かける際のカジュアルな衣装を贈ることはもちろん可能だ、それこそ何枚あっても困らないだろう…でも、それだけだ。困らないだけで、自分の思い、オスカーへの真摯な思い、オスカーが生まれてきてくれて、自分と出会ってくれて、愛しあい気持ちを重ねてくれていることへの喜び、感謝、幸福を伝えるには「あって困らない物」では、全然役不足だ、物足りないのだ、とアンジェリークは感じてしまう。

「オスカー様が好きで、喜んでくれて、ちょっとしたサプライズもあって…お花…ありきたりだわ…馬に関するもの…は門外漢の私には選ぶのが難しいかも…もう持ってる物とか今は使わない物とか選んでオスカー様に気を使わせてしまうのも申し訳ないし…となると、やっぱりお酒かな」

それで悪いわけはない、その時々で楽しむ、たとえば美味な食事やお酒だって立派なプレゼントだ。形のある物ではないけど、思い出が胸に刻まれるし、その思い出は積み重なっていく。だから今までのアンジェリークからの贈り物はいわゆる「消え物」が多かった。オスカーは一番好きなものは「アンジェリーク」といって憚らないから、というのが一番の理由でもある。「自分自身」に関わる何かを贈り物としての体裁に整えると、オスカーは確実に喜んでくれた。その時々でアンジェリークは自分を磨き、普段とは違う衣装で着飾ったり(いわゆるコスプレである)パフォーマンスを見せたりしたこともある。それらはいわば金銭的な価値はない、プライスレスな贈り物だ、けど、オスカーはいつもすごく喜んでくれた。プレゼントの価値はかける金額の多寡ではない、それはアンジェリークも肌身で知っている。オスカーがくれる物は、とても効果はハイジュエリーもあれば、小さなブーケやかわいいスイーツの時もあり、それぞれに込められた思いも、その思いがもたらしてくれる喜びも金額とは直接なんの関係もなかったから。

それでいったら、自分にとって一番うれしいものも、オスカー自身に関係することだったりする。オスカーの情熱的な囁き、熱い眼差し、甘くも力強い抱擁…どれもオスカーにしか用意できないもので、自分が最も嬉しいものだ。オスカーが自分を大切に愛しく思ってくれているその気持ちがストレートに伝わってくるからだ、品物もそれに込めれた思いがあるから、贈り物として光り輝くのであって…

「そうよ、基本を見失っちゃいけないわ!大事なのはこの気持ち、思いですもの!なら、照れくさいけど…気恥ずかしいけど…自分に関わる何かをプレゼントするのがある意味一番確実だっていう気がしてきたわ…でも、それなら私の何がいいのかしら…」

オスカー様なら何を一番喜んでくれるかしら…と考えた途端、アンジェリークの脳裏に浮かんだのは「お嬢ちゃん自身が何よりの一番のプレゼントだー!」という雄たけびと共にその場で押し倒される自分自身の映像だった。普通に考えたら、この状況が鉄板な気がする、でも、それってある意味変わり映えしないっていうか、いつも通りっていうか…ぽぽぽ…と頬を染めながら、アンジェリークは更に考えを巡らせる。

私がオスカー様のおそばにいれば、私をオスカー様に差し上げることはいつでもできる(きゃ)でも、オスカー様のおそばに私がいられない時もある、オスカー様は出張が多いから…そうだ、そんな時、オスカー様はおっしゃっていたわ、『お嬢ちゃんを連れていけたらなぁ』って…でも、私は補佐官で、補佐官は聖地を留守にするわけにはいかないから出張のお伴はできないし…おとぎ話なら、小さくなってポケットに入れてもらってついていくってこともできるけど…だめだめ、夢みたいなこと考えちゃ…夢…夢かぁ…夢で逢えたら素敵なことねって歌を聞いた覚えがある…私だったら夢で逢うより、直接オスカー様にお会いしたいって思ってたけど、そうは出来ない時もあるのね、確かに…あの歌、そういう意味では、真理を突いていたのかも…いけない、オスカー様へのプレゼントと何にも関係ないこと考えてちゃ駄目じゃない、私ったら…

とりとめのなくなりつつあった思考をアンジェリークは引き戻そうと務める

でも、私がおそばにいられない、オスカー様とご一緒出来ない時にオスカー様のお気持ちを少しでも紛らわせることができそうなもの、って、考えると、ちょっといいかもって、気がしてきたわ…オスカー様は私の何がお好き?私に触れるのが好き、私もオスカー様に触れるのも触れてもらうのも好き、それ以外は…そうだわ、お出かけになる前とお帰りになった直後、オスカー様は『お嬢ちゃんの声を聞かせてくれ』とよくおっしゃるわ、聖地と外界は直接通話は緊急時以外まずできないから…そうよ、私もオスカー様のお声が聞きたいって思ったこと、何度もある、オスカー様がお出かけになるとふれあえないのと同じくらい、お声が聞けなくなるがさびしいな、私も。

「お声が聞けなくなるのがさびしい…声は…音は、その人ならではのもので、その人を感じさせるもので…ならメッセージ?私の声を録音してお渡しする?何のメッセージを…?うーん、おはよう、とか、おやすみなさい、とか、いってらっしゃい・おかえりなさい、とか?うーん、それもいいかも、だけど、いまいち、なんだか、ありきたりのような面白味のないような…」

『声…音…録音…』

アンジェリークは頭をひねる、かわいく小首をかしげながら考える。

『そういえば、さっき、私、この声とか音とかとも関係してたこと、考えてたような…えっと…歌?…そうだわ、歌、歌よ!』

アンジェリークはがば!と立ち上がった。数秒間、デスク前で棒立ちになっていたかと思うと、突然、すごい勢いで部屋のドアをあけ、急ぎ足で守護聖の執務室棟に向かった。向かった先は炎の守護聖の部屋…ではなかった。

「リュミエール様にご相談してみよっと、それから…あとで、ゼフェル様にも…」

そう、向かう先は水の守護聖と鋼の守護聖の執務室だった。

多忙なオスカーはいつ出張の話がもちあがるかわからない、準備は早めにこしたことはない、そう考えてのことだった。

 

オスカーにまたも出張の話がもちあがったのは、彼の誕生日の直前だった、かなり強行軍的な旅程が組まれていたが、幸いにも聖地の日付で、誕生日のその日中には聖地に帰還できる予定になっていて、オスカーはほっとした。

オスカー自身は、自分の誕生日自体に大して思い入れは無い…無かった、以前は。でも、今は、アンジェリークが共にいてくれる今は、毎年、自分の誕生日が楽しみで仕方ない。子供のようにわくわくしてしまう。アンジェリークが自分をどれほど大切に思ってくれているか、だからこそ、自分の誕生日もこの上ない大事な日と思ってくれていることがわかっているからだ。誕生日当日をアンジェリークと一緒に過ごしたく思うのは、自分のため、自身の喜びであると同時に、毎年、心から自分を祝ってくれようとするアンジェリークが、当日、自分が不在だったらがっかりしてしまうだろうし、そうは感じてほしくないと思うからだ。

そして、きっと、これは女王陛下も同じ思いで…この日程は、オスカーのため、を思ってのことのはずでは全くなく、アンジェリークを落胆させないため、その一点で、少々強引に帰還日が組まれたに違いないとオスカーは推した。が、誰の思惑がどうあれ、出張が不可避なら、オスカー自身にとってもこの日程はありがたいものだった。

「お嬢ちゃん、出張を仰せつかったが、安心してくれ、聖地の暦で21日中には帰ってこれそうだから…帰ったら、俺と一緒に過ごしてくれるか?」

それでも、大の男としてはなんとなく照れくさくて面映ゆくて、面と向かって「誕生日を祝ってくれ」とは言い難いので、婉曲的に懇願をしてみる。アンジェリークが毎年心尽くしの寿ぎを与えてくれるとわかっているからこそできる、もったいつけともいえるのだが。

すると、アンジェリークがまるで「待ってました!」といわんばかりに、勢いこんで、こう答えた。

「もちろんです、オスカー様!でも、あの、その前に、オスカー様、それなら、あのあのあの、ちょうどよかった…じゃない、あの、少し早いですけど、オスカー様にプレゼントがあるんです、よかったら、今、もらってやってくださいませんか?そして、あの、そのまま出張先にもっていっていただけないでしょうか…」

「もう贈り物を用意してくれていたのか?」

オスカーは驚くと同時に、少しいぶかしくも思った。

なぜ、今、このタイミングで?

「嬉しいぜ、お嬢ちゃん、ありがとう、けど、心配しなくても、21日中には…時刻は遅いかもしれんが、俺は帰ってこれるつもりでいるんだが…」

帰ってきてからゆっくり贈り物の包みをあける、もしくは一緒に楽しむ、ではなくて?

言外の疑問を敏感に察知したのか、疑問を抱くことを予測済みだったのか、アンジェリークはこう言った。

「あの、その、今回のプレゼントは、もしかして、なんですけど、独りよがりかもしれないんですけど、出張先で役にたつ…じゃない、役にはたたないかもしれないんですけど、喜んでいただけるんじゃないかっていうものなんです、なので、今、持っていっていただければ、と思って」

「ああ、そういうことか、なら、ありがたく、今、頂戴していこう」

オスカーは得心し、アンジェリークから小さな包みを受け取り

「開けさせてもらって構わないか?」

と形式上、問うた。言葉は質問の形をとってはいたが、オスカーの手はもう包みを解く寸前だった。もらった贈り物はその場で開けて中身を確かめ喜びを示すのは、親しい仲であっても礼儀として当然だし、実際、オスカーはアンジェリークからの贈り物の中身・内容が楽しみでしかたなかったから。

すると、アンジェリークは少し慌てて、オスカーを押しとどめるような身振りをした。

「あっ!あ、いえ、すみません、オスカー様、差し上げておいて何なんですけど、出来れば、お一人の時に…宿舎のオスカー様のお部屋にいらっしゃる時にあけていただけると嬉しいんですけど…」

「今すぐじゃだめなのか?」

「だ、駄目じゃないけど、恥ずかしいですー」

アンジェリークが頬をほんのり染めて、困ったような表情でオスカーを上目づかいで見上げてきた。照れくさいのは本心らしい。

一体何が入ってるんだ?今すぐ開けたい気持ちはむしろ募ったが、アンジェリークの嫌がることを無理強いするオスカーではない、ならば、素直に出張先の無聊の慰めとして、出先の楽しみにさせてもらおう、とオスカーは考えた。オスカーがあっさり引き下がったことで、アンジェリークも安心したようで、その点でも意固地にならずに正解だったとオスカーは自分をほめつつ、アンジェリークからの贈り物を懐に収めた。

翌日、いってきますといってらっしゃいのキスを交わしてアンジェリークはオスカーを見送った。今回の出張は主星経由なので、常時接続されている主星次元回廊を使用するだけの比較的気楽なものだった。聖殿の職員だけでも回廊の操作は可能だったが、むろん、アンジェリークはオスカーの出立に立ち合いにきていた。オスカーはアンジェリークにウインクを送りつつ転移の光りに包まれていった。出先での楽しみがあることが、思いの外、出立を心浮き立つものに変えてくれていて、この効果だけでも、アンジェリークからの贈り物にオスカーは感謝した。

 

仕事ーとある惑星での視察とレセプションを終え、そそくさと宿舎に引き揚げたオスカーの頭の中は、アンジェリークから託された小さな包みのことでいっぱいだった。

出張先で使う、でも、アンジェリークが恥じらうようなもの、なら、実用品ではなかろう―もしかして、お嬢ちゃんの恥ずかしくもえっちぃホログラフか?それにしては立体的で嵩がある…しかし、フィギュアにしては薄い…第一、俺は生身のお嬢ちゃんにしか反応せんぞ…多分…いや、でも、お嬢ちゃんそっくりのミニチュアサイズのお嬢ちゃんフィギュアとかあったら、これはこれで愛で甲斐があるかもしれん…むろん、あったかくてやーらかい生身のお嬢ちゃんが一番だがな!

と益体もない妄想を巡らせながらオスカーが託された包みをあけると、それは色気のかけらもない機械…一種の録音装置だった。が、オスカーはすぐにピンときた。「ああ」と思い当った。特殊な時空間にある聖地は、外界との直接の通信が難しい、時間軸の同期が極めて煩雑だからだ。設備も聖殿内なので私用通話は不可能ではないが、かなり敷居が高いー精神的にも、実際の手続き的にも。少なくとも真面目な補佐官がただ単に愛しい夫の声を聞きたいというだけで安易に起動させられる代物ではないので、オスカーは、出張中は、アンジェリークの声が聞けないし、逆もまた然りだ。そして、実際、それは相当さびしいもので…だから、出かける前にお嬢ちゃんはボイスメッセージを託してくれたのか、とオスカーは解釈した。確かに今思うと、なぜこのことに思い至らなかったのだろう。声が聞けない=そういうものだ、とあきらめが先に立っていたからかもしれないが、思考が硬直していたのは否めない、お嬢ちゃん、ナイスだ、なんて嬉しい贈り物なんだ、さすがは俺のお嬢ちゃん、俺の好みをよくわかってくれている、今の俺は[NO Angelique,No Life]だ。お嬢ちゃんの柔らかく芳しく温かな肉体と同じくらい、俺がお嬢ちゃんの鈴を転がすかわいらしくコケティッシュな声音を愛していることを知っていて、こんなうれしい贈り物をくれたんだな…と中身を聞く前から、オスカーは感動ひとしおだった。

ともあれ、アンジェリークも俺の声が聞けないのは同様だから、今度、出張があったら、何か声を残しておくか、しかし、どんなメッセ―ジが良いだろう、留守居の無聊を慰める言葉…「愛している」…当たり前だが、ありきたりだ…改めて考えると案外難しいな、なら、お嬢ちゃんは俺にどんな声・言葉をくれたのだろう、やっぱり「愛してる」とか「大好き」とかかな、そんなことを思いながら再生ボタンを押してみた。それはメッセージではなかった。

オスカーは一瞬、混乱しかけたが、すぐに声の主に思い当り、だから、目を閉じて集中して聞き入った。再生が一度終わると再び頭にもどす、それを何度も繰り返し、幾度か繰り返した後、自身に苦笑して、リピート再生のボタンを探して押した。録音声からは、確かにアンジェリークの[愛]がひしひしと伝わってきた、が、それはオスカーが考えていたような単なる「愛の言葉」ではなかった。

「お嬢ちゃん…逆効果だぜ、これは…」

出張初日だというのに、オスカーは、この、胸に沸き立ち渦巻きざわつく思いをどうやってなだめればいいものか、途方に暮れた。けど、それはとても甘い苦悩だった。

 

12月21日の昼さがり、アンジェリークは執務室で心穏やかなようなそうでないような、怖いような喜ばしいような複雑な思いで自身の執務室にいた。

オスカーの帰還は夕刻から夜にかけての予定になっており、ディナーは一緒にとれそうだった。なので誕生祝いの料理は、メニューを考えて料理長に頼んであるし、一応、誕生日菓子も用意してある、私邸のはオスカーの愛する紅バラも随所に飾ってあって、そういう意味での準備は万端、オスカーがいつ帰ってきてもいいようになっている。オスカーに一刻も早く会いたい、早くおかえりなさいを言いたい気持ちに微塵も嘘は無い。

「でもでもでも…」

オスカー様、あれ、聞いたわよね、きっと、聞いてくれてるはず。だって、オスカー様なら、包みを開れば、あれが何かはすぐわかるだろうし、そしたら中身を確認してくれるはず、だって、私が出張中に使う?っていうのも変だけど、出先で使ってくださいって言ったのだから…ああ、でも、なんて思われたかしら、つたないものをお聞かせしちゃって苦笑なさったかしら、子供っぽかったかしら、今ごろ、恥ずかしくなってきちゃった、オスカー様のこと、どんな顔でお迎えすればいいの〜何でもない風に「おかえりなさい」って言えばいいの〜?かといって、オスカー様が無反応だったら、やっぱり、きっと私、さびしいって思って「どうでした?」なんて自分から聞いちゃうかも…でも、それってもっと恥ずかしいかもーあぁーん、もう、私、どうすればいいのー?

と、アンジェリークが、床を転げ回りたいような、駆け出したいような、じたじた地団駄踏みたいような、大層落ち着きのない気持ちになっていた、その時だ。

ばったーん!

と扉が思い切り開け放たれた大音響と

「おっじょぉちゃーん!!!」

という雄たけびが同時にアンジェリークの耳朶を貫き

「きゃぁああああ!」

と、思わずアンジェリークは悲鳴を上げた、が、次の瞬間、アンジェリークは広く大きく温かな胸にかき抱かれた。すっぽりと全身を慕わしい香となじみのぬくもりに包まれ、頭より先に、体と感情が理解した、愛しい人の存在を。

彼の人の帰宅時刻には早すぎるとか、なぜ、今、もう?なんて疑問が生じる前に、アンジェリークの耳に朗らかなメロディーにのせた甘い歌詞が飛び込んできた。


”私の愛はどんな温かな日差しより温かく、吐息よりやさしい
 私の愛はどんなに深い海より深い、空よりも広い
 私の愛は、頭上に毎夜輝くどんなに明るい星よりも明るい
 そして、この世のどんなものも、私の愛を変えることはできない

 あなたと出会った時、私の心に何かが起きた、何かが生まれた、以前に感じたことのない何かが
 何をしていてもあなたのことが気にかかる
 そして毎日、もっともっとあなたのことが欲しくなる

 あなたに出会う前、愛とは、他の人のためにあるものだと思ってた。どこか、遠い世界のものだった
 あなたに出会ったばかりのころ、あなたが私のところに来てくれるなんて、思ってもいなかった
 でも、今ははっきりしてる、だれだって思い違いはするものだと
 だって、今、私は毎日、あなたにこう言わずにいられないから。私の愛は…”

「オスカー様、それ…その歌…」

「ただいま、お嬢ちゃん、そして、プレゼントをありがとう、出先で何度も繰り返し聞いたから、すっかり覚えちまった。シンプルなのに、すごく心に残る、俺の魂に訴えかけてくる歌だった、つい、口ずさまずにはいられないほどにな」

「あ、おかえりなさいませ、オスカー様、でも、よかった…嬉しい…私こそ、ありがとうございます、私の歌を、そんなに喜んでくださったなんて…」

「あたりまえじゃないか、お嬢ちゃん。歌はいいな、と改めてしみじみ思った、何度聞いても飽きないし、ストレートなセリフより、こう、ぐっと心に迫ってくるものがあって。特にこの歌は、まるで、俺の気持ちをそのまま代弁してくれているかのようだったから、自然と口ずさみたくなって…」

「ええ、そうなんです、オスカー様、あの歌は、私の気持ちそのまま、まるで、私の思いがそのまま歌になっていたから、私の気持ちをお伝えするのにぴったりだと思って…え?あれ?オスカー様、今、「俺の気持ちそのまま」っておっしゃいました?」

「ああ、あれは俺の歌、だろう?俺のお嬢ちゃんへの思いをつづった…違うのか?」

「いえ、私、あの歌は私のオスカー様への気持ち、想い、そのものだと思って、だから、プレゼントしようと思って…」

「あの歌は、お嬢ちゃんからの俺への思い?だって?…!ああ、言われてみたら、そうか、そうともいえるか!けど、俺はあの歌を聞いた時、心底、これは、俺のお嬢ちゃんへの思いを歌った歌だ、と思ったんだぜ!そうか、けど、あの歌詞は、そうか、お嬢ちゃんの俺への思い、そうだな、言われてみたらその通りだ!」

オスカーは豪放磊落の言葉がぴったりの笑い声をあげながら、アンジェリークをひょいと抱きあげ、映画のようにくるくると部屋中を回った。

「きゃぁ、オスカー様、だめだめ、目がまわっちゃいます、下ろして〜」

「すまんすまん、お嬢ちゃん、あんまり嬉しくて楽しくて、つい浮かれちまった」

オスカーがいまだ笑みがこぼれて仕方ないという顔でアンジェリークをすとんと下ろし、そのまま、きゅっと抱きしめて頬ずりし、いくつもの小さなキスを降らせた。

「改めて、ありがとう、お嬢ちゃん、心から礼をいう。あんなにも嬉しい贈り物を俺にくれて。毎年、君からの心づくしの贈り物は心に残る嬉しく素晴らしいものばかりだが、今年の物もまた格別だ」

オスカーは、また、嬉しくてたまらないという顔でアンジェリークにキスをした。

「あの歌は、お嬢ちゃんの心情、俺への思い、そんな気持ちで歌ってくれていたんだな。けど、俺は感じたんだ、あの歌は、俺のお嬢ちゃんへの思いでもある、と。あの歌詞を聞いて、俺は、君の存在、今のこの幸福を、ますます大事に大切に思った、歌が改めてそう思わせてくれた」

「オスカー様…?」

アンジェリークには、オスカーが純粋に喜ぶ以上に何か深く感じ入っているように見える理由がよくわからなかった。あの歌はシンプルな…単純といっていいほどのラブソングだったからだ。

歌を贈ろうとアンジェリークが思い立った時、まず、古今東西の歌舞音曲に詳しいであろう水の守護聖の下を訪れたのは、当然の選択だった。

リュミエールは最初、アンジェリークに「お勧めの愛の歌を教えてほしい」と依頼され

「アンジェリーク、あなたにぴったりの愛の歌!ですって!ええ、それはもう、一晩中でも奏でましょう、この指先が割れ血吹くまで、いえ、血吹いてもなお奏でてさしあげましょうとも!」

「あ、いえ、リュミエール様、私が欲しいのは竪琴でつま弾くようなインスゥルメンタルミュージックではなくてボーカルの入った愛の歌で…」

「承知いたしました、こののどがつぶれようとも、一晩中でも、いえ、血を吐くまで幾夜でも私めが愛の歌をあなたに捧げ…」

「あ、いえいえ、リュミエール様、私が知りたいのは女性ボーカルの愛の歌で、できればわかりやすくて歌いやすい歌、何か、ご存じないですか?」

「そうですか、ご入り用なのは私の知識・見識ですか…」

と多少ちぐはぐなやり取りを経て、見るからに落胆した様子だったものの、リュミエールが「とても古い歌ですが、古い歌の方がメロディも歌詞もシンプルでストレートな物が多いので、あなたのお好みに合うと思いますよ」と紹介してくれた数曲の中で、最もアンジェリークが気にいり、思わず口ずさんだのがあの歌だった。すごく分かりやすくてストレートで、捻りも深みも何にもない、フラット(単調)で物語性もないからという理由で、歌手が発表を再考したらどうかと提案した、というエピソードが残ってる程だとリュミエールが教えてくれた。でも、自分の気持ちにぴったりだった、素人の自分でも歌いやすい、親しみやすいメロディもよかった。だから、歌ってみた、歌いやすかった。何より、自分の思いを伝えるのにぴったりだと思った。だから、自分の歌を、簡単に持ち運べ再生できる機器に録音できる方法はないか、と、鋼の守護聖に相談した。すると、ゼフェルは快く機材を用意・提供してくれ、自ら音響監督よろしく録音を手伝ってくれた。元の音源のメロディを抜き出してアンジェリークの歌に伴奏としてつけることまでしてくれて、アンジェリークの歌を再生機器に移植してくれた。きちんと伴奏の入ったアンジェリークの歌は、プロの歌い手による歌のような出来栄えとなった。オスカーが一瞬、市販の音楽ソフトかと勘違いしたほどに。

歌自体は、本当にシンプルな歌だった。ストレートに過ぎるほど、何のてらいも躊躇いもなく、愛の強さをくりかえすさびの部分はもとよりアンジェリークの心情そのままだったが、いわゆる変調の少しシリアスな部分の歌詞も、アンジェリークには親しみがもてた。自分の心情そのままだったから、気持を込めるのもたやすかった。

聖地に召喚される前のアンジェリークは平凡な(と自分では思っていた)女子高生で、恋愛に縁遠く、実際「恋」は物語の中のこと、自分ではない誰かの物として憧れるだけのものだったから歌詞の一節「愛とは他の人のためにあると思ってた」には素直に頷けた。それに初めて聖殿でであったオスカー様は、きらきらしくて神々しいほど素敵だったから、「昔は、あたなが私の元に来てくれるなんて思ってもいなかった」というくだりも、まさしく自分のことのようだ、と思ったのだった。本当に単純に。

一方、アンジェリークの歌を聞いたオスカーは…最初、それがアンジェリークの歌声とわからず、一瞬、単なる音楽ソフトを贈られたのかと思ったオスカーは、それがアンジェリーク自らの歌と悟った時、これは自分へのメッセージソングだということもすぐに悟った。心のこもった歌は、オスカーの心をも揺さぶった。真摯な思いのこめられた歌は、それだけの力を持っていた。たが、オスカーは、それをアンジェリークの心情ではなく己のものとして受け取った。

さびの部分の変わらぬ強い愛のリフレインが自分の心情そのままだと思ったところまではアンジェリークと同じだった。が、転調部分の歌詞、愛とは自分とは無関係なもの、他の人のためにあるものだと思っていた、という回想と、あなたが私の元にきてくれるなんて、思ってもいなかった、その2節はアンジェリークが感じた共感とは別のベクトルで激しくオスカーの感情を揺り動かした、動揺といってもいい強さで。

守護聖として長い時を生きるオスカーにとってこそ「愛とは、自分以外の誰か、他人のためにしかないもの」だったからだ。刹那の快楽、行きずりの情事を経験することはできても「変わらぬ愛」は、オスカーにとって絵空事でしかなかった。無縁のものだと思っていた。

そして愛を交わしあえる存在となりえた女王候補は、当たり前だが、自分の伴侶となるべく聖地に赴いたわけではない。本来、女王となるはずだった彼女が、宇宙よりも自分を選んでくれたこと、自分と同じ時間軸を生きると誓ってそばにいてくれること、これは、今も、時折、オスカーを「この現実は夢かうつつか」と思わせる、それほどに重い選択だった。アンジェリークが自身を選び、自身のもとに来てくれるなんて…直訳の通り「あなたが私の道に来る」なんて、本当に、ありえない、信じられないことだったのだ、オスカーにとっては。

だから、あの歌詞が身にしみた。今のこの幸福が、心底かけがえのないものだと改めて気づかせてくれた、あのアンジェリークの歌が。

だから、もう、あの歌を聞いた途端、会いたくて仕方なくなった。一刻も早く彼女の下に帰りたくて、現地での仕事のうち1泊分の宿泊を返上して寝ないで聖地に帰ってきた。ゆえに、アンジェリークが驚いたような執務時間中に聖地に到着できたのだった。とにかく自分の気持ちを少しでも早く彼女に伝えたくて。礼を言いたくて。

けど、アンジェリークは、あの歌を彼女自身の愛の証、心情を謳いあげたものだと思っていたなんて…彼女も俺と同じように感じ思っていてくれたなんて…

「ああ、俺は幸福だ、紛れもなく、宇宙一幸せな男だ、君のおかげでな、お嬢ちゃん」

「嬉しい、オスカー様、でも、それなら私も宇宙一幸せな女ですよ、オスカー様がいてくださるおかげで…」

「そうか、なら、今、ここで…その幸福を互いに確かめあうのはどうだ?お嬢ちゃん…」

「ほんとはダメ…だって、まだ、あとまだもう少しの間、執務時間です…だけど、嫌じゃないです、オスカー様…だって、私も会いたかったの!オスカー様に!抱きしめてもらいたかったの!」

「ああ、お嬢ちゃん、俺もだ、俺の方こそ、どんなに君に会いたかった、君を欲しかったことか…」

オスカーは後ろ手に補佐官執務室の鍵をしめると、執務室の寝椅子にアンジェリークをやさしく横たえた。やさしくできるのはここまでだ、ここから先は、やさしくしてやれるかどうか自信がない、それほどに彼女を求める気持ちは強く激しく、思い切り、自分の情熱をぶつけずにはいられない、そんな気がオスカーはしていた。

だって今日は俺の誕生日だ。

お嬢ちゃんに、わがままに俺の思いの丈全てを余すところなく受け入れれもらっても…いいよな

オスカーはアンジェリークに噛みつくように激しい、それでいてとびきりやさしく甘い口づけを落としながら、互いの着衣を緩めていった。

私邸に帰宅が遅くなる旨を連絡しなくては…と一瞬脳裏に浮かんだ思いは、すぐ、どこかに追いやられてしまった。

Fin


今回、主題に使った歌は1965年リリースの英国人女性歌手の歌「My Love]でイギリスよりアメリカでヒットしたものだそうです、なんでこんな古い歌を知ったかというと、これが勉強のため聞いてた「ラジオ英会話」で今月の歌として紹介されたからでして、1回聞いた途端、私「なにこれ!マジ・オスアンソングじゃないの!」と感銘を受けまして、今年のオスカー様誕生日創作のモチーフとさせていただいた次第です。
じつはこのラジオ英会話、私、ひそかに萌えの宝庫と目してまして、ダイアログの中にたまにらぶらぶ夫婦の2人が登場するんですが「2人の結婚記念の指輪を買いに来た」という夫に店員が「ご予算は?」と尋ねると「金額は問題ではありません」と即答、たしなめる妻に「いいかい?君は全て最高の物に値する女性なんだよ」と諭す…これ、まんまオスアンじゃなくて何?更に翌月には結婚記念ダイアログがあって「仲良しの秘訣は愛と尊敬の気持ちを忘れないこと、妻は私の全てだ」と夫がいい、妻は「彼はいつも、私が特別な存在であると感じさせてくれます、私はこんなにハンサムでスマートな夫がいてくれて、本当に恵まれて(祝福されて)います」と応え、インタビュアーが「お二人は理想のカップルです!」と言って締めくくる…萌えー!これを萌えといわずになんという!というほどの萌え対話。萌えの材料ってどこにでもあるものなんですね、だから勉強も楽しいですよ(笑)
ちなみに、オスカー様がプロローグでプレゼントしてる「愛の結び目」ジュエリーはショーメ、「所有」ジュエリーはピアジェのものです、検索したら実物画像も見れると思うので、興味のある方は調べてみてください、私もオスカー様からこんなものプレゼントされてみたい…という妄想と欲望で付け加えたエピソードではありますが、実際、そういう意味合いのジュエリーをみつけたら、オスカー様なら絶対リモちゃんに身につけてほしいんじゃないかと思ってのことです。
それと多分ご想像いただけると思いますが、ぜー様は音響監督としてアンジェの歌のマスター音源を所有、こっそり1人で楽しんでいましたが、音漏れとかイヤホンはずれで周囲にばれ、けっきょく希望者全員にコピーが出回り、アンジェの歌は聖地の隠れたヒットナンバーになります、この一節もラストにつけようかと思ったのですが、甘甘度が減るので割愛しました、ちょっと残念(笑)
1年1回の更新になってしまいましたが、今年のお誕生日創作もお楽しみいただければ幸いです

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