Diaspora 8


アンジェリークが逃げるように浴室に姿を消してから、程なくして、勢いのいい水音が聞こえ始めた。
その音を聞きながら、オスカーはどうしても、心を落ち着かせる事が出来ない。
思わず、キャビネットのグラスとボトルに手を伸ばしかけ、慌てて思いとどまった。
キスの仕方もしらなかったアンジェリークは、どう考えても男女の交わりは初めてだろう。
初めての愛の営みに、少女らしい憧れや、思い入れがあっても不思議ではない。
その17歳の少女の初めての時がアルコールの香りに彩らていては、可哀想だ。
とにかくアンジェリークに微塵も嫌な思いはさせたくない。
どうやっても何がしかの苦痛を与えてしまう事になるのは間違いないのだから、せめて出来るかぎり、いい思い出になるようにしてやりたい。
最初、オスカーは、アンジェリークが自分の家まで来た事の意味が本当にわかっているのかどうか、どうしても確信がもてなかった。
以前食事に招待したことがあったが、それと同じ程度の意味あいにアンジェリークが受けとっていたら、
もし自分の勇み足だったら、どうしようかと不安でたまらなかった。
もし、そうだったら・・・仕方ない、そのまま今日は黙って、それこそ食事だけで帰そうとおもった。
そんなことが本当にできるかどうか、甚だ怪しかったが、すくなくとも、そうしようという気持ちだけはあった。
だが、アンジェリークは黙ってオスカーの部屋までついてきた。
どこにいくのかとか、何をするのかなどという、気を削ぐような問いを発する事も無かったし、
なによりきゅっと噛んだ唇と、若干青ざめた、しかし凛とした横顔に彼女なりの決意をオスカーは読み取った。
しかし、オスカーの私室に初めて通されると、アンジェリークの様子が、少しぎこちなく、落ちつかなくなった。
不安や怯えが頭をもたげはじめたのかと、オスカーは、これはこれで、また心配になる。
こんなつもりじゃなかった、やはり帰るなどといわれたら、自分がアンジェリークを無理やり組み敷いてしまいそうで本当に自信が無かった。
指先でそっと触れることすら躊躇われるほど大事にしたいという気持ちの一方で、アンジェリークのことを求める気持ちもまた業火の如く燃え盛り、オスカーを居たたまれなくさせている。
二つに切り裂かれて、うまく統合することのできない心を抱えている精神は脆弱で不安定だった。
その自覚があったので、ちょっとした切っ掛けで、何をしてしまうかわからない自分が、オスカーは心底恐ろしかった。
だから、躊躇いや嫌悪を現す言葉を唇が紡いだりしないように、アンジェリークのそれを塞いだ。
卑怯かもしれないと、頭の片隅で理性が囁きかけてきたが、自分でもどうしようもなかった。
今、ここで自分を拒否する言葉を聞いたりしたら、絶対に自分は暴走する。平静ではいられずにアンジェリークを力で踏みにじってしまうかもしれない。それだけは避けたかった。
だから、自分としては、そのままアンジェリークをベッドに運んでしまいたかったが、それもアンジェリークが嫌がるかもしれないと思いなおし、シャワーを使うかどうか訊ねた。
自分を否定する言葉など聞きたくない、聞くのが恐い、そう思う気持ちの一方で、まだオスカーはこの展開をどこか信じられなく思っており、アンジェリークの意図をくどいほど確認せずにはいられなかった。
いくらなんでも、シャワーを使うといえば、この後待っている事をアンジェリークも承知しているかどうか、わかると思った。
アンジェリークは視線を外し、頬を真っ赤に染めて浴室に消えてしまった。
ああ、俺の一人よがりじゃなかった・・オスカーはこのときやっと心のそこから安堵した。
かといって、気持ちが落ち着いた訳ではない。むしろますます心臓は早鐘をうっている。
何かして、気を紛らわせないと、気をそらさないと、自分がどうにかなってしまいそうだった。
と、そんなことを考えるうちに、一応寮に連絡をいれておいたほうが無難かと思いついた。
オスカーは、当たり前だが、最早、今夜も明日もアンジェリークを寮に帰す気などさらさらなかった。
一度掌中にした珠を僅かな時間といえども手放す気も、その余裕もなかった。
女王陛下とジュリアスのもとに二人で出仕する身支度を整えるために月の曜日の朝になったら、一度部屋に帰さなくてはならないとは思っていたが。
ただ休日は自由にすごしてよいとは言え、いくらなんでも全く食事をとらなかったら、不審に思われるだろう。
病気かなにかと勘違いされ、部屋をしらべられアンジェリークの行方がわからないと、捜索でもされたら、まずい。
自分としてはやましいところは無いので、どうどうとしていたいところなのだが、陛下から正式の許可を得る前にジュリアスに露見した場合のことを、オスカーは懸念していた。
自分個人の不品行ということで、うちうちに処理されてしまい、再度自宅謹慎を命じられるか、いや、自分だけなら、まだいいが、下手をすると、アンジェリーク自身が謹慎を命じられる恐れもある。
その間に他の守護聖の力でアンジェリークが女王にさせられてしまい、仲を切り裂かれる可能性も否定できない。
そこで、オスカーは寮の管理部にヴィジフォンをかけ、
ー寮の女王候補の部屋にはこのヴィジフォンはおろか、通信設備そのものがない。女王候補に里心がつかないよう外部に連絡をとらせないためなのだろうが、故にオスカーは蟄居中アンジェリークに連絡がとりたくてもとれなかったー
アンジェリークを今夜の夕食と、明日も早朝から遠乗りにさそったので、寮にいなくても心配無いようにと、伝えた。
オスカーがアンジェリークを一日中ひっぱり回すのは、もはや日常茶飯事だったので、なにも不審には思われなかったようだった。
これで、少なくとも明後日の朝まではアンジェリークを手元に置いておける。
あと一番大切なことは、アンジェリークの気持ちだけだ。
アンジェリークが自分を受け入れてくれるつもりなのはわかったが、もし、いざとなって、やはり怖がって泣いたり、嫌がったらどうしたらいいか。
そうなったとき、自分にあっさり引き下がるだけのゆとりがあるとはどうしても思えない。
今だって、心臓も頭も爆発しそうなのだ。
アンジェリークの肌を見てしまったら、多分絶対自分は止まれない。
だが、すこしでも無理強いや強制はしたくない。
それには、どうすればいい?・・そうだ、アンジェリークが嫌と思ういとまを感じないほど、快楽に酔わせてやれば、いいのではないだろうか。
躊躇いも不安も感じる暇がないほどに、アンジェリークを優しく愛し、大切に慈みながら、間断なく快楽を与えてやればいいのではないか。
多分、自分にはそれが出来るだろう。
自分の欲望を押しつけるだけの若造のような真似はせずにすむと思いたい。
幾多の女の上をさまよってきたのも、これはこれで無駄ではなかったのかとさえ思える。
すべて自分の運命はアンジェリークと言う存在に収斂されていくかのようだ。
オスカーはもう迷わなかった。おりしも、浴室で水音が止まった。
しばし待ったが、アンジェリークが出てくる気配がない。
オスカーは思案しつつ部屋の光量を絞ると、シャツを脱いで、アンジェリークのいる浴室に向かった。

アンジェリークは長々と浴びていたシャワーを止めると、体の水滴をタオルで拭い去り、そのままそのバスタオルを体に巻きつけた。
オスカーの私室の浴室は、清潔で明るく、タオルも上質な柔らかいものがふんだんに用意されていたが、やはり守護聖の使うものにしてはいささか質素な感は否めず、どこか無機質な印象を受けた。
アンジェリークは大きな鏡を前に、ちいさな溜息をついた。
心はきまっていたが、オスカーのいる居室にどんな顔で入っていき、なんと声を掛ければいいのだろう。
いくら考えてもどうしたらよいのかわからない。
かといって、いつまでもここにいるわけにもいかないし・・
と、そのとき、かちゃりと軽くドアの開く音がした。
反射的にアンジェリークが振り向くと、上半身だけ肌を晒したオスカーが浴室に入ってきた。
「オスカーさま・・」
その初めてみる浅褐色の裸の胸が眩しくて、アンジェリークは頬を染めて俯いてしまう。
だが視線を下にむけたので、自分がバスタオル1枚まいただけで、まだ服をみにつけていなかったことにあらためて気付く。
こんなあられもない姿をオスカーに見られた事に、羞恥に顔から火が出そうで、なんだか涙まで零れそうになってしまう。
俯いたまま身を強張らせ、泣きそうな顔をしているアンジェリークをオスカーが後ろから優しく抱きすくめた。
その俯いた顎をオスカーの指がくいと持ち上げ、軽い口付けを落してからアンジェリークの耳元に囁きかけた。 
「お嬢ちゃん・・この髪飾り・・つけてくれたのか・・初めてみた。」
「あ・・」
アンジェリークは顔をあげ思わず髪に手をやった。髪が濡れると思って、結い上げたままだったので髪飾りもそのままだった。
「お嬢ちゃんがつけたところを見た事がなかったから、気に入らなかったのかと心配だったんだぜ」
オスカーの口調には拗ねているような色あいがあった。
「だって・・約束したから・・」
アンジェリークが躊躇いがちにこたえた。
意識が髪飾りにうつったため、先ほどの苦しいほどの羞恥は減じていた。
「約束?」
「その日あったことは忘れるって、オスカー様としたお約束・・だから、これもオスカー様の前ではつけたらいけないかと思ってたんです」
オスカーは漸く思い出した。
これをアンジェリークにやったのは、初めて自分の未消化の感情を曝け出した日だったか・・
自分がみっともない姿をさらしたことを恥じて、忘れてくれといった約束をアンジェリークは、ここまで律儀に守ろうとしたのかと思い、オスカーは胸が熱くなった。
アンジェリークを羽交い締めに抱くその手に力をこめながら、オスカーはアンジェリークに語りかけた。
「・・いいんだ、お嬢ちゃん、もういい。俺は君にみっともない姿を見せた自分が許せなくて、むりに君に忘れてくれと頼んだ。
 君は優しいから、決してそのことに触れないでくれたから、俺は気が楽だった。だけど、もういいんだ。
 君には俺は自分の情けない所、だめな所をみられてもかまわない、むしろ、知って欲しいとさえ思う。もう自分を取り繕うとは思わない。
 こんな事を思ったのは君が初めてだ。なぜだろうな。どんな俺を見せても、君は俺を見捨てたりしない、君はわかってくれると、なぜか思えるんだ。」
「オスカー様・・」
アンジェリークが首を後ろに回し、オスカーの事を見上げる。その瞳に肯定の返答をオスカーはみる。
「俺は君に自分を知って欲しい。そして、同じくらい、いや、それ以上に君の事をしりたい。きみの何もかもを俺に見せて欲しい。
 なにも、隠さない、作らない、ありのままの君が知りたい・・君が欲しい・・君とひとつになりたい・・」
オスカーはアンジェリークの返答を待たずに、再び唇を重ねた。
薄く開いた唇の間に舌をさし入れ、アンジェリークのそれを優しく絡めとり、軽く吸い上げた。
が、すぐに唇を離すと、オスカーはアンジェリークに低い声で囁きかけた。
「『キスしてもいいか?』と訊ねたら、君は聞かないでくれって言ったな?だから、君に『いいか?』とはもう聞かないぜ。キスじゃなくても・・な。
 だが、絶対に君が嫌がること、怖がる事はしない。約束する。信じて欲しいとしかいえないが・・俺を信じてくれるか?」
オスカーの腕の力強さに、その優しさに、アンジェリークはすでに心はすべてオスカーに委ねていた。
どうしてこの人はこんなに、優しいのだろう。
多分自分が浴室で途方にくれていると気付いて、自分から迎えに来てくれた。
緊張と羞恥に泣きそうな自分に、髪飾りに注意を払わせて、さりげなく気をそらしてくれた。
欲しいといわれて、拒否するつもりは無論なかったが、恥じらいにあからさまに肯定もできない自分のことを思って、承諾の返事は強要しないと、いってくれている。
ただ、強引なのではない。自分を信じてくれと言ったオスカーの言葉で、自分の許可を求めない事の意味がアンジェリークには解った。
アンジェリークはどこまでも自分を大切にしようとしてくれるオスカーの気持ちに胸が震えた。
こんな優しい人が私を知りたいといってくれる。
私もこの人のことをもっと知りたいと思う。
飾らない自分を受け取ってもらい、自分もありのままのオスカーを受けとめたいと今、切実に願う。
それが相手を欲しいと思う気持ち。
だから、自分を覆っている邪魔なものを脱ぎ捨てて、肌を直接合わせるんだと思う。
言葉だけでは伝えられない、伝わらない、もどかしいほどの強い思いがあるのを、もう私は知っているから。
望むのはきっととっても簡単で単純なこと。だけど、同時にとても難しくて、大切なこと。
アンジェリークにはもう、迷いも躊躇いも欠片もなかった。
自分を抱くオスカーの手に自分の手を重ね、まつげをふるわせて、こくりと頷いた。
オスカーは黙って微笑むとアンジェリークの髪飾りを外して、結い上げられた髪を解いた。
ふぁさと乾いた音をたてて金の髪が広がった。
そしてオスカーはアンジェリークの体を軽々と抱き上げ、ベッドへと向かった。

アンジェリークの体は羽の様に軽い。
あまりに頼りないその重さに、オスカーは本当に今アンジェリークを掌中にしているのかと、危ぶんでしまう。
アンジェリークが本当にいるのか確かめたくて、オスカーは口付けた。
角度を変えて何度も口付ける。でも何度口付けても、これで満足というラインなど見えてこない。
口付けるうちに、すぐベッドにたどりつき、オスカーは唇を離さぬままアンジェリークの体をベッドに降ろし、そのまま覆い被さった。
アンジェリークの背中に手をまわし、その体を自分の腕の中に閉じ込める様に抱きしめる。
触れるだけだった口付けを徐々に深いものに変えていく。
唇を食んでから、舌で歯列を舐り、開けるよう促すと、アンジェリークがうっすらと口を開く。
そのときすかさず、だが決して勢いづけずに、オスカーは舌を侵入させ、口腔内の隅々まで舌を這わせてから、奥に逃げているアンジェリークのそれに絡めて、舐めまわす。
決して嫌がっている素振りは見せないが、自分が舌をいれると、アンジェリークはやはり驚くのか、反射的に舌を奥に引っ込ませてしまうようだ。
だが最初は逃げても、オスカーが一度絡めた舌からは逃げようとはしない。
オスカーはそこに承諾の意を見出し、右に左にと舌を絡めとりながら、ちゅくちゅくと唇を吸った。
唇を味わいながら、手は徐々に抱擁を解き片手でアンジェリークの指を組んで捕え、シーツに縫いつける。
空いた手で、まだ残っていた自分の着衣を手早く無造作に脱ぎ捨てて全裸になると、オスカーはその手をバスタオルの上から、そっとアンジェリークの胸のふくらみにあてがってみた。
アンジェリークの体に緊張は走らない。
どうやら今受けているキスについて行くだけで必死の様だ。
アンジェリークが嫌がらないのをみてから、オスカーはその手を少しづつ動かして、やんわりと乳房を揉んでみた。
すぐさま邪魔なタオルなど取り去って直に乳房に触れてみたいのだが、アンジェリークが怯えるようなことはしたくないのでとりあえず布の上から様子をみる。
「んんっ・・」
アンジェリークが少し身を捩ったが、オスカーの手を払いのけるようなことはしない。
まだ全裸を晒すのは抵抗があるかもしれないと思ったオスカーはタオルのあわせめからそっと手を忍ばせ、直接アンジェリークの乳房に触れてみた。
そっと手で包み込む様に触れるだけに留める。
乳房はオスカーの掌にすっぽりと収まる程よい大きさで、アンジェリークの年齢を考えれば十分発達しているほうだろう。
乳房は柔らかさより、ぴんとした張りが勝る感触だが、肌はしっとりと艶やかに潤んでオスカーの掌に吸いついてくる。
生硬な青さの残る乳房の量感と、熟れたような肌の質のアンバランスさが、アンジェリークが少女と女の丁度境目にいる存在なのだとオスカーに知らしめる。
危ういその均衡がオスカーを際限なく刺激する。
こんなエロティックな存在は他にないと思う。
彼女の今を自分が独占できること、少女が女へと変わって行く切っ掛けも、その後押しも自分ができ、見守っていける、その事実に恍惚とする。
少しひいやりとした乳房の感触と、まだ柔らかい乳頭を掌に感じてオスカーは頭も体も更に熱くなる。
早くアンジェリークの乳房をこの目で確かめたかったが、今はこらえて、掌をほんの少し動かすと、掌と擦れた乳首が頭をもたげ始めるのを感じた。
「んふぅ・・」
アンジェリークがまた少し苦しげに息をついたが、やはり拒む様子はない。
オスカーはすこしづつ手を大胆に動かし始めた。

アンジェリークはオスカーの深い口付けに頭の芯がぼうっとして意識が茫漠としていた。
オスカーは自分の口腔内すべてを味わいつくさんとばかりに、舌をあらゆる所に這わせる。
相変わらず、自分はどう応えたらよいかよくわからなかったが、オスカーの舌に自分の舌が舐められ吸われるとなんだか、体の奥がむずがゆいような気になって、勝手に体が動いてしまいそうだった。
オスカーに舌を吸われていることに意識が集中していたので、オスカーがいつのまにか自分の胸に手をあてがっている事もよくわかっていなかった。
気がついたときはオスカーの掌が自分の乳房をタオルの上からやわやわと揉んでいた。
と、すぐにオスカーの手はタオルの合わせ目から入ってきて、直接乳房に触れてきた。
オスカーの掌が熱い。とても恥ずかしかったが、嫌だとは思わなかった。このまま手を離さないで欲しいとさえ思ってしまった。
するとオスカーが掌を僅かに動かしたそのとき、アンジェリークは今まで感じた事のない、甘い痺れるような感覚が電流の様に、乳房の先端から体にかけぬけたのを感じた。
思わず、口が塞がれているのに、くぐもった声をあげてしまうほど、その感覚は鋭く、だが、あまやかだった。
自分の吐息混じりの声が合図だったかのように、オスカーの手が動き始める。
オスカーの掌が乳房の先端を擦るたびに、アンジェリークはその痺れるような、体の力がぬけて行くような感覚を感じた。
乳首がオスカーの指の間に挟まれるほど立ちあがっていた。挟まれながら、乳房全体がこねられる様に揉まれている。
オスカーが指に力を少しいれる度に、アンジェリークはくぐもった声を知らず知らずのうちに零していた。

オスカーはアンジェリークの乳房を掬い上げるように揉みしだきながら、指の間に固く立ちあがりつつある乳頭を挟みこんでいた。
指で乳頭を挟む力を強めると、アンジェリークが唇からくぐもった吐息を漏らす。
それに押される様にオスカーは乳首を親指と中指で摘み上げ、くりくりと指を擦り合わせる様に動かした。
「んんんっ・・・」
乳首の硬度が一気に増し、乳房からくっとたちあがる。アンジェリークが苦しげに眉を顰める。
オスカーはここでようやく邪魔なタオルを取り去って、アンジェリークの裸体を自分の眼前に晒した。
アンジェリークは乳首に受けている刺激とそこから全身をはしる未知の感覚に翻弄され、オスカーに肌を晒したことに気付いていない。
最もオスカーもキスを続けたままなので、アンジェリークの体を隅々まで鑑賞することは今はできない。
オスカーに塞がれたままのアンジェリークの唇からは、途絶えることなく、押さえきれない吐息が漏れ出てくる。
オスカーは完全に立ち上がった乳首を摘み上げながら、その先端を人差し指の腹で円を書く様にすりあげた。
その途端、アンジェリークがその刺激にたえられず、いやいやをする様にかぶりを振り、長い長い口付けを自分から終らせた。
一瞬アンジェリークはオスカーと視線をあわせた。
アンジェリークの目許はほんのりと朱に染まり、瞳は霞が掛かったように濡れて光り妖しくオスカーをさそう。
が、すぐに、その瞳は切なげに閉じられ、そのままアンジェリークは途切れなく甘い声をあげ始めた。
「ああっ・・あっ・・あん・・」
オスカーはその天上の音楽かと思うほどの調べに、一瞬手の動きが止まり、次の瞬間さらにその声が聞きたくなって、アンジェリークの指と組んでいたほうの手もほどき、両手で乳房を揉んでは、乳首を摘み上げ、指の腹で転がし始めた。
激しく深い口付けは、アンジェークの意識を性的な興奮に集中しやすくさせるためだったが、その唇を塞いでいた事を後悔させるほど、アンジェリークのその声はオスカーを熱くさせた。
手で乳房を愛撫する一方、オスカーの唇は顎から首筋に降り、首筋から鎖骨のくぼみまで、縦横に舌で肌を味わった。
柔らかな唇が、ぬめぬめとした熱い舌が、アンジェリークの首から胸元まで滑り、押し当てられ、這わされていく。
初めてオスカーの舌を唇以外の肌で受けとめ、アンジェリークはその感触にこらえきれず更に声をあげてしまった。
「あああっ・・」
自分で自分の声に驚いた様に、アンジェリークは口元を押さえ、指を噛もうとする。
それに気付いてオスカーは、アンジェリークの手首をあくまで優しく掴むと、アンジェリークの指を口に含み、指の股にも舌を這わせた。
「ん・・うぅん・・」
声を押さえようとした手をオスカーに封じられてしまい、アンジェリークは白い喉をのけぞらせ、唇を噛んでその感触に耐える。
オスカーがアンジェリークの指を舐りながら、優しく囁いた。
「お嬢ちゃん・・我慢しないで・・声を出していいんだ」
「あ・・だって・・私、変なの・・こんなの知らない・・なんで、こんなに勝手に声でちゃうの・・」
アンジェリークは自分で自分の思い通りにならない体の反応に戸惑っている。
「それでいいんだ。俺を感じている証拠なんだから。ほら」
オスカーが白い胸元をちゅっと吸い、舌を這わせながら、両の乳首の先端を指先で、またすりあげた。
「ああっ・・はぁん」
アンジェリークは乳首に受けた愛撫に、胸をオスカーに突き出す様にのけぞらせて、甘い声をあげた。
「嫌な感じじゃないだろう?」
アンジェリークはこくんと頷き、オスカーにこう訴えた。
「嫌じゃないけど・・変な感じ・・体の力が抜けちゃう・・なのに、体が熱くなるの・・電気が走るみたいなの。」
「まだ、気持ちいいって感じまではいかないか・・じゃ、これならどうだ?」
オスカーは乳房を絞るように揉んで乳首を際立たせると、その先端を口に含んだ。そのまま優しく舌で舐め上げる
「はっ・・あぁっ・・」
アンジェリークの体が瞬間硬直し、更に半音高い声を上げる。
その声に意を得て、オスカーは乳房を揉みしだきながら、乳首を舌で右から左から下からといろいろな方向から何度も転がし、乳首の先端部分を尖らせた舌先でつつき、ときおりちゅっと軽く吸い上げた。
もう片方の乳首も休むことなく指先で摘み、指の腹でこすりあげて刺激を送りつづける。
「ああっ・・あん・・んんっ・・」
アンジェリークはもう、声を押さえようとする余裕も気力もなかった。
恥ずかしいと思う間もなく、あとからあとから、声が零れてしまう。
それくらいオスカーに舌で刺激されている胸の先端から全身を走る感覚は圧倒的だった。
指で与えられた刺激から感じたものとは比べものにならないくらい、その感覚に狂おしい気持ちにさせられた。
苦しいような、居たたまれないような、それでいてなぜか止めないでほしい、もっと続けてほしいと思わせるこの感覚はなんだろう。
体から力が抜けてしまい、今立って歩けと言われても、きっと腰に力がはいらない。
腰に力が入らないのは、多分、胸を吸われ舌で舐められるたびに下腹部から背筋を這い登るようにずしんと走る鈍い衝撃のせい。
その衝撃に、なぜか力の入らないはずの腰は揺らめきそうになる。
いつのまにかアンジェリークはオスカーに解放された両腕を自分からオスカーの背に回し、その体を抱きしめていた。
オスカーは背に感じる小さな手の感触が愛しくて、さらに激しく乳房を愛し始めた。
なるべく胸の双球を手で中央に寄せる様にして、両の乳首を交互に間断無く、舐めまわし、転がし、つつき、吸い上げた。
「はあぁっ・・あぅ・・ん・・あんっ・・」
乳首から唇は離さず、オスカーは片手を乳房からわきの下にうつし、そのままわき腹からまろやかに張り出した腰のラインをさわさわとさする様に何往復もなではじめた。
アンジェリークは乳首への口での愛撫と、そこから走る快感に翻弄されているようだ。
多分、まだ快感を快感としてきちんと認識出来ていないだろうが、体が逃げないということは、少なくとも嫌だとは思っていないはずだ。
オスカーはアンジェリークの意識が乳房の愛撫に集中しているうちに、
多分、もっと心理的抵抗の大きい場所に触れてしまったほうがいい、いや、触れなくてはと思っていた。
我に返ってしまうと、今まで多分誰も触れたことのない場所を探られる事にアンジェリークが躊躇いや嫌悪を抱くかもしれない。
いっそ彼女が自慰行為でもしたことがあれば、心理的な垣根も低くて楽なのだが、多分それは望めないだろう。
だから、アンジェリークが気がついたときはもうオスカーの愛撫に抵抗を感じない、いや、むしろ待ち望むほどの快楽を与えてやれていれば、乳房と違って自分ではあまり目にする事もない部分をオスカーに開くことの心理的な葛藤は薄れるはずだ。
オスカーは乳首への舌技を休むことなく、わき腹から腰をさすっていた手を鼠頚部に滑らせ、そのまま張りのある太ももを撫でさすりながら、掌を徐々にアンジェリークの中心に向かって伸ばしていった。
無意識にだろうが、アンジェリークは股間を切なげに擦り合わせていた。
その股間にオスカーは手をそっと差しいれてみる。
アンジェリークの大腿部に緊張が走るようなら、すぐ手を引きぬくつもりだったがその気配はない。
オスカーはそのまま手を上に滑らせ、手に少しだけ力をいれて足を軽く開くよう促した。アンジェリークは足を閉じ様とはしなかった。
そこでオスカーは繊毛を掌で包みこむように股間に手をあてがってみた。
萌え出でてばかりの春の青葉のような柔らかで滑らかな繊毛の感触にも陶然としたが、なにより軽く触れただけで、はっきり指先に感じた蜜のとろりとした感触にオスカーの血はさらに熱く滾った。
オスカーはゆっくりと掌全体で恥骨のあたりを揉むようにしながら、2本の指でふっくらとした秘唇をやさしく擦り始めた。

アンジェリークはオスカーに口付けされている最中、体の中心に小さな火が灯ったのを感じていた。
キスの終った後、オスカーに乳房を休むことなく愛撫されるうちに、その火はどんどん大きくなるかのようだった。
オスカーの唇と舌に乳首を愛され、その感覚に酔っていたアンジェリークはオスカーが股間に手を差し入れて来たことに気付いていても、それを払いのけようとはしなかった。
というよりできなかった。
オスカーの愛撫に全身が思う様に動かなくなっていたのも確かだったが、そこにオスカーの指が触れたとき、自分の中に、未知の感覚への畏怖と同時に期待も存在している事をアンジェリークは感じていた。
さっきから、アンジェリークはただただオスカーの指や舌に与えられる感覚に流されていたが、それは決して不愉快なものではなかったから。
と、間髪を置かずオスカーの手が動き始め、その途端、アンジェリークの体に更に甘い衝撃が走った。
オスカーの掌に優しく圧迫されるように揉まれている部分から、下腹部全体が、ぽぅっと熱が広がっていくように熱くなっていく。
自分でも知らないうちに滴り溢れていた液体の粘度を利用するようにオスカーが股間で指を上下すると、またそこからもどかしいような、いたたまれないような感覚がより強く生じる。
「あぁっ・・あっ・・はぁっ・・ん・・」
零れる吐息は更に忙しなくなるばかりで、オスカーの手の動きに合わせて、腰が浮き上がりそうになってしまう。
アンジェリークはオスカーから受ける様様な愛撫に、自分の体が自分の意図と関係なくいろいろな反応を示してしまう事に僅かに恐れを抱きはじめた。
これ以上オスカーになにかされたら、自分は自分でなくなってしまいそうな気がする。
それが少し怖くて、オスカーの背にまわした手に力が入る。
そんな事は露知らず、オスカーはアンジェリークの秘唇を撫でさする手は休めず、一度乳房から顔をあげた。
どうしてもアンジェリークの全身をつぶさに眺めたかった。
こんもりと盛りあがった形のよい乳房と、その頂点に咲く乳頭は執拗なまでに愛されて紅色に色味を増し、オスカーの唾液で濡れて光るさまはこの上なく扇情的だ。
滑らかなS字を描くウェストと、そこから続く腰のラインは豊かに張り出しており、まろやかな曲線を描く腹部の下に萌えている金褐色の繊毛は半ば自分の手に覆い隠されている。
そして自分の無骨な手に隠されたもっと奥の部分には、多分もう赤く熟した秘裂が自分の愛技に悦びの蜜を溢れさせている。
白いシーツに浮かぶ裸体は乳白色の肌が全体にほんのり桜色に上気しており、とても可憐で美しかった。
オスカーが感に堪えぬといった風情で呟いた。
「きれいだ・・お嬢ちゃんは、本当にきれいだ・・白い肌がピンクに染まって輝いて・・本当に真珠みたいだ・・」
以前アンジェリークを真珠に喩えたことがあったことをオスカーは思いだす。
あのときはこんなに早く彼女が花開くとは思っても見なかった。
彼女の眠りを醒ますのが自分でよかったと心から思う。
「いや・・そんな・・見ないで・・」
アンジェリークはオスカーが自分をまじまじと見つめているのに気付いて、羞恥に更に全身が上気する。
ぽおっと肌が朱に染まって行くさまは、色づいて咲きこぼれる花を思わせ、さらにオスカーは目を離せなくなる。
「こんな綺麗なものを見ずにいられるものか・・それにお嬢ちゃん・・もう、こんなに濡れて・・お嬢ちゃんも俺を欲しいと思ってくれてるんだな・・」
オスカーがその潤いを確かめる様に、2本の指を軽く曲げて秘裂の入り口あたりを探る様にすりあげた
くちゅくちゅと水音を響かせるとアンジェリークの背が一瞬しなり、すぐ、アンジェリークは頼りなげな、すがりつくような瞳でオスカーを見上げた。
「あっ・・オスカーさま・・こんな・・こんな・・私・・どうしちゃったの・・どうしたらいいの・・」
「それでいいんだ。その甘い声も、この蜜も君が俺を求めてくれる証拠なんだから・・」
オスカーは重なりあう秘唇をかき分ける様に、ほんの少しだけ指を奥に進めた。
襞の奥には誰も触れたことのない宝珠がひっそりと、だが、なにかを待ちわびる様に息づいていた。その宝珠にそっと2本の指をあてがう。
「あっ・・」
アンジェリークは小さく叫んでオスカーにぎゅっとしがみついた。
「やっ・・オスカー様・・私・・・自分が消えちゃいそうなの・・自分が自分でなくなっちゃいそうなの・・」
オスカーはアンジェリークの髪を優しく撫でてから、
「大丈夫だ、怖がる事はない。今、君を鎧のように覆っているものが剥がされていっているだけだから。
 言っただろう?飾らない君が見たいんだ・・君の心が自由になれるように、俺はこうするんだ」
オスカーはこう言うと、秘唇の奥に眠っていた花芽をそっとすりあげた。
「ふぁあっ」
アンジェリークの背が大きくのけぞり、指の先まで足がぴんと伸ばされた。
オスカーはもう片方の手も乳房から離すと、片手で秘唇を撫でさすり、片手でその奥の花芽を転がす様に擦り始めた。
「ああっ・・あん・・あっ・はっ・・」
こんなところを触れられると、この部分から体が溶け出すような甘い痺れを感じるなんて、全く知らなかった。
でも、一度感じたそれは、あまりに強烈な快感で・・これが快感と言うのだろうか、その感覚を快感といわねばなんと言っていいのかわからないほどその感覚の輪郭はくっきりと鮮烈に際立っており、しかも、もっと感じたいと思わせる圧倒的なまでの魔力のようなものがあった
ほんとうにオスカーの指が触れているところから、体がとろとろと溶けていきそうだった。
ああ、だから濡れているのね・・これは私が溶けているからなんだわ・・
不安や畏怖や羞恥といった自分を頑なにするものがオスカーさまの指でとかされているんだわ・・・
意識が次第に白濁していく。
ああ、このままでは自分は全部溶けてなくなってしまいそう・・自分の輪郭がもうよくわからない・・怖い・・でも、なぜ?なんで怖いの?
オスカー様が怖いんじゃない・・オスカー様はこんなに優しいのに・・なにも怖い事なんかされてないのに・・
突然アンジェリークの脳裏になにかが閃いた。
自分は・・自我と言う服を脱ぎ捨てた自分がオスカーにどう映るのか、心が裸になった自分がオスカーにどう思われるのかが怖いのだ。
アンジェリークは、思わず、小さく叫んでいた。その訴えは悲鳴のようだった。
「ああっ・・オスカー様・・私・・私がどんなになっても・・嫌いにならないで!」
オスカーはアンジェリークを安心させるように軽く口付けると噛んで含める様にアンジェリークに語りかけた。
「絶対そんなことはない・・どんな君だって俺は好きだ・・・だから安心して、俺を信じて、心を開いて、自分を解き放ってくれ」
オスカーはアンジェリークのひざを軽く立たせると、股間に顔を埋めた。
アンジェリークの秘唇の奥の襞は紅色の珊瑚のように色濃く鮮やかに染まり、ひくひくと蠢いて快楽の証を零している。
その少し上につやつやと濡れ光っている、今まで指で刷り上げていたその宝玉をオスカーは口に含んだ。
そのまま舌で下から上へと何度もいらうと、アンジェリークが声が更にオクターブ跳ねあがった。
「ああああっ!」
アンジェリークはその秘められた部分を口で愛されたことに羞恥の気持ちが押さえられず、顔を手で覆ってしまった。
いままで揺らめくだけだった腰もびくびくと跳ねまわる。
それでもオスカーは斜め側面から自分の体でアンジェリークの腰を軽く押さえ、休まずアンジェリークの花芽を舐りつづけた。
その間も、手は秘唇を軽く押し広げながら、花弁をすりあげていた。
「あああっ・・あん・・あん・・あっ・・おすか・・様・・だめ・・わたし・・そんなとこ・・恥ずかしい・・」
自分でも触れた事のないところを触られるばかりか、口や舌で愛されるなんて信じられないほど恥ずかしかった。
だが、熱い舌で舐め上げられるたびに全身を走りぬける快感に、体は抵抗するどころか、それを待ちわびているように力が抜けてしまう。
オスカーは、そんなアンジェリークの気持ちを見透かしたのか、羞恥に心が萎縮しないよう、安心させる様に優しく諭した。
「いいんだ・・だめになっていいんだ・・もっともっとなにも解らなくなるまで・・恥ずかしいなんてことも解らなくなるくらいに・・」
オスカーは花芽を舐め上げながら、秘唇をすべる様になでていた指を秘裂にほんのわずか、飲みこませようとしてみた。
途端にそれ以上の侵入を拒む様に、秘裂がきゅっとすぼまった。
オスカーはまだ、足りないのだと悟る。異物の侵入にまだこれほどナーバスでは、挿入の苦痛は想像を絶するほど辛くなってしまう。
ただ自分が挿入を容易くするためなら、もうとっくに愛撫など必要ないほど、その部分は濡れそぼっている。
それでも、まだ愛撫を与えるのは、恐怖や躊躇といったしがらみからアンジェリークを解放する為だ。
快楽に酔いしれて、意識が交わる事にのみ集中できれば、体も自ずと開く。そうすれば少しでも苦痛は減ずるはずだ。
今だって挿入は可能だが異物を感じた途端秘裂が縮こまってしまったら、自分が奥に進むだけでも彼女は相当苦しむことになる。
もっとアンジェリークを愛してやろう。
自分からからだの炎を鎮めて欲しいと思うほどに、彼女を燃えあがらせてやりたい。
愛撫は自分の挿入を容易にするためにするのではない。
愛しい者の意識を愛を交わす事に集中させてやるために行うのだ。
そう思ったオスカーは更に舌に動きをそえ、花芽を舐めるだけでなく、吸い、つつき、唇ではさみ、鼻先でも嬲った。
指は、花弁をすりながら、時折秘裂に飲みこませる。少しづつ秘裂から侵入を拒否するような頑なさが薄れて行く。
その様子をみてオスカーは、舌を花芽から秘裂に移し、溢れ出る愛液を啜りながら、舌を侵入させてみた。
「ひぁああっ・・だめ・・だめぇっ・・」
アンジェリークの背中がさらに反り返り、腰が上に逃げようとするのをオスカーはしっかり押さえこんで制した。
アンジェリークの秘裂はやわらかな舌の侵入を拒む様な動きは見せない。
むしろ舌で届く範囲の肉襞はオスカーの舌を奥に誘い込む様に蠕動している。
オスカーは自分の来訪を待っているようなその動きに、逸る心を苦労して押さえこみ、味わえる肉癖すべてを味わっていた。
指は秘唇を大きく押し開き、花芽を挟みこみ、すりあげ、円を書くように転がしつづけた。
舌よりは硬度のある自分の指を侵入させても、秘裂が咥えこむ様にうごいたら・・そのときはじめてオスカーはアンジェリークの中に入っていくつもりだった。
そのときをまってオスカーは、指と唇と舌を縦横に駆使して、花芽と秘裂と秘唇の3点を同時に執拗なまでに弄りながら、アンジェリークを追い詰めて行った。


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