Before it's too be late  オマケエピソード〜無限抱擁〜

真面目な話を終え、オスカーがアンジェリークと正式な婚約を公に明らかにする旨を告げた後、茶会は、笑みと軽口、悪意のないからかいや冗談交じりの、気楽で朗らかで和やかなものになった。

皆、アンジェリークとの機知にあふれ、心安らぎ、気持ちの弾む会話を楽しみ、アンジェリークの淹れた茶と手作りの軽食や茶菓を大いに堪能し、夕刻には心のこもったもてなしに対する感謝を口々に述べ、帰路についた。

皆が、オスカーの部屋から立ち去ると、アンジェリークは、改めてオスカーに向き直り、深々と頭を下げた。

「オスカー先輩、ありがとうございます、今日、この場を提供してくださったこと、私では理路整然と伝えられたかどうかわからない、込み入った事情を皆さんにわかりやすく説明してくださったこと、そして、何より…お立場上、厳しいことや難しいこともおありだと思いますのに、私との正式な婚約を結び、それを公に明らかにする、とおっしゃってくださったこと…本当にうれしいです、ありがとうございます」

「いや、礼を言うのは俺のほうだぜ、お嬢ちゃん、俺からのプロポーズを即座に承諾してくれたこと、深く感謝する…これは、ほんの気持ちだ」

オスカーがアンジェリークを抱き寄せ、その髪と額に、軽く口づけた後、ふっくらと瑞々しい唇に触れた。

柔らかく弾力に富んだ感触を楽しむように、上下の唇を交互に食んでから、おもむろに舌を差し入れると、待ちかねたようにアンジェリークが応えてくれた。

丹念に丁寧に甘く芳しい舌と唇を味わっていると、アンジェリークの呼気が次第にせわしなく切なげになってくる。無意識にであろうが、どことなく焦れたように、なよやかな体を、オスカーに預けるがごとくすりよせてくる。その様がオスカーにはたまらなくいじらしく感じられる。アンジェリークへの愛しさがあふれんばかりにこみ上げてくる。

わずかばかり唇を離し、吐息だけの声でオスカーはアンジェリークの耳朶をなめるように囁いた。

「寝室に行こう」

アンジェリークの腕がオスカーの首周りにかけられ、きゅっと抱きついてきてくれた。何より雄弁な応えが、その健気さと真っすぐな愛情が嬉しくて、オスカーは口元をほころばせながら、アンジェリークを軽々と抱き上げ、肩で寝室の扉を開けた。

 

ようやく人心地がついた、とでもいうのか。その気持ちは、二人、等分であったのだろう。

恩義ある友人たちに事の顛末と、いわゆる裏事情を詳らかに伝え、考察と解釈と今後の展望という実のある議論を交わし、結果、いまだ心の隅の残滓であった憂いを晴らしてもらえた。

正式な婚約をいの一番に最も近しい友人に報告し、祝福してもらえたのも嬉しかった。

無論、これからも自分たちを取り巻く環境ー兵器産業の跡目を継ぐ自分とその配偶者となる彼女へ注がれる目は暖かい物ばかりとは限るまい、逆に厳しい非難の目、さげすみの眼差しの方が多いやもしれぬ。

しかし、もとより人生は幸福な瞬間、安穏な状況だけを数珠玉のようにつなげていけるものではない。

そして、今の自分たちには、どんなことがあっても、何が降りかかってきても大丈夫、と言い切れるだけの深い信頼と愛情がある。それを心底実感した。これ以上に幸せなこと、これ以上に貴重な物などありはしない。

今回の事件には、誠、心胆を寒からしめられたが、自分とアンジェリークの信頼、絆、愛情の深さを再確認、再認識できた。この事件を乗り越え、解決できた俺たちなのだ、今後、新たな困難が立ちふさがっても、2人なら絶対に乗り越えられると自信をもっていえる、そう言いきれる。何より、何があっても、自分を信じ抜いてくれたアンジェリークの、その真心、揺るぎない信頼は、オスカーにとって最も大切で掛け替えのない宝といえた。

いや、それでいうなら、アンジェリークの存在そのものが、俺には過ぎた宝だとオスカーは、しみじみと思う。あの極限状況の中、パニックにも陥らず、冷静に落ち着いて状況を見極め、少しでも事態を好転させようと尽力してくれた…犯人を翻意させようと説得を試み、恫喝にも脅迫にも屈せず、強い力で立ちむかったその胆力は驚嘆に値した。

オスカーは思う、俺には傍らに仲間が、友がいた、が、アンジェリークは、敵のホームにたった1人で…共にいた学友は、頼りなく庇護されるだけの存在で、その少女を守りながら、アンジェリークは、犯人に真正面から、一歩も退かず、対峙していたのだ。彼女の魂は、その高潔な精神は、驚くほどしなやかに強い。

なのに、彼女は自らの強さを誇ったりはしない、俺を…俺の愛を、その力を信じていたから強く居られたのだと、愛らしく笑みながら慎ましやかにに言うばかりだ。

こんな…こんな女性は2人といない、2度と出会えるとも思えない。。優しく、美しく愛らしく、たおやかに慎ましい女性なら他にもいよう。胆力と知性、的確な判断力をもち、芯がしっかりして、信のおける女性も同様だ、しかし、それら全ての美質を兼ね備えた女性になど、願って出会えるものではない、ましてや、その女性と愛し愛され、信じ信じられる絆を築けるなど…現世にこれ以上の幸福など想像ができない。

この事件を通じ、オスカーのアンジェリークへの敬意と崇拝はいや増しに増すばかりだったし、彼女が自分の恋人であること、自身がこの女性に選ばれたことの誇りと幸福をオスカーは一層強くかみしめることとなった。同時に、自分は、この女性にふさわしい男であろう、常に在り続けようと更に強く決意した。

そして、今、その少女は、己のベッドの上で、自分オスカーの腕の中にいて、柔らかにしなやかにその身を預けてくれている。愛くるしい顔(かんばせ)は、甘美な官能の予感にほのかに上気している。清楚な風情にあでやかな艶が添えられたその様は、まさに、咲きこぼれる花のようだ。

ようやく落ち着いた、これで心おきなく、安心して愛し合える、この花を思いきり愛でるのに、もう、何にも誰にも遠慮はいらないのだ、そう思うと、彼女を欲する気持ーその肌の隅々にまで唇を舌を這わせて味わい尽くしたい、早くひとつに繋がりたい、思いきりこれでもかというほどに貫いて、歓喜の叫びを上げさせたい、そんな欲望で、オスカーは頭に靄がかかったような気持ちだった。

ひとしきり熱い口づけを交わし、もどかしげに手でまさぐりながら、競い合うように互いに着衣を緩めあっていく。

相身互いに、2人、着衣の一切を取り払う。今、2人を隔てているものは何もない。素肌に互いの温もりを与えあえる喜びを確かめるように、しかと抱きしめあい改めて熱い口づけを交わす。と、アンジェリークが口づけに酔わされた末の熱く甘いあえぎをおして、オスカーにこう訴えてきた。

「先輩…いえ、オスカー…今日は…今は、私に…私から愛させて…ください…色々なお礼の気持ちとお詫びの気持ちをこめて…」

「お嬢ちゃん…気にしなくていい…お互いが逆の立場だったとしたら、君も同じことをしただろう、そういうことなのだから…」

「じゃ…じゃ…私がしたいから…そうしたいから…って言ったら…?」

「お嬢ちゃん…」

オスカーは柄にもなくーと、つい自分で思ってしまったー唾をごくりと飲み込んだ、口の中が乾く。アンジェリークの翡翠の瞳に、欲情の焔がけぶっているように見えた。

アンジェリークは、少女としての美徳ー優しさ、気品、恥じらい、りりしさ、清潔感…を全て備えている。本来、少女の一時期の美徳を、いつまでもたもっているであろうと思わせる、それがアンジェリークという女性だ。

そんなアンジェリークが、自分を熱く欲してくれる。あまつさえ、自ら、愛したいのだと言ってくれる。

目がくらみそうな程の喜びにオスカーは満たされる、その喜びは、あまりに激しすぎて、何かいけないことをしている背徳感のようなものさえ感じさせた。

「なら、お嬢ちゃんの好きに…望むままにしてみるといい」

「嬉しい、オスカー…大好き…」

そういうと、アンジェリークが自ら口づけてきてくれた。

 

口づけは程なく解かれ、アンジェリークの唇はオスカーの逞しい首に押しあてられ、そのまま胸板へと滑っていく。オスカーは、アンジェリークの好きにさせてくれている。ちらりと見上げると、優しく喜びに満ちた笑みを返してくれて、アンジェリークは励まされたような気持になる。オスカーに喜んでもらいたい、気持ちよくなってほしいという思いが、胸いっぱいに膨らむ。

オスカーは、前に、私が触れることを楽しみにしてるって言ってくれたことがあった。私から触れられるとぞくぞくするって言ってもらえて…嬉しさにぞくぞくしたのは、自分の方だった。オスカーが好き、オスカーに喜んでもらいたい、いつも、愛し愛される嬉しさを、人として生まれた最高の喜びを教えてくれるオスカーに心からの感謝をこめて、精一杯のことをしたい、アンジェリークは強く熱くそう思う。

オスカーの肌は温かく滑らかなのに、皮下の筋肉は鋼を束ねたようにしっかりと硬く、強靭なものだということを、唇に感じる。組み敷かれているだけでは、ここまではっきりとはわからない、女の身では持ちえない、鍛えられた分厚い筋肉の束の逞しさ、頼もしさに、純粋に憧憬、称賛の念を覚える。私の体はどこもかしこも、ふにゃんとしてくにゃっとしてて、オスカーとは真反対、でも、だからきっと良いのだ。オスカーは私の柔らかさを心地いいと感じてくれて、私はオスカーの強靭な逞しさにうっとりと焦がれる。それは、私たちの身体が違ってて、違うから魅力とか憧れを感じるし、強く惹かれるんだと思うから。

だから…オスカーの物を愛撫することも全然嫌じゃない、ためらいもない、むしろ…好き。だって、私から触れると、オスカーが喜んでくれてるのが、すごくよくわかるし、オスカーに喜んでもらえるのは、とても嬉しいし、オスカーと何の隔てもなく触れあえてるって感じも好き。オスカーが身も心も解して預けてくれる感じも、私を信頼してくれてるってわかって、凄くうれしい。

最初のころは、どうすればいいのか、やり方がよくわからなかったから、戸惑いもあったけど…慣れてなかっただけで、嫌じゃなかった。私、オスカーみたいに上手じゃないと思うのに、今もきっと、まだまだ、たどたどしい。でも、オスカーは私が何をしても、喜んでくれるの、だから、尚更、うれしくて、がんばろうって思うし…こういうの、がんばるって言うのへんかな…でも、オスカーに息つく間もなく愛撫されると、あんまり気持ちよくて、自分から積極的に愛撫する余裕がなくなっちゃうから…できる機会が少ないっていうのもあって…だからこそ、出来る時は、一生懸命、心の限り、オスカーに快くなってほしいと思う。

肌を重ねたからこそわかること、募る気持ちって確かにある。まだ、肌を合わせる前は、漠然と、なんとなく感じる程度だった、オスカーの男の人ならではの色香に、今の私は、目眩したみたいに、酔わされている。凄艶ともいえるほど色っぽいオスカーの眼差し、蠱惑的な笑みに励まされるように、今、鞣革みたいにつややかで滑らかな肌に唇を滑らせて行くほどに、うっとりと夢中になってしまう。何気ない動きにも、筋肉が束になって浮きあがるような強靭でしなやかな腕に、引き締まって逞しい体躯に惚れ惚れと見惚れ、思わず、その厚い胸板に顔をうずめたくなってしまう。心の望むまま、胸板に頬をすり寄せ、どきどきしながら乳首を口に含んで、見よう見まねで舌先で転がしてみると、少しエキゾチック?スパイシー?な男らしいオスカーの香りがして、私は酔ったみたいにくらくらしてしまう、いいえ、本当に酔っている、酔いしれている、オスカーという存在に。

本当に私は幸せだ、オスカーには感謝してもしきれないほどだ。オスカーと肌を合わせること、温もりを交わしあうことは、この世のものとは思えないほど深く豊かな幸せで、何にも比べられないほど、溺れてしまいそうなほどに心地よくて。それは、オスカーが教えてくれたこと。オスカーがいたわりと優しさと思いやりをもって、私に触れてくれるからこそ。オスカーが、いかに、私を心地よくするか心を砕いてくれているのが、すごくよくわかる。こんなに気持ちよくしてもらって、うれしすぎて、幸せすぎて、だから、私も少しでも多く、私のありったけでオスカーに気持ちよくなってほしい、幸せだと感じてほしい。

熱に浮かされたように分厚い胸板を撫でながら、アンジェリークの手は少しづつ下方に伸ばされ、オスカーのものをまさぐろうとすると、それは既に彼の下腹に付かんばかりに屹立していた。アンジェリークの白くしなやかな指が、慈しむように肉の茎にまとわりつき、手のひら全体で包み込むようにしごく。そのままアンジェリークはするりと白い裸身を滑らせて、オスカーの傍らにちょこんと膝をつく。恭しい手つきで、オスカーのものを捧げ持つように愛撫しながら、先端にちゅ…と口づけ、そのまま笛を吹くように唇を滑らせ始めた。

遮光カーテンがひかれた寝室は、時刻は夕刻でも、もう更夜の趣だ、だからこそ、アンジェリークは、ちょっと…かなり思い切って、大胆になれるのが嬉しい。オスカーの、怖いほど硬くて熱くてふてぶてしい程に逞しい屹立に手を添えて、いとしげに…好きって気持ちをこめて、口づける。

まだ、日差しの残ってる刻限だと思い出してしまうと、恥ずかしい気持が、急に込みあげてきてしまいそうだから、このほの暗さが背を押してくれる。私が恥ずかしがって、オスカーのものを愛撫するのが、気のりしないなんて、思われちゃったら大変だから…嫌々とか無理してる、なんて思われたら、オスカーに喜んでもらうどころか、悲しい寂しい気持にさせちゃう、そんなことにならないように。薄暗いと、オスカーの物を直視するのも、照れないですむから、大胆になれる。節くれだつ幹にしなやかに指を添わると…こんな大きなもの…口に含もうと思っても、私の口に入りきらないのに、部分部分を舐めて、唇を押し当てたり、舌を回すのがやっとなのに…こんなに大きくて硬いものが、私の中にいつも入ってくるなんて…難なく受け入れているなんて嘘みたい…でも、こんなに大きくて硬いんだもの、私、体中、いっぱいになって、息がうまく吸えなくて苦しい程になっちゃうのも、当り前って気がする……すぐ何も考えられなくなっちゃうのも、すごく納得できちゃう。

そんなことを思いながら、微かに浮き上がった筋をアンジェリークは舌先で追う。根元から先端へと丁寧に舌でなめ上げ、雁首の張り出しを、舌先でくすぐる。滑らかな先端を口腔内に含んで、合わせ目に少しだけ舌を差し入れたりもする、少し青臭いような苦いような先走りを感じたが、少量だし、苦もなくなめとってしまう。だって、これも、私を欲してくれた証だもの、と思うと、愛しい想いがこみ上げる。この鋼みたいに硬くて唇が火傷しそうに熱いものが、これから、私の中をいっぱいに満たして…思い切り体の奥まで貫かれて、突き上げられてその度に、私、どこまでも舞い上がるようでもあり、奈落に落ちていくようでもあって、狂おしい程の、閉じた瞼の裏に火花が散るような快楽をもらうのかしら…それを思うと、心臓がどきどきして、破裂しちゃいそうになって、体の芯が熱をもって疼いてくる…わかっていても、いえ、わかっているからこそ、胸が熱くなる。それは、いつも、オスカーがこれ以上はない優しさと情熱で、私に愛し愛される喜びを教えてくれているから…。

そんな感謝の思いを込め、愛しい気持ちが、大好きだという思いが伝わりますようにと願いながらーそれは、オスカーからすればたどたどしいものだったかもしれないが、それはそれは一生懸命に、アンジェリークは、オスカーの物を愛撫した。

「お嬢ちゃん、上手になったな…すごく、気持ちいいぜ…」

と優しい声が告げてくれた。オスカーがアンジェリークの髪を撫で、指先で耳朶をくすぐりにきた。

「嬉しい…」

はにかんだ喜びを示すと、オスカーの手はアンジェリークの腰にのびてきた。その両の手で、アンジェリークの腰がしっかと抱きかかえられた、と思うや

「だから、俺からもご褒美だ。さ、お嬢ちゃん、俺の身体をまたいでごらん」

という言葉と共に、一瞬の浮遊感、そして、オスカーの身体の上に足を広げて、乗せられてーまさに馬乗りにさせられたとわかって、羞恥にアンジェリークはわずかに身を浮かせてよじった、と、まるで、逃げるのは許さぬとでもいうように、オスカーの長い指が花弁の合わせ目を、すっ…となぞっていった。

「ひぁんっ…」

アンジェリークは思わず、オスカーの物を離してしまう。

「お嬢ちゃん、もう太腿まで蜜でとろとろになってるぜ…」

くちくちとわざと水音をあげて、オスカーの指がアンジェリークの肉襞を割り、秘裂の浅い部分をかきまわした。

瞬間、ふわりと、甘酸っぱく扇情的な香りがオスカーの鼻腔を満たした。アンジェリークの愛液の味わいが反射的に思いだされ、それをたまらなく味わいたい、という焼けつくような欲望がオスカーの身の内にこみ上げた。その欲望に突き動かされるように、長い指を秘裂の奥に差し入れ、熱い蜜の坩堝をかき回した。

その指に、アンジェリークの肉襞がきゅっとまつわりついてきた。指にすら感じる程のきつい締め付けも、いくら汲めど尽きぬような豊かすぎる愛液も、オスカーを際限なく煽る。それでなくとも、先刻からのアンジェリークの実直かつ熱心な愛撫に、もう、我慢も限界という思いだった。一刻も早く、この中に己を埋めたくてたまらない、彼女に隙間なく包まれ、きつい程の締め付けを振り切るように、力強く己を打ち込みたい、彼女を最奥まで刺し貫いてやりたいと言う焼けつくような思いで、頭がどうにかなりそうだ。

その思いをぶつけるように、揃えた指先で秘裂を割り、勢いよく突き、肉壁を擦る。愛液にまみれたその指で花弁の奥の花芽を探り当て、それをねっとりと弄り転がす。

「だめ、オスカー…そんないじったら…私、もう…」

と、アンジェリークの腰が揺らめいて、オスカーの愛撫から逃れようとする。

「もう欲しくなる…か?」

浮きかけた腰を、しっかと支え直して、オスカーの指は、滑らかに花弁の表をくすぐるように滑る。

オスカーには、腰を逃がそうとする仕草が、まるでアンジェリークが自分を焦らし、更に情欲をあおっているかのように思えてしまう。

「俺は、もう、君が欲しくてたまらないぜ」という言葉を心の中でつぶやきながら、オスカーは更に指を奥に進め、執拗に花芽を指先で転がした、アンジェリークにも自分と同じ気持ちになってほしくて、アンジェリークの唇に、同じ言葉を紡がせたくて。

「あぁんっ…やっ…」

「ほら、お嬢ちゃん、正直に言ってごらん?俺のものを咥えてるうちに、欲しくなったと…この硬いものに貫かれたいと思ったと…」

その間に、オスカーの指は器用に花芽の莢を剥き、触れるか触れないかの微妙な力加減で、こりっと張りつめた肉珠の先端を擦る。

「あぁん…んんっ…」

「ほら、ここを弄ってるだけでいいのか?お嬢ちゃん。俺のもので…思い切り奥まで突いてもらいたくはないか?いっぱいに満たして、掻きまわしてもらいたくはないか…?」

「だって…いつも、気持ちよくしてもらってばかりなのに…また、もう、欲しくなっちゃった…なんて…私…おねだりしてもいい…の?」

「…いいんだ、お嬢ちゃん、欲張りになって…さぁ…」

その言葉に、アンジェリークが熱い吐息をもらす。

オスカーから、そう言ってくれるのを待っていたのかもしれない。素直に、正直に、欲しい物を欲しいと言っていい、そう背中を押してくれるオスカーの優しさに、更なる感謝の気持ちを込めて、アンジェリークはオスカーに小さなキスを落としざま、熱っぽく訴えた。

「ん、オスカー…お願い、頂戴…もう、オスカーが欲しいの…」

「いい子だ、なら…自分でいれてごらん?できるな?」

「あぁ…はい、オスカー…」

オスカーは避妊具を付ける傍ら、アンジェリークの腰を少しずらしてもちあげる、アンジェリークも、自らオスカーのものに手を添えながら、己の花弁にそれを押し当てた。改めて、オスカーのものの固さ熱さ大きさに感じ入った風情で、恐る恐るゆっくりとオスカーの物を胎内に納めていく。

「あぁ…入ってくる…入ってきます、オスカーの…」

「いい眺めだぜ、お嬢ちゃん、お嬢ちゃんの艶やかな花が、俺のものに刺し貫かれ、いっぱいに押し拡げられて…ほら、繋がっているのが、よくわかる…」

「あぁ…恥ずかしい…」

「でも、これが欲しかったんだろう?…ほら、もう根元まで入っちまうぜ…」

「ん…いっぱい…もう、苦しいくらい…奥まで…オスカーでいっぱい…」

「まだだ…もっと、感じさせてやるぜ。お嬢ちゃん」

オスカーは、アンジェリークの両の手首を後背からつかんだ。アンジェリークの背が、ゆるく美しい弧を描いてしなったその瞬間、遠慮なく腰を突き上げた。

「くはぁっ…」

そのまま、オスカーはアンジェリークの身体が浮き上がらないうよう抑え込んだ上で、容赦なく腰を付きあげ、アンジェリークの最奥を穿つ。これでもかと言わんばかりに凄まじい勢いで、幾度も幾度も。アンジェリークの体は激しく揺さぶられ、オスカーの上で踊るように跳ねる。

「や…あぁっ…そんな…深い…あぁっ…」

「ほら、俺のものが奥に当たってる、わかるか、お嬢ちゃん」

体を密着させたまま、オスカーがぐりぐりと腰を回した。

「ひぁあっ…あぁっ…はっ…」

快楽の逃がしようがないアンジェリークは声にならない声をあげることしかできない。オスカーに全身を貫かれ、縫いとめられてしまったかのような錯覚の中、目のくらむような火花が閉じた瞼の裏に弾けた。突きあげられるたび、瞬間、意識がホワイトアウトする。その度に、アンジェリークの媚肉は、無意識にであろうが、オスカーのものをやんわりと絞るように締め付けていた。まるでオスカー自身を包み込んで慰撫するように。

その絡みついてくる肉襞の狂おしさに、熱くとろけるような媚肉の感触にオスカーの口からも切なげな呻きが漏れ出る。久方ぶりにアンジェリークに包み込まれたこともあって、オスカーは、あまり余裕をもってやり過ごせそうにない自分を自覚する。

「俺も…お嬢ちゃんを…気持ちよくしてやりたいんだ…」

そう思っているのに、けど、このままでは、中途半端にーお嬢ちゃんが上り詰める前に自分が爆ぜてしまいそうだ、アンジェリークを酔わせてやりたいのに…もっと、もっと、我を失うほどに。

オスカーは何かを思い切るように背筋の力で勢いよく上体を起こすと、アンジェリークを背後からしっかと抱きかかえた。そのはずみで1度肉茎が抜けかけると、アンジェリークの花弁が、オスカーのものを放すまいと惜しむがごとく絡み付いてくるような錯覚を覚えた。その様にオスカーはかぁっと胸も、頭も熱くなる、俺も君と同じ思いだ、一瞬たりとも離れたくない、一つになって、分ちがたく結ばれて感じうるこの喜びを、幸せを、ともに極めたい。その気持ちをぶつけるように、己の身で背を押すようにアンジェリークを敷布に手をつかせて、四つん這いにさせる。間髪入れずに後背から貫き直す。

「あぁああっ…」

背後から一気に最奥まで貫かれ、アンジェリークは、オスカーのものの輪郭を、その圧倒的な量感を、より、強く意識させられた。今度は背側の肉壁がより強く擦られる、突きあげられる。

アンジェリークの豊かな臀部は、オスカーの苛烈なまでの打ちつけを小気味いい弾力で受け止める。肉を叩く湿った音がリズミカルにあがる。

オスカーが律動は緩めぬまま、背後からアンジェリークの股間に手をのばして花芽を探り当ててる、痛々しいほど張りつめたそれを指先でつまみ、ひねり、指の腹で転がす。その合間、時折、揺れる乳房を荒々しくもみしだく。

「ひぁあっ…」

「いいか?お嬢ちゃん」

問われて頷きたいのに、気持いいって、うれしくて、心地よくて、幸せな気持ちではちきれそうって、伝えたいのに、アンジェリークにその余裕もない。

もう、アンジェリークは幾度達したか、わからないくらいだった。

時に小さく、時に大きないくつもの火花が重なり合わさって、意識野は真っ白で。なのに官能の悦楽は大きな波となって、繰り返し、アンジェリークに打ち寄せてくる、快楽がうねり、逆巻き、巻き込まれる。アンジェリークをもみくちゃにする。おぼれてしまう。息もできない。

積り、積み重なっていく快楽に体が内側から今にも破裂しそうだ。

「オスカー…もう…あぁああっ…」

ふぅっと、瞬間、世界から重さが消え…たような気がして、意識が破裂したようにはじけ飛んだ。その刹那、わななくように、媚肉が無意識にオスカーのものを絞るように締め付ける。

「くっ…」

たまらずにオスカーも爆ぜた。

どくどくと脈打ち放たれる、その一瞬の凄まじい解放感、背筋から脳天まで貫きほとばしるような快感に圧倒される。またたきするほどの間なのに、永遠にも思える、白熱した瞬間だった。

「は…ぁ…はぁ…好きだ…」

荒ぶる吐息の中、こんなありふれた言葉しか出てこない、愛しい思いがあふれかえって、言葉がうまくつむげない。崩れ落ちるように、アンジェリークの背に己の身を重ね、足りない言葉を補うようにその身をぎゅっと抱きすくめた。己を引き抜きざま、敷布に沈み込んでしまったアンジェリークの顔をこちら側にむかせ、口づけようとしたら、彼女は荒い息をおして、にこっりとほほ笑みかけてくれた。

「は…はぁ…私も好き…大好きです…どうしようもない位、どうしていいかわからないくらい…愛してます、オスカー」

「まったく君って人は…どれほど俺を虜にすれば気が済むんだ…ああ、俺もだ、俺も愛している…愛しているんだ…どうしようもないくらい…」

改めて2人はしっかりと抱きしめあった。2人が互いを欲し、愛しく大切に思う気持ちは等価なので、2人同じほどの熱意で互いに互いを抱きしめあう。互いの肌を全身で感じたいと思い、そのぬくもりを逃さぬように寄り添う。競うように互いの額に頬に鼻先へと口づけをおとし、2人待ちかねたように唇を重ね合わせる。

角度を変えて幾度も唇を触れ合わせている間、オスカーの大きな手は優しくアンジェリークの髪を、肩を、背を撫でてくれている。その柔らかに優しい愛撫がうれしくて、この上なく幸せで、アンジェリークの胸中は、さらにオスカーへの愛と感謝に満ち満ちていく。

オスカーは私がいつも以上にオスカーへの感謝の気持ちでいっぱいだったこと、その思いをきちんと形にして伝えたいと願っていたことをわかってくれていたから、あえて私の好きにさせてくれたのではないかとアンジェリークは思う。最後は、いつも通り、自分のほうが心地よく幸せにされてしまったけど、オスカーはそんな私を見て幸せそうにしてくれてるから…これでいいんだと思える。

熱に浮かされたみたいに伝え合う「愛している」という言葉も…幾度交わしたかわからない言葉だったが、アンジェリークは一度たりともおざなりな気持ちで言った事はない、いつだってありったけの思いを込めて、いや、好きで好きでたまらない気持が溢れてほとばしって自然に言葉になって口をついてでる。きっと、オスカーも同じだといいな、と思う。ううん、きっと、同じだわ、と。

高校時代のオスカー先輩は、キザと洒脱で、ある種のーソフトな鎧を自身の周りに張り巡らせ、優しさや心の柔らかな部分を覆っていた。心を許していたのは、多分、ほんの数人のご学友に対してだけーけど、それは、思いやりと優しいお気持ちからのこと。人とのお付き合いをセーブなさってたのは、自分と親しく、近しくなる人がいわれなき誹謗中傷を受けるのを厭うてのことだった

でも、オスカー先輩は…1度、懐に入れた人、心を許した人は、それはもう、大事に大切にするお方。私のこともこれ以上はないほど慈しんでくれて、片時も離さないほど心を、愛を注いでくださって。

オスカー先輩は、とても情の深いお方、だからこそ、以前は人の内部に立ちいるのを、踏み込むのを、自ら律し制限してたのだと私は感じる。けど、情が深いって寂しいがりってことでもあると思うから、情を控えようとしてらした間、本当に寂しくてわびしくて、お辛かったのではないかしらと思う。

だから…私、それまでの分まで、それ以上に、オスカー様を愛したい、愛でいっぱいに満たして差し上げたい、もう十分だ、ってオスカー先輩が思ってくれるほどに。
実際は、いつも、私のほうが、たくさん、いっぱい愛してもらって、降参しちゃって、申し訳なくて、少し、口惜しい気持もあったから…だから、今日は…せめて、今日くらいはって思ったのに、やっぱり、先輩の愛は大きすぎて、豊か過ぎて、いつしか、私の方が、いっぱいに満たされていた…

「オスカー先輩…いえ、オスカー…好き、大好き…ずっとおそばにいたいの…いさせてくださいね…」

「俺のほうこそ、君に請い願う。お嬢ちゃん、ずっと俺のそばにいてくれ。そばどころか、本音をいえば…俺は、いつも、いつまでも、お嬢ちゃんの中にいたい程なんだからな…」

少しだけ、ほんの少しの甘えを匂わせてオスカーが熱っぽく耳元で囁いた。ああ、やっぱり…本当にオスカー先輩は情が深すぎる程に深いお方、それをご自分でもわかってらっしゃるから自制なさってる部分もおありなんだろうなと、思ってしまう。アンジェリークは我知らず嬉しい笑みがこみ上げる。自制なんてなさらなくていいのに、私は、存分にオスカー先輩に甘えてほしいし、私からは、ありったけの思いを捧げるから…という気持ちをこめて。

「喜んで…私の方から、お願いしたいくらいです」

「こら、お嬢ちゃん、俺の口説きを冗談だと思ってるのか?俺は至極真面目だぜ。何せ、俺はお嬢ちゃんに飢え、乾ききっていたんだ、まだ全然貪りたりない、君の愛液で滴る程に唇をうるおしたい。さっきの1回じゃ全然足りないんだ…なのに、そんな風に俺を甘やかすと…君をむさぼりつくまで、俺は止まれないかもしれないぜ…?」

挑むように、探るように、危ぶむように、オスカーの瞳にほの暗い焔が揺れる。その焔に明るい光輝を添えるようにアンジェリークはにっこり微笑んでうなずいた。

「はい、本心だって、わかってます…だって、オスカーと同じか、それ以上に、私も、オスカーに触れてもらいたい、ひとつになりたい、って思ってるんですもの…こ、こんなこと言うのはしたないかもしれませんけど…、けど、私、先輩に触れてもらうのも、先輩が入ってきてくれるのも、たまらなくうれしくて…この上なく幸せで…だから…だから、オスカー、どうか、お心を、お気持ちを抑えないで。オスカーが望むまま、欲するままにしてくださることが、私もうれしいの。私も幸せなんです…」

「お嬢ちゃん、そんなことを言ったら…俺は本当にとまらないぜ?」

「はい、オスカー…」

承諾の言葉とともにアンジェリークが腕を大きく広げ、まさに天使の翼で抱みこむがごとく、ふんわりとこの上ない優しさでオスカーを抱きしめた。はじかれたようにオスカーはアンジェリークを抱きしめ返す。2人は互いに引き寄せあうかのように顔を近づけ、キスを交わす。オスカーは先刻の少々物騒な言葉とは裏腹に、ついばむような、包み込むような優しい口づけでアンジェリークの唇の感触を堪能する。

時刻はまだ宵の口と言っていい時刻だった。愛を交わし合う時間は十分すぎるほどにある。

オスカーは、アンジェリークが自分を存分に甘やかしてくれようとしている、その思い、優しさに限りない感謝をささげていた。

何もかも…俺の果てなくわがままな熱情も、荒ぶる猛々しいほどの情欲も、アンジェリークは多分、すべて許し受容し、その上、優しい熱意と情愛で喜びを以て応えてくれるだろう。

その気持ちが…無限抱擁ともいうような君の思いが俺にはうれしくてたまらない

さぁ、お嬢ちゃん、今宵、君は、どれ程…どこまで俺の愛を受け入れてくれるだろう、君の気持に、君の身は、どこまでついていってくれるだろう。だって、俺が君に捧げる愛は激しすぎて熱すぎ、溢れかえって、受け止めきれないというように君は意識を失ってしまうのではないか?よくあることだが…そんな…俺を求め欲する気持に体がついていかない君も俺にはかわいくて愛しくて仕方ないんだが、それでも、今宵は、願わくば、1、2ラウンドで、ダウンしないでくれるよう願うぜ。俺の愛は、とてもじゃないが、あと1度や2度、放った位じゃ収まりそうにないからな。

オスカーが、こんなことを考えているとはつゆ知らず、アンジェリークは、いつ触れても、幾度触れてもらっても、嬉しくて心地よくてたまらないオスカーの唇を全身に感じて喜びにうち震えていた。

アンジェリークの可愛い唇が、愛の喜び溢れる官能をさえずり、嫋々としたすすり泣きをもらし、果てには、色々な意味での懇願の声を上げさせられるのはーそれも幾度もだーそう時間をまたない。

FIN


ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。長の連載におつきあいいただき感謝しております。これにてアンジェとオスカーの大学生パラレルは、オーラスです。
このファイル自体は書き起こしたものの、本編のストーリーに基本絡んでおらず、エンジュの後日談の前に挿入してしまうと、あのラストがぼけるというかゆるむ感じがして、かといって物語途中は、一応緊迫感を保たせたかったので、この甘熱エピソードを途中で挟む余地もなく、けど、事件が解決したオスアンにご褒美みたいな幸せな一時を書き足してあげたい気持も抑えがたく、このファイルをオクラ入りさせるのももったいない気がするという貧乏人根性のたまものとして、このお話をアップしました。
でもって、オスアンがあつあついちゃいちゃしているだけなので、読んでも読まなくても構わないもの、という位置づけで、オマケとさせていただきました。
けど、食玩とかグリコとかって、オマケがうれしい?オマケがむしろメイン?みたいな観点もありましょうから(笑)、このファイルも栄養にはならないけど、味わって美味しく、一時幸せを感じられるものとなっていれば幸いであります。

さて、私はこの連載で、アリオスとエンジュをかなり酷評してしまいましたが…
これはやはり公式への不満、を人様に見ていただける形で昇華しようとした故だと自分では思っております。
私としては、天レクでのアリオスの所業「婦女子を誘拐監禁して、無理やり武力を供出させ、その簒奪した、借り物の武力で故国に内乱を起こそうとした」という一連の行為は、どうあっても、どんな理由があっても褒められるものではないし、許されるものではない。自力で戦いをしかけるならともかく、土足で人の家に上り込んで人質をとって他人の力を簒奪して、その卑怯な手段で得た力で戦いをしかけようというのは、あまりに甘ったれた自分勝手な振る舞いだし、卑怯卑劣の極みと私は考えます。
けど、世の中にはアリオスファンがいっぱい?いて、アリオスが実に卑怯な甘ったれた手段を取ろうとしていたか、検証されずにいるようなので「それは違うだろー」ということが、私は言いたかったんですな。
なので基本のストーリー展開は、現代ドラマにアレンジしつつ、天レクとあえて相似形にし、けれど、それは許されない間違ったことなんだ、ということをかなりあからさまにキャラの言動にて訴えたつもりです。
それは、自殺したエリスも同様で、やっぱり、アリオスの悲劇っていうのは、エリスの自殺にすべての発端があるとしか私には思えないんです。どんな理由があったにせよ、自殺は関係者をとことん苦しめ嘆かせ、おいていかれた身に自分を責めさせ恨み言を言わせてしまう行為でしょう。死は何があっても取り返しのつかないことで、そうなる前にできることはあったのではないか、と、死ぬ前に、エリスに1歩立ち止まって考えてほしかった。だからタイトルが「手遅れになる前に」なんです。
アリオスとエリスは、有事に際し手遅れにしてしまった一組、そのアンチテーゼとして、手遅れになる前に、決して手遅れになどせぬ、とあきらめず、全力で立ち向かい奮闘するカップルとして、オスカーとアンジェがあるわけです。そして、どちらがより幸福な人生を送れるか、すごく、わかりやすく(おしつけがましく?)描いてしまいました。
それにしてもエリスの死が物語上避けられないなら、アリオスの敵である国王に殺されるって形にしておけばアリオスの仇討的行動にも、もう少し整合性がでますし(だとしてもリモちゃんを誘拐監禁した時点で、この人は許しがたい卑劣漢なわけですが)同情の余地もあったと思うのですが。
そしてアニメエンジュのひどすぎる性格造形にも一言申したくて、けど、あのままで終わらせてはあの子もあまりにかわいそうなので、なんとか目が覚めてほしい、あのままじゃ自分も周りも居心地悪いよと思って、けど、こういう子がゲシュタルトチェンジするには、それ相応のショッキングな出来事に巻き込まれ、しかも、とことん反省しなければ難しかろうということで、今回、悪役(ただし狂言回し的な)を担ってもらいました。
2次創作屋として、多少なりともエンターティメント性のあるスリルとサスペンス感もある現代物語を書いてみたいという気持ちもあったので、自分としては、これを書ききれて満足しております。
同じ設定で、もっとコメディタッチな物語を書きたい意欲もあるのですが、2012年初頭現在、家庭内に問題多く、なかなかに実現が難しいのですが、武器商御曹司のオスカー様と外交官の娘のアンジェの設定は自分でもお気に入りなので、文化祭の話とかミスコンの行方とか、書く余裕ができたら、何とか着手したい!希望と野望はでっかく抱こうと自分を叱咤激励していきたいと思っております。
ここまでお付き合いしてくださり、まことに、どうもありがとうございましたv

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