まいったな…
この俺としたことが、つい我を忘れちまった。
レディを悦ばせることも忘れて俺のほうがのめりこんじまったんだ。
こんなこと、今までなかった…
なんだ?くすくす笑ったりして…さては、俺の言葉を信用してないのか?
まったく、ひどいレディだ。
俺をこんなに夢中にさせておいて、それを信じてくれないとは…
だが、俺はそんな君の虜だ。もう、手放せないんだ。
こんなことを思ったのも君が初めてなんだぜ。
ふ…信じなくてもいいさ。信じざるをえなくしてやろう。信じるまで幾度でも証明して見せるぜ。
100万回愛してると囁き、100万回キスを繰返し、100万回でも貫いてみせよう。
春の野に遊ぶ胡蝶のような君を俺の楔で展翅板に縫いとめてみせる。
どこにも行ってしまわぬように、俺の側から離れぬように。
悲鳴を上げるまで幾度でも俺を刻み付け、熱い滾りの全てを注ぎ込む。
その羽が俺の色に染まるまで。
本当に俺はどうしちまったんだろうな。
君の前では、恋の手管も、駆け引きも忘れちまう、したくでもできないんだ。
ありったけの想いをばかみたいにがむしゃらにぶつける事しかできなくなっちまう。この俺がだぜ。
そして、俺はこんな自分が嫌じゃないんだ。自分でも以外だったがな。
君が俺に気づかせたんだ。俺にこんな部分があるってことをな。
だから、俺も教えてやる。俺が引き出してやる。
君の中に確かにあるもうひとつの顔を。
生まれたての朝日のような笑みを俺に投げかける君が、俺の腕の中ではどれほど妖しく白い肢体をくねらせるか。
鈴を転がす甘い声は、貫かれている最中、どれほど俺を惑わす妖しい旋律と化す事か。
わかるまで教えてやろう。俺の真実を。君の妖しさを。俺なしではいられないと、君が思い知るまで。
この俺の手で、俺の唇で、なによりも熱く君を欲している俺自身で。
ああ、君のここも火のように熱い。
俺を待ちわびているんだな。
君も感じてくれ。確かめてくれ。その小さな手で、ふっくらとした唇で、俺の命の滾りを。
灼けつくように君を求めて止まぬ俺の心を。
そして俺を導いてくれ。目の眩むほど白熱している、歓喜が迸るあの場所へ。
君の坩堝で俺が溶ける。俺の楔で君が燃え立つ。
波のうねりのように、快楽がとめどもなく押し寄せる、巻きこまれる。
そして俺達はひとつに溶けあって交じり合う。別ち難く、離れがたく。
そして、肌を重ねるたびにより激しく深く鮮やかになる愛を今一度抱きしめなおす。
愛していると、うわごとのように囁きあいながら。
Monologue by 由貴
そして、こちらが「どうしようもないほど本気なんだぜ、お嬢ちゃん」バージョン(私が勝手に命名)のオスカー様です!この瞳がたまりませんでしょおおおっ!まさに瞳で殺されてしまいます。遊びなれた男を本気にさせる、これほどの身も心も震えるシチュエーションが他にあるでしょうかっ!オスカー様ってそんな夢を見させてくれる極上の男です〜まさに女のロマンの体現です〜。ああ、私の余計なコメントなんていりませんね、このオスカー様の瞳に思う存分殺されてくださいまし。で、私としてはこのイラストはやはり2枚連続してみていただくと一層味わい深いものであろうと自信をもって断言いたします。しのちゃん様、2枚も描いてくださってほんとうにありがとおおおっ!