眠っているオスカーを起こそうとして、アンジェリークはオスカーの顔を覗きこみ、声をかけた。
オスカーは寝ぼけているのか、視線が茫洋としている、と思うと、突然強い力で抱き寄せられ、気がつくとアンジェリークはオスカーの胸の中にいた。
オスカーの胸に自分の体がきつく押し付けられるように抱きしめられる。
なにがおきたのか良くわからぬうちに、アンジェリークの耳にオスカーの信じられない言葉が飛びこんできた。
「もう離さない・・愛している・・そう言ったじゃないか、アンジェリーク・・」
『・・愛してる?オスカー様が私を愛してる?うそ・・・・私、そんなこと言われたことない・・』
誰か別の人と間違えてるのではないかと、一瞬思ったが、オスカーは確かに自分の名前を呼んだ。
でも、愛してると言ったじゃないかと言われても、そんな大事な事を言われたら、自分が忘れるはずが無い。
何がなんだかわからないと思う間もなく、アンジェリークの唇はなにか、あたたかく柔らかいもので覆われた。
「んんんっ・・」
アンジェリークは驚愕に大きく瞳を見開いた。
目を閉じて少し斜めに傾いだオスカーの顔が間近にあった。
アンジェリークにも漸く事態が飲みこめた。オスカーが自分に口付けていた。
オスカーの唇は自分の唇を食んで味わうかのように、軽く閉じたり開いたりしながら触れる角度を変えて来る。
突然のオスカーの行動と言葉に、アンジェリークの思考は真っ白に塗りつぶされ、身じろぎもできずにいた。
頭のなかでオスカーの言った「愛してる」の言葉が駆け巡り、まだ、それが信じられず、もしかして夢を見ているのは自分のほうではないかと思った
その一方で、アンジェリークは、オスカーの唇の感触に既視感を感じていた。
『わたし・・知ってる・・この暖かかさ、柔らかさ、力強さ・・』
あまりに一瞬のことで、そのときのアンジェリークには現実のものと思えなかったのだが、確かに自分はオスカーの唇を知っていた。
あのとき、オスカーは確かにアンジェリークに口付けていったのだ。
あのとき、少しも嫌だと思わなかった。ただ、心も体も熱くなった。今はもっとそうだった。
オスカーの力強い腕にしっかと抱きすくめられ、暖かい唇を感じ、心も体もじわじわと熱を帯びて行くかのようだった。
と、すこし開いていた唇の間に、なにか暖かなぬめっとした感触のものがさし入れられ、アンジェリークの口腔をなぞり始めた。
「・・・っ!」
初めてのその感触に驚いたアンジェリークは思わず口を強く閉じ、その何かを噛んでしまった。
途端にオスカーの小さな叫びが聞こえ、唇が離された。
オスカーとアンジェリークの視線が漸くかみ合った。
目が覚めたオスカーは自分がアンジェリークの部屋の椅子に寝そべる様に座っている事に気付いた。
自分の胸の上に半分乗せるような形でアンジェリークの体をオスカーの腕は捕らえていた。
アンジェリークと視線が合う。
アンジェリークの瞳は零れそうなほど大きく見開かれ、オスカーを見つめていた。
オスカーは自分がうつつと夢幻のどちらにいるのか、まだ確信が持てずにいた。
「・・お嬢ちゃん・・俺は今、夢をみてるんじゃなかったのか?でも、今噛まれた痛みは・・」
アンジェリークがオスカーの胸の上に手をあて、突っ張る様に少し体を離す。
頬が桜色に紅潮している。
「お・・オスカー様、私、何か口に入ってきたんで、びっくりしちゃって、噛んじゃったかも・・あの、あれ、なんだったんですか?」
「それは俺の舌だ、お嬢ちゃん、愛し合うもの同士の大人のキスはああするんだ・・って、俺も何をいってるんだ・・」
オスカーは漸く、今いるのは現実の世界のようだとわかってきた。
どこからが現実だったのか、定かではないが、自分は夢とうつつの狭間でアンジェリークの唇を実際に味わっていたらしい。
ふと見ると、アンジェリークがしてくれたのか、今は半分ずれ落ちているが、自分の体にキルトケットがかけられていた。
キルトからはアンジェリークの香りがほのかに漂っている。
自分がアンジェリークに包まれているような夢を見ていたのはこのせいか、とオスカーは得心がいった。
と、今度はアンジェリークが、ぽわんとした様子で、なにやら一人ごちていた。
「愛し合う・・愛し合うって今聞こえたんですけど・・やっぱり私が夢を見てるのかしら・・ずっと待ってた言葉が聞こえてくるんだもの
オスカー様が私を愛してるって言ってくださるなんて・・離さないって言ってくださるなんて・・
ずっと聞きたいと思ってた言葉がきこえるなんて、こんな都合のいいこと・・やっぱり夢・・よね・・」
オスカーはその言葉に弾かれた様に立ちあがりアンジェリークに向直った。
自分は夢の中で彼女に言ったセリフを実際に口にだしていたのか?
でも、今、彼女はなんて言った?ずっと待っていたと言わなかったか?
オスカーはアンジェリークの腕をしっかりとつかみなおすと、アンジェリークの顔を恐ろしいほど真剣な瞳で見つめた。
その瞳は、青白い炬火が燃え盛っているかのようだった。
「お嬢ちゃん、いいか、真面目に答えてくれ。俺の言葉を待っていたって、そう言ってくれたのか?
俺が君を愛しているという言葉を、待ったいたと、そう思っていいのか?」
オスカーの言葉は自分の切なる願いが聞かせた幻か、自分が夢の世界にいるのではないかと確信が持てずにいたのはアンジェリークも同様だった。
が、今オスカーが必死な面持ちで、自分に問いかけている言葉はもっと信じられなかった。
オスカーが自分の気持ちを確かめたがってる?
不安な気持ちでいたのは、自分だけではなかったのか?
「オスカー様・・ほんとうに?お願いです。もう一度おっしゃってください・・さっきの言葉を…私の・・私の聞き間違いじゃないのなら・・
そうだったらいいのにと思ってる気持ちが見せた夢じゃないのなら・・・」
アンジェリークが祈るような表情でオスカーを見上げていた。
翠緑の瞳は不安と期待に波立つ湖面のように揺らめいている。
その瞳のたよりなさにオスカーは自分の決意を思い出した。
アンジェリークの気持ちを問い詰める前に、彼女に自分の気持ちをきちんと伝えるのが先ではないか。
彼女と正面から向き合った上で、自分の真剣な思いを伝えなくては。
結果を恐れて、誤魔化してはいけない。
彼女の気持ちを確かめてからでないと、自分の気持ちもいえないなんて、あまりに情けない。
そんなことすらできなくて、どうして彼女の愛をえる資格が得よう。
オスカーはアンジェリークの瞳をまっすぐに見据えた。
小さく息を吸いこんでから、ひとつひとつの言葉を、はっきりと、思いを込めて噛み締める様に訴えた。
「お嬢ちゃん、いや、アンジェリーク。俺は君が好きだ。君を愛している。俺の瞳には、もう君しか映らない。俺の耳に響くの君の声だけだ。いつも考えているのは、君のことばかりだ。
君にずっと俺のそばにいてもらいたいんだ。君のいない毎日なんて、もう考えられん。君がいてくれないと、俺は息もできない…
どうか、俺と一緒にいてくれ。いつも、いつまでも俺の隣で微笑んでいてくれ。女王になんかならず、俺一人のものになってくれ・・」
アンジェリークの瞳が大きく見開かれた。
驚愕に一瞬自分の愛らしい口元を覆った手はすぐさま、胸の前で祈る様に組み合わされた。同時にその唇からは寸分の迷いもない言葉が零れ落ちた。
「オスカー様・・私・・私もオスカー様のことで、いつも胸は一杯…気がつくとオスカー様のことばかり、頭に浮かんで…オスカー様にお会いしたい、そればかり、考えて…。わたし、オスカー様のおそばにいたい。オスカー様と一緒にいたいんです。どうか私をオスカー様のおそばにおいてください。」
今度はオスカーの瞳が大きく見開かれる番だった。
自分の手の中には、なにより望んだものが既にあったのか?
だが、彼女は自分とともに生きるという言葉の意味を本当に知っているのか?
できれば言いたくない。このまま、素知らぬふりで彼女を聖地に閉じ込めてしまいたい。
だが、時の流れに取り残される宿命を背負うことまでをも彼女が覚悟してくれているのでなければ、それを確かめなくては、自分は彼女を、彼女の属する世界から連れ去る事など決して許されはしない。
「ほんとうか?アンジェリーク・・だが…だが、君はその言葉の意味をわかっているのか?俺の・・俺のためになにもかも捨ててくれるのか?君が失うのは女王の座だけじゃない。俺と一緒にいるということは、今までの生活も何もかも捨てるということだ。それでも君は聖地で俺と一緒に生きていくといってくれるのか?聖地にいったら、君はもう両親にも友人にも会えなくなる・・今まで当たり前のように享受できた幸せすべてに別れを告げなくてはならない…」
それでも君は俺を選んでくれるのか、なにもかも捨ててもかまわないと思ってくれるのかというオスカーの問いは声にならなかった。
苦汁にみちた表情で訴えるオスカーを安心させる様に、アンジェリークは解っているというように、ふうわりとした微笑で答えた。
「でも、オスカー様が一緒にいてくださるんでしょう?オスカー様がいてくださるなら、平気です。なんにもつらいことなんてないです。
オスカー様・・私、オスカー様以外ほしいものなんて、ありません。オスカー様と一緒にいられるのなら、他になにもいりません。
誰よりも、どんなものよりも、オスカー様が大切なんです。オスカー様のおそばにおいていただくことが、私のなによりの幸せなんです。
オスカー様、オスカー様が好きなんです。お慕いしてます。お願いです。どうか、私をオスカー様のおそばにおいてください。」
その言葉を聞いて反射的にオスカーはアンジェリークをきつくきつく抱きしめた。もうこの腕を解けないというほどに。
アンジェリークは自分を待つ運命をしっている。解ったうえで、それでも、自分を選ぶと言ってくれている。
時の傍観者になるしかない生き方も、二人なら、二人でいられるのなら辛くないと言ってくれている。
そんな運命すら厭わぬほどに自分を欲してくれている。
だれよりも、なによりも自分を必要だと言ってくれている。
その事実がオスカーを圧倒的な歓喜で満たしていく。
真実心から求めたものを得られたあまりの至福をどう表現していいかわからない。
美辞麗句は忘れさられ、ありきたりな愛の言葉を、せつせつとオスカーは繰り返すことしかできなかった。
「・・アンジェリーク・・ああ、俺も愛している、愛しているんだ・・君さえいてくれれば、俺は他になにもいらない…もう、離さない。決して離さない。ずっと、ずっと俺のそばにいてくれ・・」
アンジェリークもオスカーの言葉に、その強い抱擁に、心は歓喜に満たされ打ち震えていた。
あまりの幸福感に、全身が弾けてしまいそうだった。
オスカーにしては朴訥でさえある愛の言葉は、それゆえ、その思いの深さ、真摯、情熱のすべてを余す所なく現し、その恐ろしいほどの真剣さは自分を抱きしめるオスカーの腕の力強さが、なによりも如実に表していた。
オスカーも自分と同じ気持ちでいてくれたのだ。
二人でいつまでも一緒にいたいと思っていてくれたのだ。
自分がなにより大切だと思うオスカーが、自分のことを同じように思い、欲してくれていたのだ。
でも、自分が捨てざるを得ないものの重さを思って、オスカーはその想いを言い出せずにいたのだ。
その事実がアンジェリークの胸にひしひしと迫り、しみわたっていく。
あまりに真摯な想いを抱いて、どうしたらよいかわからず立ち竦んでしまうその気持ちが、アンジェリークには痛いほどよくわかる。
真剣だからこそ、動けなくなる。大切すぎると、どう触れたらいいか、わからなくなる。
オスカーの逡巡が、自分への想いの深さゆえということが、哀しいほどに伝わってきた。
優しい人・・どこまでも優しい人・・私も、同じだけ、いいえ、私がもらった以上にこの人に優しさを、愛される喜びを返したい。与えたい。
「オスカー様、離さないでください、ずっとおそばにおいてください。私、オスカー様といっしょにいたい、いつでも、いつまでも、オスカー様のおそばにいたい。それが私の幸せなんです。それだけが私の望みなんです」
「アンジェリーク、それは俺も同じだ。君にいつも俺のそばにいてもらいたい。もう、君を片時も手放したくない。
アンジェリーク、俺と一緒にくらそう。明日にでも・・いや、明日は休みだから、月の曜日になったらすぐ陛下とジュリアスさまに試験を棄権して補佐官になる旨の報告と・・・俺との結婚の許可を戴こう。そして聖地で二人でともに生きていこう。」
アンジェリークはオスカーのプロポーズにさらに瞳が零れ落ちそうになる。
いきなりここまで話しが進むとはさすがに予想外だった。
「・・・補佐官になれば、オスカー様とずっと一緒にいられるんですか?い、いきなり・・け・・結婚なんてちょっとびっくりしちゃいましたけど・・そうしたらオスカー様のおそばにいられるんですね?ずっと一緒に・・」
オスカーがふっと微笑んだ。
「せっかくお互いの気持ちを確かめ合えて、君が聖地に残ってくれると、俺と一緒にいたいなんてうれしいことをいってくれたのに、別々に暮らすなんて、俺には我慢できん。
いつも、君を部屋に送り届けるたびに、どれだけそのまま攫って行ってしまいたいと思った事か・・
君にひとときの別れをつげるごとに、どれほど離れがたい思いに胸を締付けられたことか・・
もう、そんな思いを俺はしたくないし、君も同じ気持ちだと・・思うのは俺の自惚れじゃないだろう?
だから、結婚して一緒に暮らそう。一緒に眠って、一緒に起きて、同じ家に帰れれば、もうあんな切ない思いをしなくてすむだろう?
きちんとけじめをつけずに、ただ、一緒にくらしたいと言っても、ジュリアスさまにお許しは戴けないだろうしな。
本音を言えば、もう今日にでも結婚したいくらいなんだぜ、俺は」
アンジェリークは、この冗談めかしたオスカーの言葉に泣き笑いの表情になる。
「もう・・オスカー様ったら・・でも、嬉しい・・私もオスカーさまが私におやすみっておっしゃてお帰りになるたびに、寂しかった・・
また明日って言われても、やっぱり悲しくって どうして今日はおわっちゃうのかしらなんて、だだっこみたいなこと思って・・
オスカーさまとずっと一緒にいたいのに、ってそればっかり考えてました。でも、それにはどうしたらいいのか、ずっと、わからなくって・・・」
アンジェリークのこの言葉にオスカーの瞳が少し悲しげに曇った。
「ああ、すまない・・俺のせいだ・・俺がはっきりしなかったばかりに、君がその胸を痛めていた事にも俺は気付かず・・
俺は君に、何もかも捨ててくれという勇気がなかった。
君に女王を選ぶと言われたら、自分がどうなってしまうか、君に何をしてしまうか、自信がなかった。
だから、なるべく試験の結果がでるのを先延ばしにしようとしたんだ。育成に干渉したのはそのためだ。
卑怯だった、臆病だった・・それで君を悩ませてしまった。自分の気持ちは決まっていたのに、君を待たせてしまった・・本当にすまない・・」
アンジェリークはあわててかぶりをふった。真摯な瞳でオスカーを見上げる。
「そんな・・それはオスカー様がお優しいから・・私も、私だって、オスカー様にどう思われてるのか、わからなくて、自信が無くて、だから自分から好きっていえなくて・・オスカー様が好きって気持ちは絶対だったのに・・
でも、今度お会いできたらきっと言おうと思ってたんです。オスカー様にお会いできなかった間に、思ってたんです。
どう思われてるかじゃなくて、自分がどう思ってるかが大事だって気がついたから・・だから・・」
オスカーは感嘆の思いを込めて、アンジェリークを見つめかえした。
「ああ、君は強いな・・・俺よりずっと強い・・」
『その強さに俺は導かれた。半ば闇に顔を向けていた俺をその健全な強さで、光に満ちた場所に連れ出してくれた。
俺に勇気をくれたのは君だ。君に恥ずかしくない自分になりたいという気持ちが、俺に現実に立ち向かう力をくれたんだ。
現実から逃げて、自分を誤魔化していては、真に欲しいものを手に入れる事はできないということに、君が気付かせてくれたんだ。
多分、俺はもう虚無に心を蝕まれる事はない。偽りの欲望の充足はもう必要ないから。真に欲しいものを手に入れたから。』
オスカーはアンジェリークの瞳を覗きこんだ。翠緑の瞳の中に自分が映っていた。
『草原の色だ。俺の故郷の草原の色だ。ここに俺がいる。俺の居場所はここだったんだ・・君の瞳の中が俺の帰る場所だったんだ・・』
オスカーはアンジェリークの頤を摘み上げ、低い声で囁いた。その瞳にもう強い光は瞬いていない。
青氷色の瞳は、今のオスカーの心そのままに、熾き火のような暖かい光に満ち満ちていた。
「アンジェリーク、君は俺を選んでくれた事で、故郷を失ってしまう。だから、俺が君の故郷になる。俺たちは互いに互いの故郷となろう。
お互いの胸を帰るべき場所にしよう・・そして二人でいつまでも寄り添って歩いていこう・・」
アンジェリークの眦に涙が滲み出し、今にも零れ落ちそうだった。
それでも、アンジェリークはオスカーの言葉に満面の笑みで応えた。
愛の恩寵がそのまま形になったような笑顔だった。
「はい、オスカー様、オスカー様のいらっしゃるところが、私のいるところです。連れて行ってください、どこまでもいっしょに。」
「ああ、いつまでも、どこまでもいっしょだ、君が俺の故郷、帰るべきところなんだからな・・アンジェリーク・・俺のアンジェリーク」
オスカーはもう一度固くアンジェリークの体を抱きしめた。
アンジェリークもか細い腕で、それでも懸命に自分を抱き返してくれているのが、体に感じられ、オスカーの心は更に熱い歓喜に満たされた。
そして、オスカーは改めて思う。
俺は寄って立つところを得た。もう流離う必要はない。さまよわない。
今、はっきりと言える。君に会う為に俺は生きてきた。
守護聖に生まれたことの意味が初めてわかった。
守護聖になっていなければ、君に会うことはできなかった。
そして、これからは、君を守る為に、君との愛を守る為に俺は生きていく。
君と生きていくために、俺は宇宙を支える。
君が俺に、俺の人生に、俺の命に目的と意味を与えてくれたんだ…
オスカーは生まれて初めて、大いなる宇宙の意思に感謝していた。
オスカーの胸の中でアンジェリークがその頬に一筋だけ涙の跡を描いた。
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